日産 オーラ e-POWER 「NISMOチューンはダテではない」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

NISMOチューンはダテではない

2024.11.26

年式

2024年6月〜モデル

総評

ノートオーラはベースとなったノートに対して内外装を上質に仕立てたプレミアムコンパクト。2024年6月のマイナーチェンジで内外装のアップデートを実施。さらに運転席パワーシートの標準化やグローブボックスの容量拡大など、利便性の向上も図られた。7月にはノートオーラAUTECHを新設定、ノートオーラNISMOに4WDを追加するなど、充実したラインアップを展開。現在も好調な売れ行きを続けている。

満足している点

オーラユーザーから評価されているのは内外装の上質な仕立てとe-POWERによるスムーズで力強い走り。NISMOについてはFF＆4WDともハイブリッドスポーツと呼べるシャープな操縦性と専用チューンのe-POWERが刺激的な走りを味わわせてくれる。オプションのレカロシートでは電動リクライニング機構を採用したのも嬉しいポイント。

不満な点

マイナーチェンジを受けてもエアコンはそのままで、プレミアムコンパクトならば左右別々に温度調節出来るようにしてもいいのでは？　BOSEパーソナルサウンドシステムはアンプの出力を高めて、さらに迫力ある音質を期待したいところ。

デザイン

3

新しいデジタルVモーショングリルは空力性能にも配慮したデザインというが、従来型よりもクセのあるデザインとなり、好みの分かれるところ（NISMOを除く）。新デザインのアルミホイールも個人的にはいまひとつ。

走行性能

5

新たに設定された4WDのNISMOはリヤのモーター出力を68ps/100Nmから82ps/150Nmに高めており、ドライブモードを「NISMO」に切り替えることでアクセル開度に即応したシャープな走りが味わえる。少々過激すぎる感もなくはないが、この刺激的な走りを味わうと「ECO」モードに戻れなくなりそう。ちなみにエコモードはオーラの「スポーツ」モードに相当するとのこと。

乗り心地

3

ノートオーラは走行性能についてのアナウンスはないが、デビュー当初と比べると乗り心地が向上している。コンパクトプレミアムをアピールするのであれば、リヤサスを独立式としてより上質な乗り心地を追求してもらいたい。

積載性

4

荷室容量は340リットルを確保しており、このクラスではトップレベルの容量。4WDモデルは床下にリチウムイオンバッテリー、12Vバッテリー、パンク修理キットなどが収まり、容量は260リットルとなる。

燃費

4

あらゆるノートシリーズに試乗しているが、オーラの実燃費は20km/L前後。ハイブリッドとしては物足りないかもしれないが、e-POWERの滑らかな加速フィールを重視するユーザーにとっては20km/L走れば十分と思うかもしれない。

価格

4

オーラGはおよそ280万円、NISMOはFFで308万円、4WDは348万円。コンパクトクラスとしては安くはないが、プレミアムコンパクトを求めるユーザーには納得の出来る金額なのだろうか。ちなみに輸入車で同クラスのVWポロは1リッターガソリン車のTSIアクティブで309万円、1.2リッターターボを搭載するプジョー208アリュールが318万円だ。