2013年3月
■2013年3月
ポルシェ・ジャパンは2012年6月、全国の正規代理店を通じてカイエンの2013年モデルの受注を開始した。
2013年モデルの特徴はカイエンGTSが新設定されたこと。カイエンSのパワーユニットをベースに動力性能を30kW(40ps)アップの309kW(420ps)にまで引き上げたV型8気筒エンジンを搭載する。このエンジンにはオートスタート/ストップ機能(アイドリングストップ機構)に対応した8速ティプトロニックSが組み合わされて燃費性能にも配慮されている。
0→100km/hにおける加速タイムは5.7秒、わずか13.3秒で160 km/hに達するだけの動力性能を持ち、最高速度は261km/hに達する。それでいながら燃焼消費量(NEDC:新欧州ドライビングサイクルによる計測)は10.7L/100kmとされている。
カイエンGTSには向上した動力性能に合わせて最適化されたシャシーが採用され、ドライビングダイナミクスを向上させている。またポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム(PASM)が装備される。足回りの変更によって全高はカイエンSに比べてが24mm低くなった。
カイエンGTSには専用の外観が与えられ、カイエンターボに似たフロント部分、ブラックのハイグロス仕上げが施されたウインドーフレームとトリム、張り出したサイドスカートとワイドになったホイールアーチ、際立ったバイプレーンタイプのルーフスポイラーなどが注目点。
内装はレザーインテリアが標準となるほか、多くのアルカンターラ製トリムが採用され、運転席と助手席には8ウェイ電動調節式のGTSスポーツシートが用意される。
2012年11月1日から最上級グレードとなる「ターボS」を追加して、予約受注を開始すると発表した。
外観デザインは最上級グレードにふさわしく、エアインテークグリルやヘッドライトハウジングなど、多くの外装パーツにブラックのハイグロス仕上げが採用された。また、ターボS専用にデザインされた21インチの911ターボⅡホイールも、内側の表面部分にブラックのハイグロス仕上げが施された。
内装では、専用となるツートンカラーのレザーパッケージやカラーパターンが用意され、カーボンインテリアパッケージはレザーパーツとの相乗効果が発揮され、車両と素材の洗練されたクオリティを引き立たせる。搭載エンジンは4.8リッターV型8気筒のターボ仕様で、405kW(550ps)/750Nmのパワー&トルクを発生する。
電子制御8速のティプトロニックSとの組み合わせで、0-100km/hを4.5秒で駆け抜ける加速性能を持つ。最高速度は283km/hに達する。また、ターボSには究極のダイナミックパフォーマンスを発揮できるよう、さまざまな電子制御システムが標準装備される。ダンパーの減衰力をアクティブに調節するアクティブ・サスペンション・マネージメントシステム(PASM)をはじめ、エアサスペンションを制御してコーナリング中のボディロールを大幅に抑制するダイナミックシャシー・コントロール・システム(PDCC)、電子制御式のリアデフとの組み合わせでトルクを左右輪に可変配分するトルク・ベクトリング・プラス(PTV Plus)などが標準だ。
2013年3月12日には2014年モデルの受注を開始した。
同年12月3日には人気のあるオプションを標準装備し、エクステリアのディテールにプラチナシルバーメタリックの塗装を配した特別仕様車「カイエン プラチナエディション」の予約を開始した。