三菱 ランサーエボリューション のみんなの質問
知恵袋ユーザーさん
2017.3.3 15:02
各社、色々あるようですね。
例)
日産アテーサ(GT-R)
ホンダSH-AWD(レジェンド)
三菱S-AWC(ランエボ)
スバルDCCD(WRXsti)
stedeeetunigさん
2017.3.4 22:37
マツダの四駆は単一なので説明が楽なのですが、トヨタの四駆の種類は多種多様です。それらをご理解いただくために、四駆の全体の種別と併せてを説明しますね。4WDは大きく分けて「パートタイム式4WD」「フルタイム4WD」「スタンバイ式4WD」「モーター式4WD」の4種類に分けられます。
■ パートタイム式4WD
パートタイム4WDは、通常は2WDで走行し、悪路を走る緊急のときのみ、手動で4WDに切り替える仕組みです。4WDに切り替えると前後輪は直結になります。この直結につなぐ装置を「トランスファー」といいます。直結四駆にすると、直進走行は問題ないのですが、アスファルト上でステアリングを大きく切ると、前輪よりも後輪の方が回転数が低いために、前後輪がケンカをしてクルマが動かなくなります。この「タイトコーナーブレーキング現象」は、パートタイム式4WD固有のもので、それがゆえ通常は2WDでしか走れません。かつてのジープ系のクロカンはみなこのパートタイム式4WDでしたが、使い勝手の悪さからもはや過去の存在となりました。日本ではスズキジムニーや軽貨物車両程度しか採用車種はありません。少し前に復刻したランクル70もパートタイム式4WDでしたね。
■ フルタイム4WD
フルタイム4WDはその名の通り常時4WDで走行しますが、パートタイム式の欠点である「タイトコーナーブレーキング現象」の発生を防ぐために「センターデフ」(またはそれに類する装置)を用いています。デフというのは「デフギア(デファレンシャルギア)」のことで、2WDであっても駆動輪の左右はデフギアでつながれています。エンジンの出力がデフギアに伝えられ、そこから左右輪に分配される仕組みですね。デフギアはコーナーで左右輪で発生する回転差を抵抗なく差動制御してくれる優れものですが、このデフギアの仕組みをそのまま前後輪の間に設置したものが「センターデフ」です。エンジンの出力は一度このセンターデフが受けて、そこから前後輪に分配されます。ここが他の四駆システムとの最大の違いです。トヨタのフルタイム4WDはいずれもエンジン縦置のFRベースで、後輪偏重トルクの車種が多いです。フルタイム4WDは本格的な4WDなので文句ないのですが、コスト増や重量増の問題で採用できないメーカーが増えています。 国産でフルタイム4WDというのも以下のように限られた存在となっています・・・
<主要な国産フルタイム4WD車>カッコ内は呼称
・スバルWRX S4/レヴォーグ 2.0L(VTD)
・スバルWRX STi (DCCD)
・スバルフォレスターMT車(ビスカスLSD付センターデフ式AWD)
・上記を除くスバルオリジナル四駆車(ACT-AWD)
・レクサスLS 600h(フルタイムAWD)
・クラウンハイブリッド4WD(ハイブリッドフルタイム4WD)
・クラウン4WD(i-Four)
・マークX4WD(i-Four)
・ランドクルーザー系(マルチテレインセレクト)
・ハイエース4WD 等(フルタイム4WD)
・スズキ エスクード2.4(センターデフ式フルタイム4WD)
(エスクード2.4は間もなく製造終了)
ほぼスバルとトヨタで占められているのをお気づきと思います。上記は全てエンジン縦置の車両のみとなっています。少し前まで「三菱ランサーエボリューション」がエンジン横置のフルタイム4WDがありましたが、生産終了により現在日本のフルタイム4WD車は全てエンジン縦置となっています。エンジン横置の場合は、本格的なフルタイム4WDにするのには複雑で重たくなるため、より軽量安価な「スタンバイ式4WD」ばかりになってしまいました。従って、現在4WDの主流は「スタンバイ式4WD」となっています。
■ スタンバイ式4WD
現在販売されている4WD車のほとんどが、この簡素な「スタンバイ式4WD」です。例えばFFベースのスタンバイ式4WDの場合、エンジンの出力は前輪が受け止めます。勿論、後輪までプロペラシャフトが伸びているのですが、通常の直進走行ではほぼ前輪駆動で走ります。この前後輪をつなぐプロペラシャフトの間に油粘式または油圧式カップリングが挟み込まれていますが、その装置に「ビスカスカップリング」や「ロータリーブレードカップリング(=RBC)」を使用しているスタンバイ式4WDが数多く存在します。この装置は入口と出口で回転差が発生すると装置内部の抵抗が高まり直結に近づけようと頑張ります。これにより、前輪が空転などすると装置内の抵抗が高まり後輪にも駆動力が伝わりはじめるというわけです。滑らないための四駆なのに、滑ってからでないと四駆にならないので「なんちゃって四駆」とも呼ばれますが、これでも雪道では頼りになります。四駆としての性能はミニマムなのですが、なんといっても軽量安価に4WD化できるため、現在世の中の四駆の主流になりつつあります。
また、最近は機械式のビスカスカップリングやRBC等の機械式ではなく、「電子制御カップリング」を利用したものが多いです。トヨタの「アクティブコントロール4WD」はジェイテクト社の電子制御カップリングで電子制御を行っています。さらに進んだものでは、トヨタの「ダイナミックコントロールAWD」やマツダの「i-ACTIVE AWD」は電子デバイスを組み合わせた統合制御により、反応がより早くかなり高性能な四駆になってきています。これらの高度な制御によりフルタイム4WDと区別がつかない程になってきています。こうしたセンターデフを持たないスタンバイ式四駆は益々増えていくだろうと思います。なお、「AWD(All Wheel Drive)=全輪駆動」というのは、本来本式の「フルタイム4WD」を区別する言葉として使われてきたのですが、最近の高度な電子制御を用いたシステムに関しては、スタンバイ式4WDであっても「AWD」という言葉を用いるケースも出てきました。
<主要な国産スタンバイ式4WDの例>
・トヨタ(アクティブトルクコントロール4WD)
・トヨタ(ダイナミックトルクコントロールAWD)
・日産(アテーサE-TS系)
・ホンダ(リアルタイム4WD)
・マツダ(i-ACTIVE AWD)
・三菱(電子制御4WD)
・スズキ(フルタイム4WD→※注意)
・スズキ(オールグリップ)等
※)注意
スズキなどのメーカーではスタンバイ式4WDであるにもかかわらず、カタログに「フルタイム4WD」と背伸びした記載をしています。本当にフルタイム4WDだと思って買ってしまった人もいるようです。注意が必要です。
■ モーター式4WD
エンジン駆動を主とした駆動輪2WDに加えて、他の2輪を補助的にモーターで補うことで四輪駆動としているシステムです。最大の特徴は前後輪を結ぶプロペラシャフトが不要であることです。また、基本的にモーター部分はハイブリッドシステムによって駆動する仕組みとなっています。発展途上で様々なものが登場してきています。この分野はトヨタは参入早かったです(エティマHV)。基本エンジン駆動でない2輪をモーターで回す仕組みで、登り坂を長距離走ると電池切れで2WDになってしまいます。日産やマツダの「e-4WD」発進時の一瞬しか4WDにならない極めて簡素なものです。その逆に凝った仕組みのもので、三菱の「ツインモーター4WD」はその名の通り、前輪にも後輪にもモーターが備わっており電気だけの走行でも四駆として機能します。ホンダの「スポーツハブリッドSH-AWD」は前後に3つのモーターを備え、トルクベクタリングによってクルマの運動性能を飛躍的に高めます。
・トヨタ/E-Four(エスティマHV・RX450h等)
・日産/eー4WD(マーチ・キューブ等)
・マツダ/e-4WD(旧デミオ等)
・ホンダ/スポーツハイブリッドSH-AWD(レジェンド・NSX)
・三菱/ツインモーター4WD(アウトランダーPHEV) 等
一方、ハイブリッドの4WDでもレクサスLS600hやホンダグレース4WD等はプロペラシャフトのある4WDシステムです。LS600h(フルタイムAWD) /グレイス(スタンバイ式4WD)。
■ トヨタの四駆まとめ
トヨタには実に多くの四駆システムがあります。すでに廃止されたものも含むと10種類以上に及びます。以下、大きく分けて
<アクティブトルクコントロール4WD>
スタンバイ式4WD
前後トルク配分 通常100:0
エンジン横置・前輪駆動用
トヨタFFベース4WD車全般
トヨタで最も多く採用される生活四駆。4WDカット可能な車種有。
<ダイナミックトルクコントロールAWD>
スタンバイ式4WD
前後トルク配分 通常約90:10
エンジン横置・前輪駆動用
レクサスRX AWD/NX AWD(非HV車)等
アクティブトルクコントロールの高性能版。横滑防止装置や各種センサーが統合制御。
<i-Four>
センターデフ式フルタイム4WD(電子制御多版クラッチ付)
前後トルク配分 通常30:70
エンジン縦置・後輪駆動用
クラウン・マークX等
通常前後=30:70でスポーティなトルク配分。後輪が滑ると電子制御式湿式多板クラッチが作動して50:50の直結に近づけます。
<ハイブリッド・フルタイム4WD>
センターデフ式フルタイム4WD(トルセンLSD付トランスファー)
前後トルク配分 通常40:60
エンジン縦置・後輪駆動用
レクサスLS600h・クラウンハイブリッド等
前後トルク配分比は前40:後60をベースに50:50~30:70までの可変。厳密にはLS600hとクラウンハイブリッド用のシステムは異なるが、複雑になるのでまとめてハイブリッド・フルタイム4WDとした。レクサスLS600hは「フルタイムAWD」と表記されている。
<フルタイム4WD・マルチテレインセレクト>
センターデフ式フルタイム4WD
前後トルク配分 通常40:60
エンジン縦置・後輪駆動用
ランクル200・プラド等
マルチテレインセレクトという切替セレクターがあり、路面状況に応じてモードを任意に切り替えて、走破性を高めている。
<E-Four>
スタンバイ式4WD
前後トルク配分 通常約100:0
エンジン横置・前輪駆動用
エスティマHV・アルファードHV・ヴェルファイアHV
プリウス4WD・レクサスRX 450h等
前輪はエンジン駆動、後輪はモーター駆動をハイブリッドで制御。加速時や滑った時に後輪がアシスト。(つづく)
exi********さん
2017.3.4 03:52
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11170993391
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