2001年8月
■2001年8月
そもそもセニックはルノー・メガーヌから派生したミニバンで、1997年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザイヤーに輝いたモデルだ。したがって、全長/全幅/ホイールベースはメガーヌ・ハッチバックのそれと同じ数値だが、全高は210㎜高くなっている。1984年にデビューしたルノー唯一のミニバンであるエスパスよりも、ボディはひと回り小さい。しかし、使い勝手の良さが売りのフランス車らしく、シートアレンジの豊富さは日本のミニバンにも負けず劣らず。シートは2列だが、リアには独立した3席を用意。それぞれが前後にスライドするほか、取り外しも可能。3脚全てを取り去れば、乗用車とは思えぬほどのラゲッジスペースが生まれるのだ。98年11月に行われた小変更では4速ATが学習機能付きとなり、車名もそれまでメガーヌセニックから"セニック"に改められた。そのセニックが2000年の夏、大幅なマイナーチェンジを受けて日本に上陸した。セニック一番の売りである秀逸なパッケージングはそのままに、顔つきを一新。特にヘッドライト周りの造形に魅力と新鮮味が増している。また、日本向けセニックが搭載する直列4気筒の2000ccエンジンには、可変バルブタイミング機構が採用され、出力のアップとともに燃費性能の大幅向上が図られている。