スバル レガシィB4 「古き良きBP/BL系」のユーザーレビュー

古き良きBP/BL系

2020.2.29

総評

BP/BL系は歴代で一番お金が掛かっているモデル。
気になっていたので買ってみたけど、いざ所有すると「良いモノ感」が良く分かる。長く付き合える車だと感じている。

満足している点

・3000cc水平対向6気筒エンジンを6MTで操る醍醐味。
・セダンボディでも大人4人が快適に移動できるパッケージング。
・乗り心地と操安性能が良い線で両立されており、新車から13年経った今でもグランドツーリングカーとして通用する。
・動的質感や内外装の造形等が凝っている。爺ちゃんに「これ外車かい？」って聞かれるぐらいｗ

不満な点

・ドライバビリティの詰めが甘い。低速トルクが少なく感じる原因は、スロットル開き特性が悪いからである。
・ブッシュやマウントが柔かく、攻めの走りにおいて挙動を把握しにくい。BMW等に比べるとコシが無く「茹ですぎたうどん」状態である。ただし比較が現行車や欧州車でなければ気にならないレベル。
・現行車のようなトランクスルー機構が無い。
・インパネ中央の一等地(最上段)に2DINナビがポン付け出来ない。

デザイン

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走行性能

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【全体】
スペックや世間のイメージから想像するより、良い意味でダルなフィーリング。GTカーであってスポーツカーではない。
【パワーユニット】
EZ30は絶対速さではEJ20ターボに敵わないが、大差ではない。あえてEZ30を選ぶ理由として、大排気量NAの豊かで自然なトルク特性と、マルチシリンダーならではの静粛性・官能的な伸び感がある。「量より質」を求める大人のためのエンジンである。
6MTの操作感は、インプレッサ系に比べシフトストローク長め操作力軽めで、車の性格に合っている。ギヤ比については後期はターボと同一だがマッチングは悪くない。出来れば6速をもう少しハイギヤード化して欲しい(現状6速100㎞/hで約2300rpm)。
【ハンドリング・スタビリティ】
ハンドリングは基本アンダーだがブレーキング時の操作次第でテールを流すことも可能。ただしリヤを破綻させた時に挙動変化が読みにくく、特にVDC無車は注意を要する(ブッシュの柔かさが悪さをしている？)。
スタビリティは総じて良いが、横風を受けた時のふらつきだけはセダンのAWD車の割に多め。しかし今どき流行のSUVなんかに比べれば言うまでもなく優秀。
【ブレーキ】
もう少し安心感が欲しい。具体的にはGP型XV(Ft16インチブレーキ)の方が安心感があると思うぐらい。
要因として、効き始めるまでの無効ストロークが長く、倍力装置の応答性も悪めで、空走距離が長い。しかし効き始めれば踏んだだけリニアに減速できる。
制動配分は前寄り。最近の車のようにもう少しリヤを効かせて車体姿勢変化を抑えたいところ。

乗り心地

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【脚周り】
柔か過ぎず硬過ぎず、総じて快適である。
ビルシュタインダンパーのチューニングは優秀。微小な段差でも振動を確実に減衰しつつ、車体姿勢を安定させている感がある。9万km走行車でこれなので、今後行う「脚周り総リフレッシュ」が楽しみである。
【シート】
BP/BL系レガシィの最大の欠点は、シートの出来の悪さと言っても過言ではない。買った当初は、正しいドライビングポジションを取ると、1時間以上の乗車で腰に違和感を覚えた。
具体的に、表面に近い層が柔かすぎるため座ると底付き感がある。また座面が短いため腿を支えきれない。そのため尻に荷重が集中するという仕様である。
グランドツーリングカーを謳うなら、長距離走行で疲れないシートを開発して欲しかった。

積載性

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サイズ・ボディ形状の割に積める。
2名で白馬村へスキー旅行に行ったが、全く不満無い。
具体的に、スキー板3セットは後席肘掛け部のトランクスルーを使用して載せられる。スノーボード2セットは後席に立て掛けて(実際は斜め)載せられる。
一つ不満を挙げるなら、今どきの車のように後席ごと倒れるトランクスルーではないため、車中泊をする気にはなれないこと(最近は年のせいか潔く宿をとるので問題ない)。

燃費

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【平均燃費】
購入後3000㎞走行して(現在9万km)、平均12.5㎞/L。3000ccのAWD車を買った身からすれば、満足できる数値。
【要素別】
・高速走行：かなり良い。圏央道を80㎞/h前後で走行しMFD上の平均燃費は16㎞/Lを超えた。またハイペース走行(ぬあわ㎞/h)でも10㎞/Lを割らない。
・市街地：はっきり言って最悪。冬に3㎞圏内のチョイ乗りをすると、平気で6㎞/L台を指す。

価格

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故障経験

バッテリー上がり1回(ルームランプ点けっぱなし)
自分が悪いのは確かだが、前車GRBの時はバッテリー上がり防止機能があり、一定時間後に自動消灯してくれたので...