イギリス人の方にとって ライムグリーンは軽蔑する色とありますが なぜ、イギリス人のポールスミス氏のデザインや コメディのミスタービーン氏の愛車のクラシックミニは ライムグリーンなのでしょうか？

Question

イギリス人ですよという象徴なのでしょうか？

よろしくお願いします。

Answer 1

あえて目立つためではないでしょうか。

イギリス人にとって、緑は必ずしも軽蔑色ではありません。昔からブリティッシュグリーンは、イギリスを代表する色ですし、実際、ロータス、ジャガー、ベントレーといったいったモータースポーツチームはこのブリティッシュグリーンを採用していました。今でもイギリス車は、ブリティッシュグリーン×タンカラーが代表的な色の組み合わせです。

ただ、ライムグリーンとの違いは、色の深みです。同じ緑でも、ブリティッシュグリーンは濃く、ライムグリーンは浅いんです。王侯国家で階級社会のあるイギリスでは、服装も階級を象徴する存在です。そして派手な色は下品とされ、特に知的階級からは避けられます。その反動が、パンクロックだったりする訳です。(ちなみにエリザベス女王のような存在はまた別格扱いだそうです。それでも全身を同じ色でコーディネートするなど、色にはものすごく注意されていたようで。)

ビーンにしてもポールスミスのデザインにしても、そういったエキセントリックを狙っていることが考えられます。あえて、一般的に避けられる色で注目を浴びるわけです。

日本もイギリスに似ていて、派手な色の服装や車は避けられますよね。スーツなんてグレーとネイビーばっかりで。でも、芸能人とか、目立ちたい人は、あえて派手目な色を選びますよね。それと同じことです。

ちなみにイギリスにとって目の上のたん瘤であるアイルランドのナショナルカラーも緑です。アイルランドグリーンですね。アイルランドグリーンは少し明るめの緑です。ちょっとの差で愛すべき存在になるのか、憎むべき存在になるのか、色の世界も奥が深いようです。

質問者からのお礼コメント

詳しく分かりやすい解説ありがとうございます。
ベストアンサーです。