日産 シーマ のみんなの質問

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車のスペーサーについてです。
リアにワイドスペーサー40mm付けてて、後5mm外に出したいんですがワイドスペーサーの上から5mmのスペーサーを付けたらやっぱりまずいんでしょうか?

素直に45

mmのスペーサーを付けた方がいいでしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

結論からお話しするとNGです。
理由は、ワイドトレッドスペーサー(以下「ワイトレ」)の構造からご理解いだだくのがよいと思います。

■ 剛性の問題

車体側のハブは鋼鉄製で、その頑強な台座で支えられたハブボルトでホイールを固定します。一方、ワイトレは鍛造とはいえアルミ合金類でできていて、その柔らかい台座から生えたボルトでホイールを固定します。なのでワイトレはどうしてもホイールを固定するボルトの付け根部分の剛性が不足してしまうのです。ワイトレのボルトがよく折れるのはそれが理由です。軽量化にコストをかけられる高額スポーツ車両でもハブは鋼鉄製ですので、それだけの剛性が必要ということです。従って、不安定なワイトレのハブボルトの上にスペーサーを挟むなどもってのほかというわけです。ワイトレはホイールが密着していて強いトルクで締め付けているからこそ何とかなっているのですが、そこにスペーサーを入れるとテコの原理でより強い圧力がワイトレのボルトを襲います。恐ろしいことです。なので絶対にやってはいけない方法のひとつなのです。まだ車体側のハブとワイトレの間に5mmスペーサーを挟む方がマシですが、こちらも邪道でNGの方法です。

また、スペーサー類の有無に関わらず、センターハブを噛み合わせる必要があります。例えば、F50シーマを例にすると、車体側のセンターハブが66.0mmの凸、純正ホイールのハブ穴は66.1mmの凹という精度で設計されています。この凸凹が噛み合うことで、ホイールセンターを合わせるだけでなく、路面の衝撃からハブボルトの折損を防ぐストッパーの役割をします。しかし社外ホイールはハブ穴が73.1mmの凹が多く、そのまま履かせてもブカブカで噛み合いません。なので「ハブリング」を入れて隙間を埋める必要があるわけです。未だにハブリング不要という無責任な意見がありますが一切無視してください。ハブリングはなくてもホイールセンターは出ますので、そのまま走れますが、その状態はハブボルトの安全マージンに救われているだけです。本当にセンターハブ噛み合わせなくて済むのなら、自動車メーカーだって各社バラバラのこんな面倒くさいことしませんよ。
このセンターハブはスペーサーをつけた場合にはさらに重要な役割になるのですが、市販のワイトレにはハブなし(ハブ別売)のものが多く、ハブを噛み合わせないでワイトレを装着している方おられます。これは自殺行為です。必ずワイトレもホイールもいずれもセンターハブを噛み合わせます。そうしたことをご存じなく、自慢気にネットにアップしている方おられますが、非常に危険ですよね。ネット上の情報の選択にはご注意ください。

■ ワイトレは公道走行不可

ワイトレは鍛造のアルミ合金類ですが、炭素鋼材に比べて剛性は1/3~1/4程度です。なので10mm厚のワイトレよりも40mm厚のワイトレの方がスペーサー自体の剛性は高くなります。それでも、ホイールを固定するボルト部分の構造は同じで、その部分の剛性は厚みに関係なく弱いです。市販のワイトレには「公道使用不可」の旨が記載されています。それは剛性が十分に検証されていないため、これで事故が起きた場合にはワイトレメーカーは責任持てませんという保身です。なので、ワイトレは展示車両やホイール選びのためのツラを見るための道具であるという建前なのです。

■ サスペンションジオメトリの崩壊

ワイトレの剛性面の危険性をお話ししましたが、ワイトレもう一つの問題が「サスペンションジオメトリ」に係わることです。ワイトレを利用する方のほとんどがこれを理解していません。ゆえに抵抗なくワイトレを装着できてしまうのだと思います。
サスペンションは純正ホイールのインセットを基準に設計されています。例えば、F50シーマだとしたら、純正ホイールは「17×7.5J+40」というスペックです。このインセット40mmというのがサスペンションジオメトリをにとって重要で、大きく縮小してはいけない部分なのです。インセットは縮小するとツラ出しできますが、いじっても最大で10mm程度まで。例えばF50の場合はインセット30mmが許容範囲限界という感じです。特にフロントは要注意です。インセットを小さくしすぎるとワダチにハンドルがとられやすくなり、ブレーキ性能まで低下します。これはスクラブ半径が大きく狂うことによって起こるのですが、ワイトレユーザーのほとんどがこうしたことをご存じないです。ワイトレは最低でも15mm程度ありますので、一機に15mmもインセットが小さくなってしまいます。それが40mmや45mm厚のワイトレとなると、もはやサスペンションはまともな仕事できません。足回りのパーツの消耗も早くなり、アライメントもまともに出なくなります。

この知恵袋でもワイトレについては厳しい意見が多いですが、ここまでのところで、なぜそんなに非難されるのか、その理由がご理解いただけると思います。

■ 正規のツラ出し方法

ならばどうすればいいのか?
答えは単純で、インセットを大きく変えずにリム幅を広げてツラ出しします。例えば、F50の場合は、4~5cmのローダウンで、純正からフロントは35mm、リアは45mmのツラ出しで車検対応のツラ付近になります。カッコ内が純正ホイールを基準としたツラ出し寸法です。

<純 正>
F:7.5J+40
R:7.5J+40

<ローダウン車検対応ツライチ>
F:9.5+32(+33.4mm)
R:10.5J+35(+43.1mm)

<計算方法>
簡単なので覚えておくと便利です。例えば、7.5J+40→9.5J+40の場合。リム幅7.5インチ→9.5インチへの2インチ拡大ですが、1インチ=25.4mmとして、2インチ=50.8mmリム幅が広がり、リムは内側にも外側にも25.4mmずつ広がります。
さらにインセットを8mm減らして9.5J+32とすると、ホイール全体が8mm外側に移動します。従って、元の 7.5J+40→9.5J+32 への交換の場合は、内側は17.4mm(25.4-8)、外側は33.4mm(25.4+8)出っ張るということです。

但し、クルマには個体差があり、アライメントや装着タイヤでもツラが変わってしまいます。平気で5mmぐらい差が出るので、実際のツライチは一台一台実寸を計ってセッティングしていきます。その際に、ツラの出具合を見るためにワイトレなどを使うと便利ですよ・・・ということです。

車検ではタイヤの頂点から前30度、後50度の範囲がはみ出してはいけないことになっています。四輪ともこれを満たさなければならないのですが、後50度がなかなかシビアで、輸入車等ではノーマル状態でクリアできない車両が結構あります。ノーマルで部分的にフェンダーモールをつけている車両がついているのはそのためです。日本の規制は厳しすぎるのですね。図を添付するのでご参照ください。

長くなり失礼いたしました。何かご不明な点があれば追加でご質問ください。

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その他の回答 (2件)

  • ハブボルトにナットがしっかり噛み合う長さがあれば問題ないです。

  • ワイドトレッドスペーサーは
    ハブボルトが長めになっていますので
    5mm程度のスペーサーなら大丈夫です。

    私は15mmのワイドトレッドスペーサーに5mmのスペーサーを入れ
    1年乗っていますが問題ありません!

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