日産 サクラ 「もはや軽ではない。」のユーザーレビュー

もはや軽ではない。

2023.3.2

総評

年明けの試乗だったが、
これは記録として残そうと思った。
満を持しての初軽EVリリース、
だがその見出しより、体感出来るものはもっとセンセーショナルなものだった。
これは軽なのか。
軽自動車の定義を改めて疑う必要を感じた。
ハッキリ言って、既存の軽の概念に当て嵌まったのはサイズのみ。
価格も車重も動的質感も超軽自動車。
1000kg越えの体躯を軽々と加速させ、それを飽く迄上質に纏める、
きっと想像以上のパーツ類が、今までの軽の物と異質なものを奢られているのではと勘ぐってしまった。
いやはや凄い。


年配の方が乗って居られるのをよく見掛けるが、
そうなるとこの必要を越えている動力性能が悪い意味で気になってくる。
途方もない加速性能、向かう方向だけは誤って欲しくないと、誰もが思う事であろう。

満足している点

満を持しての初軽EV。
という事で、気合は充分に満ち満ちている。
特筆すべきはもう、これぞEVというべき異様なまでの加速性能。
1.5L(NA)普通車のそれを遥かに凌駕し、2.0L(NA)でもどうかと思われるほど、途轍もないもの。
そしてそれに追随する足回りも、明らかに軽自動車とは違うものが換装されているのが肌で感じられる。
車重1000kgを越えるのだから当然といえる。

不満な点

価格も車格も破格なのだから、
不満など有ろう筈も無い。
返せば、
「軽で良い」と言っているのに、全面的に軽を超えているので、
一般的な軽自動車を所望する人に対し、訴求は無い。

デザイン

4

エクステリアに関し、先進性を感じさせる演出を感じる。
以下は私見だが
インテリアは、エクステリアで期待させられる程には及んでいないように思う。
此処まで来ているのだから、内装でもあっと思わせて欲しくなる。

走行性能

5

圧倒的加速性能。
2.0L(NA)でも追い付けるだろうか。
そしてそれを暴力的と感じさせない動的質感の良さがまた凄まじい。
というかむしろそれが怖い。
価格もあって、割と年配の方が乗っておられるが、
「リッターカーより車重が有る上、途轍もない加速性能を持つ車」という認識の方がどれだけ居られるか。。。

乗り心地

5

重厚感と云うか、重量感に満ちて安定を感じる。
当たり前だ。重いのだから。
外貌が飽くまで軽なので、
傍からその重厚感を感じる術が無いのが惜しい。

積載性

4

積載性に何のハンデも感じない事に更に驚く。
同サイズの軽と何ら違和感無く物が詰めると思う。
試乗レベルでは一見、何処も犠牲にしていない。
素晴らしい。

燃費

3

航続距離も努力が感じられるが、
二馬力フル稼働世帯には不足となろう。
何にせよ、余裕の有る世代向きといえよう。(^^)

価格

3

超軽自動車。
電気代で回収は無理だろう。
余裕の有る世代は努めて購入して欲しい。
早く我々のレベルまで下りてきて欲しい。笑

故障経験

この辺りも今後気になる所ですね。