レガシィ・・・のようなモノ
トータルでいうと決して悪くない車です。内装や運動性能の完成度は納得のレベルといった感想です。
しかし・・・、何かが足りない
2009.8.17
- 総評
- レガシィ・・・のようなモノ
トータルでいうと決して悪くない車です。内装や運動性能の完成度は納得のレベルといった感想です。
しかし・・・、何かが足りない。歴代のレガシィを知っている人がこの車のハンドルを握って操ると、歯の奥に何か引っかかった様な感触・・・とでも言うのか、消化不良の様な印象を与えます。先代までのレガシィ(スバル車全体も含む)に共通して言えますが、どこか「優等生なんだけど車全体が荒削り」な印象を与える・・・それが良い意味で共通した「他社にはない棘の様な尖った」イメージがスバル車にはありました。
そして、このレガシィにはそれが無い・・・。「あれ??随分と大人しくなっちゃった・・・」と言うのが歴代レガシィのみを乗り続けてる叔父の車を運転させてもらった時に感じた感想です。
私の考えは保守的なのでしょうが、「単なる優等生」ではスバルは面白くありません。そんなコンセプトのメーカーはト○タ車で十分だと思うからです。
エクステリアデザインも賛否両論のデザイン。私は「否」です。先代・先々代がスポーツセダンらしくスマートかつ渋いデザインだったからでしょうが、無駄に大きな目つき、横からのシルエットも、ボテっとしていてスポーツセダンとは思えぬメタボリックな見栄え。余計に不細工に見えてしまいます。
まぁ、スバルはマイナーの度に大きくデザインを変更しますから、不細工なライト(目つき)は整形を加える事に期待ですね。
しかし、室内空間の出来はエクステリアを犠牲にした為か頭上空間も余裕があり広いと思います。内装も欧州車の要に遊び心が無く、返って大人っぽいよく出来たモノだと思います。そして、運動性能ですが、2.5になった事で当然不満はありません。大人っぽい上質な走りを演出します。しかし、上記の様に「あれ??」という感覚が終始あります。
車に何を求めるのかは人それぞれ千差万別ですが、走る悦び・・・という点では歴代のレガシィを知っている人からすれば薄まり、今までのコンセプトが良くも悪くもこの車から大きく変更になったという印象でした。
おそらくレガシィという名で登場しなければ、他のユーザーもある程度は高評価だったと思います。そう言った意味では難しい車・・・言うのが乗ってみて私が感じた感想です。
- 満足している点
- 短所とも言える事だが、今までスバルには無かった上質で大人っぽい紳士的な乗り味の車が、この車によって登場したこと(但し大きな短所でもある)。ボディ剛性もしっかりしていて、ドアの開閉音もアウディ等のドイツ車並みとまでは行きませんが、そこらの国産車より重厚感はあります。
走りの感覚も、棘の無いしなやかな印象。持て余す性能を出し切って飛ばしてやろう!という先代までの荒々しい雰囲気や気持ちが無くなるほど不思議と落ち着いた気持ちになります。
内装は国産車(特にエントリーカー)にありがちな無駄な演出・・・これが欧州車の様に一切ない。返ってシックで上質に感じる。雰囲気も良い。そう言った意味で、サルーン的な要素は押さえているところ。
- 不満な点
- 賛否両論ですが、メタボリックになったエクステリアデザイン。全体的にアンバランスで不細工に見える。カッコいいとはお世辞にも言えない。
長所の裏返しになるが、大きくコンセプトが変わった事によって、歴代のレガシィを知っているユーザーから混乱を招いていること。いままでスポーツ(比較的尖った)セダンからサルーン(紳士的)なセダンに変わった事は抵抗を感じる。
恐らく今後のマイナー等で追加されるだろうが、デビュー時に2リッターを何故廃止したのか??理解に苦しむ。今のご時勢、モデルチェンジ毎に肥大化するコンセプトは市場では時代遅れ思う。当然、肥大化した事で燃費も良いとは言えないこと。
総評にも記載したが、この車がレガシィと言う名であること。コンセプトの舵取りを大きく変更した為に上記の不満につながる。全く別な名で登場したら、評価も全く違った感想になりうること。これがこの車に対する一番の短所かもしれない。
- デザイン
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- 走行性能
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- 故障経験