空冷ポルシェ911のエンジン冷却システムはどういう強化構造になっていたのですか？

Answer 1

正確に書くと書ききれませんので超簡単に。
ポルシェは空冷と言うより油冷と言うべきかな。
大量のオイルを一旦パイプで前に持ってきてオイルクーラーで冷やしてまた後ろに回してます。
大掛かりなドライサンプですね。
あと走行中の入り込む空気も相当エンジンを冷やしていますよ。

Answer 2

「強化」？

俗に空冷と言われていますが実は「油冷」です。
９６４で１３Ｌものオイルを使います。
それをフロントオーバーハングに左右に分けたオイルクーラーまで、車体の底をのたくって伸びるオイルラインを通して運び、エンジンを冷やしています。１１０度位、でしたか。水冷は９０度位です。
そのため水冷より燃焼温度が高くなり、窒素酸化物等が多く排ガス規制をクリアできないために水冷になりましたが、燃焼温度が高いゆえに効率が良い、と当時は考えられていました。

オイルラインののたくり方は年式によって違うらしく、また真直ぐにフロントオーバーハングとリアオーバーハングを結べばいいのに、どうしてかフロントタイヤのフェンダー裏側を通すなどという面倒なことをしてその結果そこでオイル漏れを起こします。

またエンジンブロックとオイルパンの材質が違う、という不思議な構造ゆえ、数年使うと熱歪みの違いのせいでエンジンからは当然のようにオイル漏れを起こします。

Answer 3

空冷ポルシェ911のエンジン冷却システム。
①エンジンオイル
②オルタネーター軸に取り付けられた、エンジン冷却用ファン。
③シリンダーの冷却フィン（ヒートシンク）。
④走行中の空気。

Answer 4

＞冷却システムはどういう強化構造になっていたのですか？

強化構造と言う意味が具体的に良く解りませんが・・余談の方が多いので、少し文章が長いです。

初期911シリーズの2ℓは設計機構上の問題で、全てのエンジンが短時間で壊れました。
P社は之をどの様にして直したかと言うと、日本のマツダ・ファミリア1000クーペのエンジンを真似して不具合箇所の対策をしたのです。

アメリカのシボレー・コルベアのエンジンはポルシェ911エンジンを真似して造られたと言われていますが、空冷ファンはポルシェの縦向きに対して、水平にして使っています。(下図L側がポルシェR側がコルベア・・赤矢印)

クーリング・ファンの強化と言う点では、934からコルベアと同じ様に水平にして、ベルト駆動では無いギヤ駆動で使用しています。因みに、コルベアのVベルトを90度捻る様な使用方法は、本田宗一郎氏がNコロに真似をして使っていますね。

Answer 5

強制空冷の事でしょうか？