スバル フォレスター 「実用性も走りもレベルが高い」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
2
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
4

実用性も走りもレベルが高い

2023.11.28

年式
2018年7月〜モデル
総評
パッケージング、走り、運転のしやすさ、そしてコストパフォーマンス。トータルで判断するとかなりバランスのいいSUVだと思います。雪道など滑りやすい路面での信頼性も高いですしね。そういう意味では、誰にでもオススメできるクルマだと思います。燃費があんまりよくないことを気にしなければ。
満足している点
オンロードから滑りやすい雪道まで、あらゆるシーンでの走行性能の高さ。極悪路を除き、オールラウンダー感はさすがです。
不満な点
燃費があまりよくありません。かつてのスバル車に比べると大幅に改善されているのですが、それ以外のメーカーの進化が著しくて少し遅れを取っているという感じでしょうか。ご存じのように、スバルは水平対向という少し特殊な仕掛けのエンジンを搭載。それが影響しているのです。
デザイン

2

力強さを巧みに盛り込んだデザインだと思います。個人的には……なんというか、もうちょっとセクシーでもよかったような気がするんですが、デザインの評価は主観的なものなのでそこは好み次第で。
走行性能

5

先代からそうでした。フォレスターの走りの性能はSUVとは思えない領域。重心の高さを感じさせず、峠道を不安も不安定感もなくスイスイ走れるのはさすがですね。そのあたりはさすがスバルだなと思います。ひとつだけ注意点は、ターボモデルでも先代のようなバリバリの速さを期待してはいけないこと。先代はズバッと速い280psの2.0Lターボでしたが、現行モデルは177psの1.8Lターボで、燃費はいいですが先代のような暴力的な加速はありません。そこは勘違いしないように気を付けましょう。
乗り心地

4

不満ないですね。電子制御可変サスペンションのようなものはありませんが、嫌な上下動などもなくしっとり。STI Sportの凝ったダンパーは一段とレベルが高い気がします。後席も足元が広くて居心地がいいですね。
積載性

3

このクラスのSUVとして一般的な水準ですが、参考にしてほしいのは同じスバルの「レヴォーグ」や「レヴォーグレイバック」との違い。荷室の天地高で容量を稼ぐフォレスターに対し、レヴォーグやレイバックは床面積が広くて実質的な積載性は勝っていますね。なので荷物をたくさん積みたい人は、ステーションワゴンボディのほうがいいかも。
燃費

3

頑張っています。が、スバルに優れた燃費を求めるのはちょっと違うのかもしれません。かつてのスバル車と比べたらかなり改善されていますが。
価格

4

現行デビュー時は「先代に比べてちょっと高いかな」なんて思っていましたが、ライバル勢の値段が上がったことで、気が付けばそうでもなくなりましたね。あと、ライバルはFFやFRが価格の基準ですが、フォレスターは全車が4WDなのも見逃せないポイント。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
スバル フォレスター 新型・現行モデル

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