日産 スカイライン 「所有する満足感が高いスポーツセダン」のユーザーレビュー

所有する満足感が高いスポーツセダン

2022.5.14

総評

強化されたシャーシに超ハイパワーエンジン、モンロー製の電子制御サス、前後とも大径ディスクにアルミ対向キャリパーのブレーキ、速く走るために必要な装備がここまで充実しているスポーツセダンは４００Rだけです。忘れかけていた車を運転することの楽しさを思い出させてくれる車です。

満足している点

走る・曲がる・止まる・における高度かつ先進的でありながら安定した性能と、クイックなレスポンス。
高級感あふれる内外装。

不満な点

180km/hまでしか表示がないスピードメーター。
小さくていいからアナログ製の電子時計がインダッシュに組み込まれていれば良かった。

デザイン

5

外装はロングノーズショートデッキ、普通仕様で充分車高短、リヤブリスターフェンダーは迫力あり。
ガンメタ塗装の専用19インチアルミに真っ赤な対向ブレーキキャリパーが前後に付いてお洒落です。
サンルーフのサイズは横は普通ですが縦は少し短め。
内装は、ドア-インパネ-ドアと高さが揃って流れるラインとかインダッシュにきれいに収まってるナビ画面や、左右シンメに並んだ物理スイッチなど高級感満載です。また、長時間運転しても疲れにくいスパイナルサポートシートでありながらサイドも電動で調整でき、太ももサイサポートもあってフィットする本革製スポーツシート。ちなみに助手席にも電動リフト機能があり太ももサイサポートも付いています。

走行性能

5

とにかく速い、迂闊に踏み込むとホイルスピンがヤバいです。進化したKYB製DASステアリングの切れもスポーツカーそのもので曙製のブレーキも強力なうえにタッチもダイレクトです。いま、後輪にも大径のディスク(350mm)とアルミ対向キャリパーを装備している国産スポーツカーは400RとGTRと新型フェアレディZくらいで、あとはほとんどが小径ディスクに片押しキャリパー付けた電パとのセットです。
400Rは感覚的に普通の車ではないので扱いに慣れるまで結構時間がかかります。１回２回試乗したくらいではほぼ馴染めないでしょうし、各ドライブモードごとのエンジン特性との兼ね合いなど絶対わからないと思います。

乗り心地

4

STANDARDポジションでもしっかり硬めで全くふわつき感はありません。SPORTポジは少し速めに走行するときに使用し、SPORT+ポジは高速道路での走行時と連続するカーブや山道で非常に安定します。電子制御ショックのインテリジェント ダイナミックサスペンションは優秀です。
室内の静粛性は高く、荒れた道ではランフラットタイヤの音がけっこう気になります。
アクティブサウンドコントロールやノイズキャンセラーはパネルの操作で簡単にON・OFFできます。

積載性

4

トランクはHVのタイプよりもはるかに広く、しかもトランクスルーもあるのでかなりの積載が可能です。ただ、後席の真ん中席のシートベルトのキャッチャーが少し出っ張っていて背もたれを前に倒すとあたります。ですので、厚めのタオルをキャッチに被せてから倒すようにしています。
遠出する時はスペアにテンパーをトランクに積んでいくのですが、タイヤ格納スペースが埋められていて入らないのでトランクでのさばる結果に。

燃費

4

高速燃費は悪くないようなのですが、コロナで遠出があまりできないため計れていません。市街地での燃費は、アクセルコントロールに慣れてからは7.4km/ℓくらいで安定しています。

価格

5

メーカーオプションの特別塗装色代(44,000円)やサンルーフ代(121,000円)は普通ですが、16スピーカー＆高性能アンプのBOSEサウンドシステムは(223,300円)と高額でした。ですが、実際に装備して聴いてみるとわかりますが、音の広がりやバランスがとても良くメリハリがハッキリしていてどのジャンルの曲も非常に聴きやすいです。やはり、専用に研究開発されたオーディオってのは凄いんだということがわかります。海外でも人気が高いらしく、Q50の'22モデルからはこのBOSEが全車標準装備になりました。

故障経験