感動!
2012年8月納車以来4ヶ月弱、約4千キロ走った時点での感想は、ひとことで言って「感動!」です。前の車はホンダのインスパイアで、購入時の価格は
2012.11.25
- 総評
- 感動!
2012年8月納車以来4ヶ月弱、約4千キロ走った時点での感想は、ひとことで言って「感動!」です。前の車はホンダのインスパイアで、購入時の価格はレガシィより100万円ほど高かったのですが、逆にこのレガシィの方が100万円高くてもおかしくないくらいの完成度に驚いています。
そもそも2003年にインスパイアが「世界初の追突軽減ブレーキ」で売り出した時は、その機能だけで50万円ほど高くなったのですが、新しい安全性能に飛びついて買いました。乗り始めてみると、ミリ波を使ったクルーズコントロールがとても便利で、田舎道や高速などでずいぶん楽なドライブができました。ただ、インスパイアのクルコンは、最新型でもそうですが、時速45キロ以下になると制御が解除されてしまいますので、渋滞などには全く役立たず、これが停止まで制御してくれたらどんなにいいだろうとずっと思っていたのです。そこで、9年目の車検が近づいた時に、今度は絶対に進化したクルコンが付いた車にしようと決めていろいろ試乗し、最後はボルボのS60とレガシィに絞って、更に何度も試乗させてもらって検討しました。
S60はさすが2011年度にインポート部門の最優秀賞とグッドデザイン賞を受賞しただけあって、洗練されたデザインに最初は魅力を感じましたが、何度も乗っている内に、あまりデザインはアピールしなくなり、むしろキーを前面パネルに差し込まなければならないことや、厳寒の北欧仕様のため、エアコンの吹き出し口が中央ピラーの上部についていることなど、何か違うなと感じ始めて候補から外れました。
逆にレガシィは、乗る度に感心することが増えてきて、最後はすっかり気に入って、迷うことなく契約しました。S60はレガシィより150万円ほど高いのですが、たとえ同じ価格でも、レガシィだなと思えるようになったからです。
- 満足している点
- 実際に毎日乗り始めてみると、本当に感心することばかりです。まず、エンジンをスタートさせて、アクセルを踏むだけで、自動的に電動パーキングブレーキが解除されて気持ちよく発進します。出だしのレスポンスがこんなにいいのは、やはりスバルエンジン独特のトルク特性のせいなのでしょうか。エンジン音も気持ち良く、加速フィールも申し分ありません。
サスペンションの感じはインスパイアとそんなに変わりませんが、Sパッケージやターボに乗ったときは、もう少し硬い感じがしました。このグレードを選んだのは、明るい感じのインテリアが好みで、ベージュがこのグレードにしかなかったからなのですが、硬いよりも柔らか目の乗り心地が好きなので、結果的に正解でした。
この車の本領は、何と言ってもアイサイトによるクルコンでしょう。前方車両を捉えてからの速度制御が実に絶妙で、完全停止になるまで、腕のいいドライバーが代わりに運転してくれている感じです。停止してからもホールドしてくれるので、ブレーキを踏む必要がありません。渋滞の時など、これが実に便利で、アクセルもブレーキも踏むことなく、発進時にハンドルについたスイッチを少し押すだけで、後はハンドルを持っているだけ。速度調節はすべてクルコン任せにできるので、面倒くささやイライラといったストレスを全く感じなくてすみ、運転が実に楽しくなります。もっとも常にクルコン任せにしておけるわけではなく、交差点で速度を落として曲がる時や、前方車両が近くにいなくて赤信号になったときなどは、自分でブレーキを踏まなければなりませんが、大体運転時間の8割ほどは、クルコン任せにできます。
高速道路でも、運転の疲れが全く違います。九月に富士山の五合目までドライブしたのですが、新東名高速やスバルラインの道路が素晴らしいこともあって、今まで味わったことのない、滑るような快適なドライブが楽しめました。ゆとりのある室内空間や、体をゆったり支えてくれて、疲れを感じさせないシート形状もドライブの楽しみを倍増してくれました。富士山の山道になると、コーナリングでは水平対向エンジンの低重心化による安定感が実感できましたし、上り下りでは、使い勝手がいいパドルシフトによる的確なシフトチェンジで、きびきびした運転を思う存分楽しめました。
- 不満な点
- 惚れ込んでいる車ですが、あえて短所を2つ挙げるとすれば、アイドリングストップ状態から再始動する際の振動が大きいこと。もっとも最初は気になりましたが、今では全く気にならないので、慣れの問題なのかも知れません。もう一つは、インテリアのデザインに高級感や飾り気がないこと。いわば質実剛健、といった雰囲気で、最初見たときはむしろインプレッサの方がいい感じでした。特にこのグレードに標準装備されているチタンドレープ調パネルが安っぽいので、オプションでダークブラウンの木目調パネルにしたところ、落ち着いて上品な雰囲気になりました。素っ気ないインテリアにも、今ではもう慣れてしまって満足していますが、たとえばもう50万円かけて、上質感や高級感を出せば、高級車志向の購買層も大幅に取り込めるのではないでしょうか。
総合得点は95点!まさに胸をはって「これが私の愛車です!」と誰にでも自慢できる名車です。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験