大型車輌の物理的ブレーキは全てドラムブレーキというのはわかりますが、軍用車輌においてはどうなのでしょうか？

Question

現在の大排気量SUVやピックアップでは後輪もディスクの場合が多く、それらから派生した非装甲のテクニカルや救護車もあります。

泥濘地帯や浅瀬を走行する場合もある偵察装甲車や歩兵輸送車など戦闘車輌では水分を閉じ込めてしまうドラムブレーキは敬遠されているのでしょうか？

また戦車やハーフトラックのような装軌車ではスプロケット内にドラムブレーキが付いているのでしょうか？

Answer 1

自衛隊車両のようにベース車両がある場合はその車両のブレーキシステムです。

例えば、1/２ｔトラック（旧名称73式小型トラック）は平成7年度以前納入車がベース車が三菱ジープですから全輪ドラムで、平成8年度納入車以降はベース車が三菱パジェロなので前輪ディスク、後輪ドラムです。
また、1.1/2ｔトラック（旧名称73式中型トラック）は平成10年度以前は全輪ドラムでしたが、平成11年以降納入車からは高機動車ベースなので全輪ディスクになっています。

なお、ハブリダクションにしたからディスクにしたという回答もありますが、3.1/2ｔトラック（旧名称73式大型トラック）は昭和62年度以降納入車であるSKW462以降はハブリダクションを採用していますが全輪ドラムブレーキです。

装輪装甲車は82式指揮通信車（CCV)から16式機動戦闘車（MCV）に至るまですべて全輪ディスクです。
同様に、特注品である重装輪回収車系の8輪トラックは全輪ディスクブレーキです。

戦車は供与のアメリカ製戦車～61式戦車までがバンドブレーキ（外接式ドラム）で74式戦車以降は多板式ディスクブレーキです。
多板式ディスクブレーキはティーガーやパンターと同様の構造です。

質問者からのお礼コメント

皆さま回答ありがとうございました。

Answer 2

悪路走行するので、ディスクの方が多い。

Answer 3

最近はウォーターリカバリーで有利なディスクブレーキが
増えているようです。

陸自の軽装甲機動車は4輪ディスクでセンターブレーキもディスク、
高機動車はハブにリダクションギアがある関係でインボードの
4輪ディスクです。

高機動車のリアブレーキ
牽引フックの奥に穴空きディスクが見えます。