プジョー 308 (ハッチバック) 「ゴルフを超えたか? Cセグハッチバックの新基準候補」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
4

ゴルフを超えたか? Cセグハッチバックの新基準候補

2022.11.21

年式
2022年4月〜モデル
総評
ボディサイズが日本の道路ではやや気になるとは言うものの、デザインを含めたこの完成度の高さは、フォルクスワーゲン ゴルフを超えて「Cセグメントハッチバックの新基準」となる可能性すらある。輸入車というものにアレルギーのない人がCセグハッチを探しているなら、絶対に検討対象に入れるべきだ。
満足している点
先進的でハイセンスな内外装デザインと、現時点でクラストップレベルであることは間違いない各種の走行性能は「Good!」と言うほかない。
不満な点
改善された居住性とトレードオフの関係ではあるのだが、大きくなったボディサイズはやや気になるところ。特に都市部では、1850mmにも達した全幅を若干持て余す局面もあるだろう。
デザイン

4

プジョー車としては初採用された超薄型マトリクスLEDヘッドランプが印象的。ボディサイズは従来型よりひと回り大きいが全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mmとなり、もはやCセグメントと簡単には言い難い“体格”になっている。インテリアの質感にも“格上げ感”があって、センター画面は全グレードが10インチのカラーTFT液晶ディスプレイを採用。「古き良きフランスのCセグハッチ」とは異なる趣きとなった内外装デザインは好みが分かれるところかもしれないが、少なくとも「先進的でハイセンス」であることは間違いない。
走行性能

5

パワーユニットは、最高出力180psの1.6L直4ターボに最高出力110psのフロントモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドのほか、同130psの1.2L直3ガソリンターボと、同130psの1.5L直4ディーゼルターボの3種類。トランスミッションはいずれも8速ATだ。プラグインハイブリッドは64kmのEV走行(WLTC値)が可能。ハンドリング性能や高速安定性などはいずれのモデルもおそろしいまでにハイレベル。「現時点ではクラストップ!」と言えるかもしれない。
乗り心地

5

ハンドリング性能等だけでなく、この車は「乗り心地」に関してもクラストップレベル。低重心で軽やかで、そして高速域では常にフラット。荒れた路面であっても嫌な感じの突き上げ感はほとんどない。そして静粛性もきわめて高いため、Cセグメントのハッチバックでありながら「長距離ツアラー」としての資質も備えている。
積載性

4

従来型よりホイールベースが60mm延長されているため、後席のニースペースも30mmほど拡大。後席の居住性は格段に向上した。また5名乗車時の荷室容量も412Lと十分で、後席を倒せば最大1323Lまで拡大されるが、後席のシートバックを倒しても床面全体がフラットにならないのは惜しいところ。
燃費

4

WLTCモード燃費は、1.5L直4ディーゼルターボ搭載グレードが21.6km/Lで、1.2L直3ガソリンターボ搭載グレードが17.9km/L。そしてプラグインハイブリッド車の燃料消費率は17.6km/L。いずれも飛び抜けて良い数字というわけではないが、クラストップレベルの動的性能を持つ車であることを考えれば“妥当”といったところか。
価格

4

プラグインハイブリッドの「GT HYBRID」は515万1000円とさすがに高額だが、1.5L直4ディーゼルターボの「GT BlueHDi」は416万7000円で、1.2L直3ガソリンターボの「Allure」は320万6000円と、近年の輸入車としては「けっこう頑張っている」といったニュアンスの価格設定。特にAllureの価格は魅力的だ。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
プジョー 308 (ハッチバック) 新型・現行モデル

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