ポルシェ 911 のみんなの質問

解決済み
回答数:
4
4
閲覧数:
158
0

4WDとFWDの違いをわかりやすく教えてください、それぞれのメリットを知りたいです

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

少し長くなってしまいますが、最後までお付き合いいただきましたら幸いです。ご存じの内容ばかりでしたらすみません。

◆言葉としてのFWD

4WD(Four Wheel Drive)
FWD(Front Wheel Drive)

日本では、FWDという言葉はあまり使われませんが、英語圏では「FWD」には2通りの解釈があります。

Four Wheel Drive=四輪駆動=4WD
Front Wheel Drive=前輪駆動=FF

「4WD」も「FF」も「FWD」として略されます。混同しやすいため、Front Wheel Driveを意味する「FWD」はRWD(Rear Wheel Drive)と比較する場合に使われることも多いです。

また、Four Wheel Driveは「4WD」と略されることもありますが「4×4」や「AWD」という表記も目立ちます。「4×4」はオフロード系の四駆に目立ち、「AWD」はフルタイム4WDや高度な電子制御の入る四駆に使われることが多いです。実際に「AWD」という言葉は、フルタイム4WDが一般化した1980年代から使われるケースが増えています。

◆機能としてのFFと4WD

エンジン駆動の4WDには、ベースとなる2輪駆動モデルがあります。運動性能はベースとなる2輪駆動の素性を引き継ぎます。主に以下の4種類になります。

FRベースの4WD
MRベースの4WD
RRベースの4WD
FFベースの4WD

いずれも4WD化することにより、圧倒的にトラクション能力が上がり、雪道等でスタックしにくくなります。エンジンの出力が100だとしたら、単純計算で2WDは駆動輪一輪あたり50の負担、4WDは1輪あたり25の負担で済みます。タイヤのグリップに余裕が生まれるのですね。雪道等の滑りやすい道で4WDが強い理由です。
一方で、4WDにはデメリットもあります。駆動系が増設される分、パーツ点数が増え、製造工程が増え、重量か増します。それにより車両価格が高くなり燃費性能が悪化します。
雪道の発進時は4WDは有利なのですか、グリップ路面では重たくなる分、2WD仕様より少し加速が悪くなります。また、重たくなる分、ブレーキによる制動距離の僅かに伸びる傾向にあります。

以下、「FF」と「FFベースの4WD」との比較を主体に説明しますね。

■車両重量とコスト

FFは駆動系が前輪に集中しているので、パーツ点数が少なくでき、製造工程が短くでき、軽量安価にできます。
FFベースの4WDは重くなり価格も上がりますが、ベース車両が軽量安価なため、その分の軽く安くできます。

■スペース効率

さらに、FFはエンジン横置が主流なのですが、エンジン縦置よりもフロントフードを短くでき、その分、室内スペース(キャビン)を広くとれます。
FFベースの4WDもスペース効率は維持できます。但し、後輪を駆動するプロペラシャフトが通るためのセンタートンネルが出っ張る分室内のセンターフロアが盛り上がります。

■直進安定性とコーナリング

FFは、重たいエンジンと駆動系が前輪に集中しているため頭が重たくなります。前後重量配分は前:後=70:30付近です。よって高速走行での直進安定性に優れます。その逆にステアリングを切っても頭が直進しようとするので、コーナーで前輪が外に膨らむアンダーステアが出やすいという素性でもあります。
FFとは逆にお尻が重たいRRは、コーナリングスピードの限界付近で、重たいお尻が直進しようとしてスピンしやすい素性を持ちます。

FFベースの4WDは、基本的にはFFの素性に近い運動性能ですが、後輪も直進方向に押すので、直進安定性はさらに高まります。コーナーは素性はFFに近いのですが、これは四駆システムによってかなり異なります。昔は4WDといえばアンダーステアでしたが、最近はその危険な素性の出にくい設定の四駆も多いです。これについて書くと長くなるので必要でしたら追加でご質問ください。

■トラクション性能

FFは、駆動輪の前輪の上に重たいエンジンがあるので、駆動輪のグリップ確保には理に適っています。雨の高速道路でも重たい頭のおかげで、頭の軽いMRやRRに比べてハイドロプレーニングになりにくいです。
一方で、発進時は前輪から後輪に荷重が移動しますので、ハイパワーエンジンだと前輪が空転しやすいです。同様に急な登り坂では前輪荷重が減るので、雪道等での坂道発進は不利です。この点ではMRやRRの方が有利です。

とはいえ、FFは、雪道で前輪が雪の塊等の障害物に遭遇しても、前輪自らの回転力で障害物を掻き登ったり掻き壊して進めます。従って、FRに比べてスタックしにくいのですね。
FFベースの4WDは、雪道での走行はさらに強くなります。また、四駆システムによってはアクセルオンによるドリフト走行をできる車種もあります。

■ブレーキング

駆動レイアウトで一番ブレーキに有利なのはRRです。リアヘビーなのでブレーキングにより前輪に荷重荷重が移るので4輪のグリップをブレーキにしっかり使うことができます。ポルシェ911等のストッピングパワーは強力です。
それに比べるとFFはフロントヘビーであり、ブレーキングでさらに前輪に荷重移動しますので、後輪グリップを十分に生かせません。この点では少し不利ですね。

FFベースの4WDは、エンジンブレーキ使用時は4輪エンジンブレーキを使えますが、これが四駆システムによって優劣があります。しかしフットブレーキについてはFFも4WDも一緒です。むしろ、4WDは重量が増える分、FFよりも少し不利になります。

■ステアリングの舵角

FFはエンジン横置で、前輪を駆動するためのドライブシャフトがあるため、ステアリングの舵角がに限界があります。その点、エンジン縦置で前輪ドライブシャフトのないFR等に比べてステアリングの舵角が少なく、小型車でも最小回転半径が小さくできません。


FFベースの4WDは元々前輪にためのドライブシャフトがあるため、ステアリングの舵角は4WD化しても変わりません。逆に後輪駆動の車種を4WD化すると、持ち前の小回りができなくなります。最近欧州車等では4WDが増えていますが、合わせて4WSの設定が増えている理由のひとつでもあります。

FFベースの4WDは元々前輪にためのドライブシャフトがあるため、ステアリングの舵角は4WD化しても変わりません。逆に後輪駆動の車種を4WD化すると、持ち前の小回りができなくなります。最近欧州車等では4WDが増えていますが、合わせて4WSの設定が増えている理由のひとつでもあります。

長くなり失礼いたしました。かなり情報絞ったので、分かりにくいところがあるかもしれません。不明な点などございましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。

回答の画像

質問者からのお礼コメント

2024.2.26 20:09

何もわからない状態でしたので、すごく勉強になりました。ありがとうございました!

その他の回答 (3件)

  • 4WD(AWD)メリット
    走行安定性が高い。
    路面状況変化に強い。(雪道は最強)
    コーナリングスピードが高い。
    ハイパワー車でも、無理なく作れる。(ブガッティ ヴェイロンは1000馬力です)
    デメリット
    FWDより燃費が劣る。
    車両価格が高くなる。

    FWD(FF)メリット
    車内が広くとれる。
    比較的安価に作れる。
    デメリット
    重量バランスが悪い(フロントヘビー)
    ハイパワー車が作りにくい。
    基本、アンダーステア。
    (4WDより)走行安定性が劣る。
    (4WDより)路面状況変化に弱い。

  • 4輪駆動(4WD):エンジンの動き(回転)が 4輪それぞれに伝えられる 四輪すべてが自力で動ける
    前輪駆動(FWD):2輪駆動(2WD)2輪駆動のうち前輪2つが駆動する


    前輪駆動
    室内が広く取れる
    車がスピンしにくい

    後輪駆動
    自然なハンドリングになる
    重量配分が前後で50:50で運動性が向上する

    4輪駆動
    非舗装路で本領を発揮する
    前後どちらかが浮いていても進める

  • 4輪または2輪駆動しているかどうか
    4WD
    パワーがある。積雪でもスリップしずらい
    FWD
    燃費は4WDに比べ良い

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。
ポルシェ 911 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

ポルシェ 911のみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離