三菱 アイ 「もう一歩のところで詰めが・・・」のユーザーレビュー

もう一歩のところで詰めが・・・

2016.2.12

総評

中古車屋さんでの感想です。
ある程度の居住性と走行性能の両立と
デザイン性の良さで検討したところ、このクルマが候補となりました。
しかも同年式のライバル車（ターボ付き車）の中で破格の安さです。
ミッドシップレイアウトでこのホイールベース、空気抵抗の良さそうなデザイン。
悪いわけがありません。デザインは好みの分かれるところですが、個人的には窓一体型のテール、ウインカーレンズがスモーク等されていないのでやたらに面長に見えてカッコ悪いリア窓まわり以外
は大好きです。
試乗はしていませんが、ミッドシップにターボエンジンでハンドリングが悪いわけがありません。
結構、年配の方も運転されていますので、誰が運転していても違和感はありません。
デザイン的に男性寄りでも子供向けでも女の子向けでもないのが幸いしているかと思われます。

ところが、１０年経ったクルマをみると、あちこちボルトナット類に錆びが出て、ライトも白く曇り、１０年とは思えないパーツのヤレです。ダイハツムーブやワゴンRにこのようなヤレが見られなかったのと比較すると、なにか対策はできなかったのかと思い、第一印象がっかりしました。

前席が狭いとのことですが、昨今のミニバン的なクルマや背の高いクルマに比べれば当然圧迫感はありますが、昔のミラやセダン車と同等で特筆するほど狭くはありませんでした。
昔所有していたシルビアS13の方が狭く感じます。

問題は後部座席でして、ホイールベースの割にレッグスペースが狭く２世代前の軽自動車です。
これでは長距離は無理で、子供以外のファミリーユースは不可能です。
ホイールベースは長いのになんでこんな事に！実車に座ってビックリです。

荷室は昨今の軽自動車より１０ｃｍ背の低い初代アルトラパンと比べても高さで１０ｃｍ、幅１０ｃｍも狭かったです。これでは荷室としてあまりに狭い。トランクの位置がエンジンの上にあるためでアイと車高が同じ他の車種と比べると２０ｃｍ高い計算になる。後部座席の狭さと並び、後にも先にもこのクルマの人気が今ひとつとなった理由の一つ。中古車が異常に安い理由が見えてきました。
エンジンが下なので、サイドにエンジンルームの空気穴があり狭くならざるを得ないのですが、
なぜかデザイン合わせで給油口が反対側に、これでサイドが１０ｃｍ狭くなりました。
しょうがないとも思えますが、実際には丸いデザイン、後部タイヤが張り出して、居住スペースが狭くなっていて、ドアハッチも傾斜があるため、デザイン犠牲でエッジを立たせればもっと荷物スペースを確保できたはず。いっそのことリアシートを後退させて、荷室をエマージェンシーで割り切ったら却って良かったのかも。といってもひと昔前のホンダZみたいになるとブサイク極まりないのでいた仕方なかったのかもしれません。

結局ファミリーカーには成れず、背が高く重いのでスポーツタイプにも成れず、未来的デザインにもかかわらず、成功できなかったので、アイミーブが凡庸な新型電気自動車にモデルチェンジとなり三菱が生産終了した時点で進化せず消える運命です。残念です。

満足している点

ミッドシップターボで４人乗り。
個性的な飽きさせない未来派デザイン。
誰が運転していても違和感がない。
運転のしやすさはピカイチ。

不満な点

荷室が狭く旅行には使えない。
リアのレッグスペースが狭い昔の軽自動車。大人４人はキツイ。
背が高いので横風は苦手。
10年目のパーツのヤレが結構見受けられる。
駆動輪がド・デオンアクスルで独立懸架でない。

デザイン

-

走行性能

-

９００ｋｇは重いですが、パワーとミッドシップのハンドリングですべてカバーできます。
FFより乗り換えるとかなりの違いがわかるはず。かな。

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験