元々マーチやノートと同じプラットフォームのホイールベースを最大限に伸ばして、Bプラットフォームで行くという開発意図で出来た車なので頑張っている方だと思
2014.6.2
- 総評
- 元々マーチやノートと同じプラットフォームのホイールベースを最大限に伸ばして、Bプラットフォームで行くという開発意図で出来た車なので頑張っている方だと思います。二代目ブルーバードシルフィもティーダと同じBプラットフォームを採用して低速でのコツコツ感が同じように指摘されていますので、この乗り心地は当時の日産の技術がコストの事を含めて熟成しきって無かった事での限界だったのかもしれません。
ティーダのコンセプトはマーチやノートクラスのコンパクトハッチバックで高級感を!であって高級車ですとは言っていません。本当の高級車が欲しければ買ってはいけません。
高級車とはレクサスやフーガ等であり排気量も大きくエンジンもそれ故静かで当然自動車税も高く燃費もティーダより悪く、高級なハイブリッドであれば燃費は良いけど車体価格がティーダより当然高い。価格が安くて維持費が安く済んで燃費がハイブリットや軽四並で内装が良い本当の高級車があると思っている方は買わない方が良いでしょう。室内がそこそこ広くシートがそこそこ大きく、燃費がそこそこ良く、パワーもそこそこ、大きな荷物もそこそこ載せられて、RVの様にデカくなくて5ナンバーで取り回しも楽で少し高級感もある。ティーダの良さはこの全方位的な中途半端さで、そこを理解できる人が乗って満足出来る車だと思います。
- 満足している点
- 1500ccまでで中古車価格が100万を切る車として他メーカーも含めて検討しました結果ティーダの後期モデルを購入。前期モデルに引き続き後期モデルを購入したので後付けパーツがそのまま装着出来ることも一因ではありますが。
後席のスライド機構はラゲッジの容量を調整できるので大変良いと思います。また後席のシートが肉厚であるにも関わらず後席スペースがゆったりと確保されている点も良いですね。
足回りは硬めですが前期モデルに比べて不快な突き上げはかなり減少しています。ノーマルの15インチでコンフォートタイヤを履けば問題無いレベルになります。
燃費も内装をもっとプラスティキーにしたりシートをペラペラにすれば軽くなってもっと稼げるとは思いますがコンセプトから外れてしまうので仕方ないでしょう。
エンジンも1500の直4にしては静かだと思います。特に2000回転前後の音の静かさには驚きます。回転の上がり方も上まで綺麗に回りますしパワーも十分過ぎる程出ます。
私はキャンプにもこれで出掛けるので6:4でシートが倒れしかもスライド出来るのでラゲッジは決して形の良い広さでは無いですが荷物を積むのに重宝してます。
オプションのアクティブAFSは本当に良い装備だと思います。
総じてこの車を中途半端と捉えるか、どんな使い方にもそこそこ応えるマルチビークルと捉えるかで評価は分かれると思います。
- 不満な点
- 最大のウィークポイントは足回りです。トンネルバーやサポートバーで補強を入れれば少しはマシになりますが、とにかくギャップに弱いです。ギャップが連続する荒れた路面では乗り心地は最悪です。スポーツ走行用のショック&サスの様です。実際、ギャップがあまり無い路面ではスピードが出ていてもカーブの連続でも不快なロールが抑えられていて安心して踏み込めます。路面への追従性も良いです。ライトスポーツ車の足回りとしては良いと思いますが、ラグジュアリー感を打ち出した車には不釣り合いこの上無いです。P10プリメーラの様な硬い足回りです。私個人としては下回りに補強を入れているせいか、路面にギャップの連続が無い場合、荷重をかけて丁寧に旋回する時にしっかりと応えてくれる適度な硬さは好ましい限りです。結構背が高い部類に入ると思いますがこの足回りのおかげで安心して踏み切れます。
エンジンについてはごく稀にアイドリングが安定しない個体があるようです。私の場合はアーシングで症状は収まりました。
サイドミラーは座席を前に寄せれば寄せるほど見にくくなります。後5センチ前に付いていれば良かったと思います。
フロントシートを大きく取る為にリクライニングレバーが中央に付いているので、センターコンソールを低くしなくてはならず、また大型のアームレストを採用したことによりシフトレバー後方にカップホルダーを持って来れなかったのでカップホルダーが使いづらい位置のままになってます。カップホルダーはシフトレバーより後方の方が使い易いと思います。同じプラットフォームの二代目ブルーバードシルフィの方がセンターコンソールに関しては使い勝手が良いと思います。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験