スバル R1 「高き理想は徒花にもなれず」のユーザーレビュー

《》TAKE《》 《》TAKE《》さん

スバル R1

グレード:R(CVT_0.7) 2004年式

乗車形式:マイカー

評価

3

走行性能
3
乗り心地
2
燃費
3
デザイン
4
積載性
3
価格
2

高き理想は徒花にもなれず

2017.2.2

総評
正直、「てんとう虫」という呼ばれ方をすることがあるのはどうなのかな?と思う。なぜなら、カブトムシならぬてんとう虫ことスバル360は小さいながらも家族四人がきちんと乗れてどこまでも行ける、生活に根差したクルマだった(もちろんそれでもどえらく高い買い物だが)からだ。

このR1は立ち位置が違う。時代が変わって家族の在り方も変わったとはいえ、このクルマは一人ないし二人の贅沢な時間の為にあるのであって、国民車構想の旗手であったあの時代のスバルとは似て非なるもの。デザインスタディとしてはいいが、「てんとう虫」として並べるのは本当はちょっと違う気がしている。


と、語ってはみたが(苦笑)
そんなことはどうでもいい、些末なことだと思えてしまうのがこのクルマだ。唯一無二とまでは言わないが、これじゃなきゃダメなんだ。

貧乏性の全部乗せの真逆…余分を削ぎ落とした稀少部位こそが贅沢。
この価値観の御仁には最良の選択だといえる。



満足している点

何といってもデザイン。これに尽きる。
「小さいこと」にファーストプライオリティをおいているので造形の自由度がある。


特にリアフェンダー辺りの張りを演出するショルダーラインとテールの絞り。なんと秀逸か。

不満な点

この面構成を少々崩すことになるとしても、ボンネットにエアスクープがあるSが羨ましい。
ただでさえレスポンスに劣るCVTに無過給では、登りや高速道路など力が足りない場面でどうしても苛立ちを覚える。動力性能にゆとりがないのは、不安要素として精神面に悪影響を及ぼすのだ。
デザイン

4

エクステリア:このミニマムさでよくぞここまでという躍動感と塊感…これがFIAT500より前に日本から出たことが凄い。
インテリア:色使いは頑張った!デザインも頑張った!残念ながら材質が酷い(苦笑)
走行性能

3


DOHC・無過給・CVTとして標準的な動力性能。一般道で常識的に走る分には問題ない。4気筒化で低速トルクが細く、ワンテンポ遅れるCVTで速く走りたいなんてのは無理な注文。
ただ電子スロットルでシビアなのだが、Lレンジや左足ブレーキを駆使しておいしい回転数を上手くキープしてやれれば"それなりに"軽快に走ることも可能(後続車はいないほうがいい)。もちろん確実に燃費も悪化するし、ブレーキを消耗することは納得の上で。

それでもエンジンの恩恵は大きい。この静粛性と低振動には最新の3気筒でも追い付けない。まあ完全停止時のアイドリングストップとは比べられないが、いちいち再始動するあの煩わしさを考えると…旧くともやはり4気筒の優位性がある。
もちろん高回転になれば他の軽自動車同様会話の音量も上げなければならない。


結構アンダーが強く、あまり脚を固めてしまうとタイヤのグリップ性能にばかり頼らなければならなくなる。コーナーではほどほどのロールを許しながら路面をとらえ続けることに四独の意味があるのだろう。
また、このホイールベースにして高速道路でのピッチングはかなり抑えられているほうだと思うが、さすがに直進安定性という面で苦しい。ステアリングには常にある程度の緊張感を持たせなければならない。それでもまあ、面積が大きく重心の高い売れ線の軽自動車より楽ではある。


うんと短く、高さも抑えている点で取り回しに困ることはないと言える。座っている自分の位置はむしろ車体の中央より後ろになるくらいなので、自分の肩まで進入できたらどんな狭い角でも抜けられるわけだ。
ただ4気筒の弊害はあって、エンジンに横方向のスペースを奪われているため舵角が小さい。ホイールベースが短いのに最小回転半径は他社の軽自動車と変わらないので、Uターンは得意でもなんでもない。
乗り心地

2

細く短い軽自動車の脚の限界で、四独も乗り心地に寄与するものではない。細かい突き上げは苦手だ。
その点ではスタビライザーを持たず、タイヤサイズも一回り小さい…僅かとはいえバネ下の軽いR2のほうが優れている。その点では。


ただ、シートの造りが違う。ホールド性は大差無いが、尻の座りがR2より幾分硬めで、浅いだろうか。長時間乗るにはこちらのほうが向いている。

後部座席についてはもういいでしょう(苦笑)
"もしも"の時に法律上問題なく使える、というもの。

静粛性はエンジンによるところが大きい。
CVTの何やら金属音的なものも、ロードノイズもそれなりにする。軽自動車にしては、という話。
積載性

3


何せ全長が短い。当然絶対的なスペースは狭い。


ただし、割り切ればこれだけ使える。
平らな分詰め込み易いし、ある程度長モノも入る。
上げ底の下はそれなりに小物を入れておけるし、倒したリアシートの隙間も厚みのないものなら隠すに丁度いい。

二人分の旅行くらいは楽にこなせる。
そういうクルマなのだ。
燃費

3

使い方走り方で個人差あるでしょうからどちらとも言いません。
価格

2

年数的に良い個体が少なくなってるので総じて割高かと。
故障経験

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