ルノー ルーテシア 「走るフランスパン ―ZENのすすめー」のユーザーレビュー

chorosso chorossoさん

ルノー ルーテシア

グレード:ゼン_RHD(EDC_1.2) 2017年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
-
乗り心地
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燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
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走るフランスパン ―ZENのすすめー

2017.10.21

総評
下位モデルにRRレイアウトを採用する「トゥインゴ」という強烈な個性を持った車が存在する中で、このルーテシアはいたって普通のFF Bセグメントハッチバック。スペックは1.2リッター直4ターボエンジンで、これといった目玉装備もなく、エクステリアデザイン以外は一見つまらなさそうに見えます。
それに加えてルーテシアR.S.というホットなグレードもあるため、ノーマルのルーテシアは日本では影が薄く、カー雑誌やTVでの紹介時にはなぜかスルーされることが多いです。

しかしながら、ドイツ車メーカーと共同開発のトゥインゴでは味わえない、ベーシックなフランス車の乗り味を+20万円で楽しめるのは、なかなか魅力的だと思います。
確かに、以前に乗っていた2代目ルーテシアよりはフランス独特の味や高級感は薄れましたが、シートの良さは健在で、乗り心地はフランス車の猫足そのもの。ドイツ車でよく言われるフラットな乗り心地の良さとは違います。ドイツ車は最終的に硬さが残る中で、フランス車は本当に角が丸い印象です。これだけでも選ぶ価値があります。
そして、昔のルーテシアと違って上記の一般的な水準のエンジン・ミッションの性能と、素直な反応でロールしながらも決して破綻を見せないハンドリングによって、誰でも扱いやすい車に仕上がっています。

高いボディ剛性による不安感の無いハンドリングでありながら、中の乗員は静粛性が高くシットした乗り味に癒される。CGTVで松任谷氏がシトロエンC3のことを「走るクリームパン」と例えたのに対抗して、こちらは仏車だけに、「走るフランスパン(外はパリっと、中はフンワリ)」と言えるでしょう(笑)



ルーテシアでオススメのグレードを尋ねられれば、断然自分が所有しているZENを推します。ZENとは、日本語の【禅】に由来するフランスにおける外来語であります。詳しくは以下のURLに。
(参考:https://www.webcartop.jp/2017/09/147497/2)
ZENという言葉の意味に非常に共感を得ますし、何よりもルーテシアではベストチョイスと言える16インチアルミなのがポイントです。せっかくフランス車のノーマルグレードに乗るなら小径アルミホイールは必須だと思います。
満足している点
○Bセグメントとは思えないほど余裕を感じるエクステリアデザイン
実際、全長はライバルより少し長めですが、それ以上に大きい車に見えます。

リアフェンダーの膨らみやサイドの凹んだラインによって、ふくよかさと言いますか、余裕を感じるデザインだと思います。特に斜め前から人間の自然な目線で見た時に最も良さが現れます。最近のクルマはプレスラインを多用する傾向にありますが、このルーテシアにはそれが見当たりません。曲面だけで表現していることは逆に新鮮です。


リアについてもBセグハッチバックでは一番の美尻ではないかと思っています。
愛車のZENグレードにはプライバシーガラスの設定が無かったため、リアに可視光線透過率7%の濃い目のスモークフィルムを貼りました。これにより、ボディカラーのグリチタニアム、バンパー・ウィンドウのブラックの2色で統一されてシックに引き締まりました。こうなるとマフラーカッターも欲しくなります。


エクステリアデザインに隙があるとすれば、それは真横から見た時です。少々間延び感があります。


ついでに、インパネは写真で見るよりもこだわりが感じられて良く見えます。中央の浮いているように見えるピアノブラックのパネル、丸みを帯びた操縦席周辺の造形は国産車やドイツ車には見られない独特の意匠です。


ちなみに、こちらはブラン・ナクレ(メタリックホワイト)のインテンスのインテリア。
内装色がグリというダークブラウンになります。グリチタニアムのインテンスも同じ。
これが個人的に苦手(太陽光が当たると、所詮プラスチックに塗装したものなので、ブラックよりも安っぽく見える)だったのと、納期やスマホの備え付けやすさ、ホイールサイズの関係もあってZENを選びました。
海外の画像・動画を漁ってみても、グリのインテリアはほとんど見つからなかったので、人気ないのでは?ましてや、ルージュ(赤)のインパネなんて...。日本には、余った在庫を回されてるのではないかと勘ぐってしまいます^^;

○お手本のような猫足のサスペンションと16インチが絶妙なバランスのシットリした乗り味
詳しくは乗り心地の項で。

○1.2リッター4気筒ターボエンジンのパワー感
ターボが効かない出足こそ遅いものの、中間速度域ではかなりグイグイ進んでくれます。登り勾配でも、カッ飛びはしませんが、苦しそうな音はせず静かに余裕で登っていきます。

○意外と何でも載せられるトランクの大きさ
不満な点
×右カーブを曲がるときに、ちょうどAピラー(結構寝ている)が進行方向の視界に重なって、首を前後させないと見えない。

×日差しが強い時、インパネのフロントウィンドウへの映り込みが激しい。

×助手席側インパネの余計な収納スペースがダサい。国産車みたい。



△オートワイパーが馬鹿すぎる。雨粒が多い時に反応しない割に、それほどでもないときに全力でフキフキしているのは滑稽w 一方でオートライトは周囲の光量変化に敏感に反応し、こまめに切り替わるので優秀です。

△ドイツ車では当たり前のコンシールドワイパーではないため、中からワイパーが見えるのは違和感。

△真夏のエアコンの効きがイマイチ。

△高速走行中の風切り音。

△ウィンカーの戻りが悪い。交差点を曲がった後でもたいてい自分で戻す必要がある。
デザイン

-

走行性能

-

ハンドリングは納車ブログで書いた印象と変わらず「ロールが大きい」ということ。
ステアリングの切り始めに対する反応は緩く、キレはありません。しかし、ある程度ステアリング回していくと、あるタイミングでかなりスパッと曲がれるようになります。この時のキレ味はなかなか爽快です。つまり、速く曲がりたい時は躊躇せずハンドルを切れば、しっかりクルマはついてくるということです。



6速デュアルクラッチのEDCは、常に適切なギアに入ってくれるし、当たり前ながら変速ショックは無いので、基本的には優秀です。不満があるとすれば、駐車場内や渋滞時の極低速では、一速に固定されがちで、アクセルの加減に敏感でギクシャクする点と、減速から加速に切り替えた瞬間の反応の鈍さ。この2点は前車VW up!のASG(シングルクラッチ)を思い出します(あそこまでクセはありませんがw)。

なお、平坦加速時のシフトチェンジのタイミングが、普通は2500rpm付近で、ECOモードだと2000rpm付近になります。2500rpm変速だと日本の道路の流れでは中途半端に引っ張ることになり、運転しにくいです。ECOモードでも、特段にパワーが落ちる気がしないし、登り坂などで必要な時には瞬時に一段落としてアシストしてくれるので、むしろこちらを常用しています。
乗り心地

-

路面がどういう状況なのかが確実にドライバーに伝わるのに、その不快な振動はカットされている不思議な乗り心地です。
ザラザラ感や突き上げとは無縁。インテンスグレード(17インチ低扁平タイヤ)では段差で突き上げがあったので、狙い通り16インチホイールが功を奏していると思われます。
(参考:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170130-20103095-carview/)
TTや前車up!の感覚で、前方に大きめのギャップがあったりすると思わず身構えるのですが、ルーテシアでは何事も無かったかのように通過できます。



そして、シートは、見た目はインテンスみたいな華やかさがありませんが、ZENのでも十分によくできてます。見た目は薄っぺらそうなのに、座ってみると不思議とサイドのサポート感がしっかりあります。また、腰から頭まで、身体の自然なラインに綺麗に沿うように支えてくれる気持ち良さは秀逸。
積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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