日産 リーフ 「国産EVの先駆けにして代表」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

国産EVの先駆けにして代表

2021.3.10

年式
2017年10月〜モデル
総評
今後、技術やインフラに関する大きなブレイクスルーが起きるとは思いますが、それ以前の「過渡期の国産EV」としては、悪くない選択でしょう。
満足している点
EVならではの力強い走りと繊細な制御、そしてバッテリーという重量物がボディの下部にあるがゆえの走行安定性は、エンジン車にはない魅力です。
不満な点
62kWhバッテリー搭載のリーフe+はいいのですが、40kWhバッテリーを搭載する標準車の場合、カタログ値ではない「実際の1回充電走行距離」がもうひと声ほしいところです。
デザイン

3

初代と比べればそれなりのデザインにはなりましたが、EVらしい「先進的な造形」みたなものは特にありません。ただ、内装の質感は悪くありません。
走行性能

4

エンジンと違って「最大パワーが瞬時に発生する」という性質を持つ電気モーターで駆動する車ですので、エコでありながら「スポーティー」にも感じられる走りも堪能できます。さらに「NISMO」というグレードであれば、そのダッシュ力はスポーツカーさながらです。
乗り心地

4

良好です。新たに採用された車体振動抑制システム「インテリジェント ライドコントロール」が効いているのか、路面が良いところでは(悪い意味ではなく)氷の上を滑っているかのような気持ち良さがあります。
積載性

4

荷室容量は、床面両サイドの張り出しを抑えてフラットな形状としたことで、初代の370Lから435Lへと大幅増。ゴルフバック2個の積載が可能になっています。
燃費

4

WLTCモードによる1回の充電走行距離は、40kWhバッテリーを積む通常モデルの場合で322km、62kWhバッテリーを搭載する「リーフe+」で458km。実際の航続可能距離はこれより短くなりますが、初代と比べればずいぶん向上しました。
価格

4

車両価格は332万6400〜429万4400円と、リーフは決して安い車ではありません。しかし実際には国や自治体から補助金が出て(※補助金の額は各種条件によって異なります)、エコカー減税もありますので、想像よりは手ごろな予算で購入することも可能です。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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