驚きの燃費と予測と違ったエンジン
機会があって新型ノートメダリストを1日レンタルし、市街地、高速道路(約60KM走行)合計146KMを走ってみた感想
2012.11.1
- 総評
- 驚きの燃費と予測と違ったエンジン
機会があって新型ノートメダリストを1日レンタルし、市街地、高速道路(約60KM走行)合計146KMを走ってみた感想です。ノートと比較した車両は所有する、トヨタの(1L、3気筒)ヴィッツと社用車で毎日使用するトヨタカローラアクシオ(1.5L)、知人が所有するVWポロ1.2Lです。
先ず日本車で初めてダウンサイジングしたエンジンを搭載する車ですので、どうしてもVWと比較したくなりますが、乗って初めてVWポロ1.2Lのエンジンとは味付けが全く異なり、欧州車と日本車のマインドの違いを痛感しました。VWエンジンは1500回転から最大トルクが発生するようになっており、アクセルを踏み込んだ途端にグイグイとパワフルに走り出す感じです。ところがノートでは信号待ちからアクセルを踏み込んでも、3000回転以下では体感的にはパワフル感がなく、物凄く静かにスーッと走り出し、知らぬ間にスピードが出ている。しかも決して他車に遅れをとるわけでは全くない。1Lのヴィツッでは相当にアクセルを踏み込まないと出だしが悪いが、ノートはそのようなことは無く、アクシオと変わらぬ出だしである。ただしアクシオよりも極めて静かにスーッと走り出す、何とも不思議な感じであった。欧州と日本では交通事情が異なる為、日産は市街地走行ではSCを利かすことなく燃費を極力稼ぐ方法を選んだと思われる。
登坂の多い高速道路にて、エコモード、エコモードスポーツ、エコモードオフの三段階で、追い越しを試みてみた。エコモードではかったるい印象、スポーツでそこそこ、エコモードオフでドーンと加速する感じ。特に4000回転以上にエンジンを回すと、明らかにSCが作動してグイグイ加速する感じで、あっと言う間に制限速度をかなりオーバーし、それこそVWのエンジンと変わらぬパワフル感でした。高速道路での加速はアクシオと互角の動力性能だと思いました。
このエンジンは二面性を持っており、トロトロ走る場面では全く凡庸な印象で、加速する場合には豹変するという感じでしょうか。
そして本当に驚いたのが、その燃費です。車が表示する平均燃費は26km、満タン方式で計測した燃費は146km÷6.1L=23.9km 約24kmでした。高速道路での無理な加速等を行い、かつエアコンは付けっぱなしの状態で走行して、なおこの数値、いやあ凄いの一言。
- 満足している点
- 1. この車の長所は何といっても燃費の良さでしょう。
2. ノートの3気筒エンジンで本当に驚かされるのはその静粛性です。ヴィツッに搭載されている ダイハツ製1L、3気筒エンジンは独特の大きなエンジン音と大きな振動を伴い室内でそれを 感じるのだが、日産の3気筒エンジンはアクシオの1.5L 4気筒エンジンと遜色なく、いやそれ 以上の静粛性であり、何よりも振動をまったく感じさせない。とても3気筒だとは信じられな い。
3. 座席の良さ。 若干小ぶりで硬めのシートは以前乗っていたプジョーのシートを思わせ、国産 車としては秀逸の出来だと思う。
長距離運転しても腰に掛かる負担が少なく、トヨタ系の柔らかいシートとは比べものにならな い程、良い出来栄えのシートだと感心した。
4. 大衆コンパクト車としては内装の質感は、こんなものじゃないかと思う。トヨタのアクシオと 比較しても特に遜色は無いレベル。(あくまで個人的な意見であるが)
まあ高級車じゃあないんだから、大衆車の内装として許容範囲じゃないかと思う。
5. アイドリングストップ状態でも、ちゃんとエアコンが稼動していること。
6. 車のAピラーは相当に寝ているのだが、シートの着座ポジションはかなり高めに設定されて運 転時の見通しが非常に良く、かつ頭上にも余裕がある。
7. 後席の広さ(居住性の良さ)
- 不満な点
- 強いて上げるとすれば
1. 好みの分かれるエンジンフィーリング
2. トランスミッションがDの下がいきなりLで、2レンジしかない。エンジンブレーキを使用する場 合、もう一つレンジが有っても良いと思う。
3. 給油カバーを開けるレバーがボンネット「開」レバーと並んで同じ場所にある為、慣れが必要か な?
4. 私個人的には、荷室のトノカバーの設定が最初からないこと
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