ミニ MINI Crossover 「[R60 SD]R56 Cooper S との比較で」のユーザーレビュー

[R60 SD]R56 Cooper S との比較で

2015.8.10

総評

R60　形式：LDA-ZB20
かなり偏ったキャラクターのクルマです。
　>クロスオーバーなのにFFとかwww荷物詰めないしwww
　>miniなのにでかすぎwww
　>兄(BMW)より優れた弟(mini)など存在しねぇ！！
　>このでかいセンターメーター邪魔じゃね？
　>>って真っ正面にデジタル表示されてるしwww
　>>ナビどこに付けるんだよwww
といった声も聞かれますが、
　>（にや！）だが　それがいい！！
と言いたい人の為のクルマでしょう。
コンパクトSUV・クロスオーバー市場は盛況なので、敢えてこのクルマを選ぶ理由は希薄ですから。

お勧め度は低いです。むしろ全くお勧めしません。同じ車が町中にこれ以上増えて欲しくありませんので。
　アフターパーツやメンテグッズで出費がかさみますよ〜w
　ついつい走りすぎて高速代や安いとは行っても燃料代が嵩みますよ〜w

満足している点

選定動機とは別に、買ってからの満足度が高い順に。

1. ルックス
ミニチュアダックスフントに対するダックスフントのような「ナニコレ」感。
良い意味で「キモイ」です。
miniとして見ると大きく、SUVとしてみると小さい絶妙なサイズです。
カワイさを求めていた訳では無いのですが、大自然の中でコイツを見ると、ちっこくて可愛いんですよコレが！

2. 燃費
言うこと無しですよ。

3. ドライビング
「私にとってのmini」らしい楽しさです。

4. アフターパーツ
初めてクルマを持った時のように、とにかく走って、豊富なアフターパーツでいろいろ弄りたくなる欲望に襲われています。

不満な点

8速ATが欲しかった。
SDのALL4が出ていればもっと早く決断していました。

R56から退化（私にとって）してしまった部分がある。
　・エアコンの外気/内気切替がエンジンストップでデフォルトの外気にリセットされてしまう。
　　基本内気派の花粉症持ちなのでちょっと。2dinナビをインダッシュで取り付け、エアコン操作部が見にくくなってしまったので切実です。
　・なんだかシートが合わない感じがする（新車だから？）
　　身長180cm-75kgの私ですが、R56の時には感じなかった疲れを感じます。
　　お尻の部分が狭く収まりが良いせいで固定されてる感が強いのかも。車線変更時の後方目視確認もなんだかし辛い（？）やりにくい（？）と感じます。
　　埋まってしまって動けない点でテンピュールのマットを受け付けなかった私の個人的な感想です。
　・ドアミラーが・・・父のレンジローバーのドアミラーは巨大で、バック時に足下を見られるように動いてくれます。大きな車体なのに隅々まで見通せてさすがと感心させられます。
　　ミニクロのミラーも、もうちょっと大きくしてくれたら・・・バックギア連動になってくれたらなお良かったです。
　　身長180cmで座高が高く、シートはほぼ90度のリクライニング無しが基本ドライビングポジションの私でもミラー下、1/6くらいがウインドウ枠に隠れてしまいます。
　　車外品のワイドミラーを考えていますが、防湿の熱線を活かすとなると選択肢が1つしか有りません。

デザイン

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走行性能

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[エンジン]
3,000kmを突破、慣らしを終えて回し始めました。

必要充分以上のパワーです。
4,000rpmを超えることはほとんどありません。その回転域でまんべんなく十分なパワーを提供してくれます。

R56 Cooper S時代からパドルシフトにてエンジンブレーキを多用していたのですが、4,000rpmを超えるようなシフトダウンを受け付けてもらえないのでちょっと戸惑いました。

[ギア]
同じエンジンを積むというX3 20D は8速ATとのことですが、SDは6速。
この辺りはBMWグループにおけるブランドポジショニング、ヒエラルキーの問題なのでしょうが、正直「8速あれば・・・」と思います。
62km/h程度で5速に入るのですが、50km/hの市街クルーズでは、おそらく一番やかましい2,000rpm帯でがらがら回しながら走ることになります。
先入観やレビューで多く寄せられていたディーゼルの騒音への先入観もあって、初めのうちは戸惑いました。

[操作性]
伝わりにくいのですが、ハンドルがとても小径なイメージです。
走行時にはとにかく回答性がよく、車庫入れ時には神経を使うくらい、のような。
電動パワステ特有のフィーリングなのかも知れませんが、R56ではあまり感じていなかった点ですね。

見切りは悪く、車線変更、車庫入れ時には神経を使います。
ドアミラーとリアクォーターウインドウが・・・役立たずです。
ドアミラーは右左折時や車庫入れ時に後輪の位置を見るか、車線変更時に後方視界を得るか、の2択になってしまい、ワイドミラーなど車外品を検討している所です。
R56と比べても全体的に見切りが悪いと感じます。フロントガラスの見通しが良いだけに余計気になってしまいますね。

乗り心地

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腰高感はほとんど感じません。柔らかめ（？）のバネからの入力を堅め（？）のダンパーがしっかり抑えてくれるのか、フラフラ感を全く感じないからかも。
横風の高速走行時にも振られませんし、某漫画の舞台とされる伊香保〜榛名湖のワインディングでもほどよくロールして4輪がしっかりグリップしてくれます（下記17インチ装着での印象）。
R56の時はタイヤがタテヨコグリップの仕事をしている印象でしたが、R60ではサスペンション（とタイヤの歪み？）が横方向のGを吸収、タイヤは余裕を持って縦方向のグリップに専念してます、的な印象。
重量感をどうしても消せないのであれば、むしろ上手くマイルドな味付けで料理する、という感じではないでしょうか。
そして・・・楽しいです。フィールはちがうはずなのに、なぜかR56を思い出させてくれるような・・・
大きさも乗り心地も「大きくなって」帰ってきてくれた感じです。

[タイヤについて]
ブラックデザインパッケージを選択したので、当初225/45 R18を履いていました。
レビューでみなさんご指摘の硬いという乗り心地に気後れもありましたが、R56 Cooper Sと比較すると突き上げも少なく、ロードノイズもさほど気になりません。
R56で気になっていた高速道路の段差もマイルドに乗り越えてくれました。
車歴、特に直前まで乗っていた車に左右されることでしょうが、miniというクルマのキャラクターの範疇であるとはいえ、乗り心地を「良い！　静か！」とアピールすることはできません。

18インチで1,000kmほど乗ったあと、純正の205/55 R17もサマータイヤ、ランフラット組みの純正中古ホイールセットを購入。タイヤは新車購入時装着のPirelli Cinturato P7で6分山。
乗り心地やノイズに不満があったからではありません！
購入前から気になっていたところだったんです。
　・18インチホイールはピアノブラックでつやつや、できればマットブラックが・・・
　・キャンプ等で未舗装路へ入っていきたいし・・・
　・R56も100,000km過ぎた頃からボディに緩みを感じたし、ボディはいたわってあげたいな・・・
　・どうせスタッドレスも買わなきゃだし・・・
というわけでインチダウン。
劇的に「静かになった！　乗り心地が良くなった！」とは言えませんが18インチの時に比べて・・・
　・段差の乗り越えがさらにソフトに、静かになった。「ゴトッ」→「コトッ」
　・高速でのレーンチェンジがマイルドに。18インチの時はクイックで、スイッと鼻先が入っていきました。
　　それがお好みの方は18インチの方が良いかも知れませんが、私は17インチで充分です。
鈍感な私ではこの程度しか違いがわかりませんでしたが、加速時にもタイヤがパワーに負けているという印象はありません。純正にラインナップされているサイズですしね。

Pirelli Cinturato P7装着ホイールのバランスをいくら取り直しても90km/h代での振動が納まらないので205/55 R17サマータイヤをラジアル、しかもコンフォート寄りのMichelin Primacy3へ交換。
見事バランスが復活しぶれが全く無くなり、静粛性・乗り心地が圧倒的に良くなりました。
新品タイヤという事もありますが、このタイヤ交換を機に防音対策マニアになってしまったくらいです。
詳しくはパーツレビュー・整備手帳で。
ランフラットからの履き替えなので固さを感じることがほとんど無くなり、気持ちふらつき感を覚えることもありますが、先入観の差レベルです。
まがりなりにもMichelin。峠道の下りカーブでもしっかりとしたグリップ感はありましたし、タイヤショルダーのおひげもきっちり残っていますから、車重に負けてたわんでいるとは思えませんし。
他社製17インチラジアルではこの限りでは無いと思いますが・・・

[振動]
一般道ではほとんど感じませんが、レビューを見て先入観があるせいか、ハンドルにかすかなしびれのような振動を感じます。
高速合流で加速時など、それはハッキリと感じられるようになります。
R56は革巻き、クロスオーバーは樹脂ハンドルという違いもあるのでしょうか？
ちなみにアウトドアでの使用を考慮しているので樹脂ハンドル大歓迎です。

17インチラジアルに履き替えてからは全く気になりません。
タイヤ交換を思い立ったのも、どうも17インチランフラットのバランスが悪いんじゃないか、と思ったからでして・・・

[静粛性]
高級車と呼べるような車には、父親の現車レンジローバーHSE4.6、ベンツEクラスS124くらいの旧い車種にしかキチンと乗っていないのですが、それらでも荒れた路面では「ザーッ」っというロードノイズは拾うものだと思っています。
最新のSクラスやレクサスのような静かさを自動車にあまり求めていないのかも知れません。

・・・そんな私の感想ではありますが、新しい綺麗な舗装面ではほぼロードノイズはなく（当たり前ですが）、首都高環状線の約7割（2014年2月の大雪以降補修が無く荒れ放題の路面）では常に「ザーッ」というロードノイズが車内に入ってきます。
先日、母を乗せて首都高を走ったのですが、ノイズは会話には支障の無いレベルでした。
尤も、綺麗な舗装面に入ったとたん「あら、こんなに静かになるのね」と驚いてはいましたが。

積載性

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スペアタイヤを屋根に積んでも似合うんじゃ？
と思っていたら「Miniペースマン アドベンチャー」なるBMW実習生によるカスタムを発見。
屋根が傷だらけになったり、積み卸し時に怪我するのは間違い有りませんがw

夏は2人でキャンプに行きましたが、後席を倒してたっぷり積めました。
3人以上のキャンプ／スキー時を考慮して、冬に向けてルーフボックスを検討中。

後部座席のアームレストを出すと、荷室とスルーになってしまうのはご愛敬です。

燃費

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とても満足しています。
満タン（タンク容量は45l）にしても5,000円行かないとか最高ですね。

市街地走行14km/l、高速走行17km/l。
首都高80km/hあたりでは20km/lいくことも。

価格

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故障経験

ありません。