スバル インプレッサ スポーツ 「至ってフツーだが現代の人権は偉大」のユーザーレビュー

至ってフツーだが現代の人権は偉大

2022.1.31

総評

2年半経ったので真面目にまとめてみようと思います。
至ってフツーのハッチバックですが､前期型2.0i-SはSTIでもないのに､近年のスバルでは珍しいほど重いステアリングフィールと硬めの足回りとなっていて､高速道路やワインディングロードでは非常にどっしり安定して巡航できます。この辺りはジェネリックBPレガシィという印象🤔
一方､市街地はある程度割り切っているため乗り心地が良いとは言えません。また､駐車場での切り返しや交差点での右左折などではステアリングが重く感じる方もいらっしゃるでしょう。近年､ステアリングは軽くなる傾向にあるなか､特に目立つ部分です。気になる方は程よくマイルドなD型2.0i-Sがオススメです。
内装や燃費はまだまだスバルだなと思わされるところ。内装は先代型より大幅に良くなったので､希望は捨てずに取っておきます。
後期型とは違い､万人受けとは程遠い車ですが､このドライブフィールが刺さる方にとっては選択肢の一つになると思います😊

満足している点

ボディ剛性の高さ､リヤのスタビリティ､ステアリングフィールは間違いなく価格以上の良さがあります。特にリヤのスタビリティやどっしりとしたステアリングからなる直進/操縦安定性､操舵応答性､ライントレース性はこれだけ真っ直ぐ走って曲がるのかと驚きました。現代の人権装備である電動パーキングブレーキ+ブレーキホールドは1度体感すると､付いていない車を躊躇うほど。物理ボタンがあるので､メモリー機能がなくても困りません。

不満な点

今となっては内装が若干チープ。特に後席､ラゲッジルームは相当割り切っているのがよく分かります。後席のUSBポートなど全くないのはいただけない…とはいえ新しいはずのGU型の内装よりは格段に質感が高いです(そんなことある？？)
遮音性能自体は悪くないですが､純正タイヤがアドバンスポーツV105ということもあり､ロードノイズが結構大きく入ってきます。
それ以上にコールドスタート時のCVTのフィールは最悪👎
Sモード時の早開き感も気になるところ。

デザイン

4

GU型の発表後に改めて考えると歴代インプで最もシュッとしているかも🤔
18インチホイール､メッキウィンドウモールなどトップグレードらしい装備をきちんと付けてきたところは良いです。リヤコンビネーションランプのやる気のなさはどうにかならなかったものか…
先代ではオプションだったルーフスポイラーが空力性能向上で標準装備なのは👍

走行性能

4

走行性能はパワーユニットされ良ければ…
CVTのロックアップ制御がヌルッと入るので､発進時や30km/h以下でのフィーリングがとにかく悪く､特に冬のコールドスタート時は乗れたものではありません。暖気だけするのは嫌いなのでノロノロ走りますけれども…ステップ制御や中速以上の速度域での挙動はCVTとしては良い方なだけに残念。
ボディやサスペンション､ステアリングフィールは割り切っているグレードと考えれば★5をつけても良いレベル。ハンドリング､直進安定性､スタビリティはちょっと驚く程の完成度です💯

乗り心地

3

スポーツサスペンションなのでお世辞にも快適な乗り心地とは言えません。スバルが最も尖っていた時期と比較すれば格段に良いですが､一般道の速度域は割り切って高速道路やワインディングロードを重視した足回りなので､どうしてもコツコツと入力がきます。その分伸縮の収まりは非常に早いので､まだマシというところでしょうか。

積載性

3

日本仕様の純ガソリン車はラゲッジ床面と後席がフルフラットになりません。また､ラゲッジの作りがインプレッサらしく非常に簡素。カーゴマットを敷かないと使えたものじゃないと言わざるを得ません。
容量はCセグメントハッチバックとしてはフツーです。

燃費

1

スバル謹製なので文句なくゴミです。
純正タイヤがハイグリップ寄りであることも相まって､下手なスポーツカーより酷いものになっています。

価格

3

特別安くはないです。メーカーOPを付けていないですが､ナビを付けると実質285万円スタート。その他オプションを付けていけば330~350万円くらいなので､以前のスバルらしいファストフードのような"うまい安いはやい"はないです。

故障経験

2年半弱で左サイドミラーモーターがうるさくなり保証交換。C型後期なので幸いリコールは現状出ていませんが､時間の問題でしょう。