スバル レガシィB4 「Cost Performanceで言えば...」のユーザーレビュー

Cost Performanceで言えば...

2003.4.26

総評

Cost Performanceで言えば国産車屈指。Value For Moneyの非常に高い車です。海外でも販売され評価もされていますが、ドメスティックにならずにもっとグローバルな視座で評価されるべき車です。実際、賛否両論あるにせよ、次期型は3ナンバーサイズとなり、デザイン的にも期待できますし、ワイドトレッド化による走行性能の向上も当然図られるでしょう。とても気になる次期LEGACYではありますが、現行BE5も欧州の名だたる名車に比肩しうる資質を持った素晴らしい車です。メーカーであるスバルに求めるのは、ユーザーの感じる不満点をただ相殺的に、対症療法的に対応するのではなく、大局的なスタンスで車を創造していって欲しいという事。LEGACYはセルシオに次ぎグローバルスタンダードになり得る数少ない日本車の1台です。プレミアムと言ってよいこの車をこれからも大切に乗り、愛し、またより多くの人にこの車の本質を知ってもらえたら・・・
メーカーならずともオーナー冥利に尽きるといったところです。

満足している点

5ナンバー車としては広々とした室内空間は、家族４人のロングツーリングでも全く苦になりません。トランクの広さも特筆ものです。また、走行性能の高さは言わずもがなでしょう。よくトルクの谷を不満点に挙げるオーナーがいますが、ＡＴ車に限っていえば許容範囲だと思います。Ｒ32からの乗り換えですが、それに比較してごく自然に立ち上がる低速域から、セカンダリーターボが炸裂していく繋がり感は、逆におとなしささえ錯覚させます。が、その時のスピードは・・・しっかり自制心を働かせなければ免許が何枚あっても足りないことでしょう。このエンジンにはある種の官能がありますね。足回りは、町乗りでは多少のゴツゴツ感を伴いますが、速度が上がるに連れ、路面をスムーズにトレースしてくれます。ハンドリングはＡＷＤを思わせない、ニュートラルなもの。若干アンダー気味なのも安定感を高めこそすれ、走りの楽しさをスポイルするものではありません。フロントマスクがおとなしい点も、逆説的に言って気に入っています。サイドビュウの塊感、リアのまとまりはデザイン的には国産車の域を超えています。マッキントッシュも「標準で付けちゃっていいの？」といった高水準なもの。オーディオマニアの自分も十分満足させてくれるものでした。マニュアルシフトも中々の出来だと思います。これが無かったら魅力も半減したことでしょう。常時活用してそれなりに楽しんでいます。

不満な点

自分が所有しているイヤーモデルはステアリングが軽く、フルード交換等で補っています。敢えて５ナンバー枠に抑えたための取り回し感も一長一短で、見切りやすさと引き換えに、最小回転半径が5.6ｍ！ホイール交換し若干ワイドトレッドとすることで多少は切り角をＵＰさせています。ストッピングパワーもスペックに相応しいものとは思えません。これは、インプ用の4ポッドキャリパーに交換し、前後パッドもそれなりのものにして解消させました。s-editionの設定が購入時にあれば勿論それにしていたでしょう。サッシレスドアも？。ボンネット及びトランクにもダンパーを採用して欲しいものです。内装の質感もノーマルは・・・無理してスペシャルレザーパッケージ仕様にしましたが、この辺りは欧州車、特にAUDI・BMWを見習って欲しいところですね。センターコンソール左サイドの造形もいただけません。ニーパッドが必要に思われる形状です。ＡＴも5速が欲しかった。塗装も標準車にもブリツェン並みのものを施して欲しかった。結構不満点を挙げましたが、最後に・・・燃費！！チョイ乗りをする頻度の高い人には、財布にきついものがあります。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験