2021年6月
■2021年6月
メルセデス・ベンツ日本は、新型Cクラスセダンを2021年6月29日に発表、同年7月下旬より先行予約の受付を開始した。
1982年にCクラスの前身となる「190クラス」として登場したDセグメントの4ドアセダン。先代は2014年に登場し、セダンとステーションワゴン合わせて日本でも10万台以上が販売されている。
新型のエクステリアは「センシュアル ピュリティ(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを削減、曲線を描く彫刻的な面で陰影を生み出している。その中でサイドウインドウ下端に近いショルダー部にフロントからリヤまでを貫くキャラクターライン「キャットウォークライン」を通すことで、車高を低く、スマートに見せるプロポーションを得ている。ボディサイズは全長4751㎜×全幅1820㎜×全高1438㎜、ホイールベース2865㎜。先代に対して全長は65㎜(ホイールベースは25㎜)伸びたが、全幅の拡大は10㎜に抑えられている(いずれも欧州参考値)。
フロントエンドのヘッドライトは新型Sクラス譲りの上下方向に薄く、エッジの効いたデザイン。多角形のラジエターグリル中央にスリーポインテッドスターが採用され、AMGラインを選択すると、よりダイナミックな「Aシェイプグリル」が採用される。リヤエンドにも新型Sクラス譲りのリヤコンビネーションランプが採用されており、よりワイドでシャープに見せるデザインとした。エアロダイナミクス性能も追求され、Cd値は最小で0.24を実現している。
インテリアについても新型Sクラスのデザイン要素を採り入れながら、Cクラスらしいスポーティさを加えている。ダッシュボードは上部が翼のような形状に航空機エンジンのナセルをイメージさせる新デザインのエアアウトレットを配置。下部にはインテリアトリムがあしらわれ、中央には11.9インチの縦型メディアディスプレイを装着する。運転席には12.3インチの大型コックピットディスプレイが採用され、それぞれ3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)と、3つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス)でカスタマイズすることが可能。アンビエントライトも64色から選択出来、乗車時には乗員を迎える演出がなされるほか、エアコンの温度設定に連動して青や赤に点灯する。
パワーユニットは全モデルが電動化され、マイルドハイブリッドシステムのISGにより短時間ながら最大で15kW(20ps)/200Nmのブーストにより、スムーズな加速と省燃費に貢献。「C200」および「C200 4マチック」には最高出力150kW(204ps)/5800~6100rpm、最大トルク300Nm/1800~4000rpmを発生する1.5リッター直4ガソリンターボの「M254」を、「C220d」には最高出力147kW(200ps)/4200rpm、最大トルク440Nm/1800~2800rpmを発生する2.0リッター直4ディーゼルターボの「OM654M」が搭載される。トランスミッションは全モデルが9速ATの組み合わせだ。
新型では後輪操舵システム「リヤアクスルステアリング」もオプションで用意。約60km/h以下ではフロントホイールとは逆にステアすることで取りまわし性を向上、それ以上の速度域では同位相(どちらも最大2.5度)とすることで走行安定性を向上させる。
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を全車に標準装備したほか、Dセグメントでは初となる車両の前面に広がる景色の現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される「ARナビゲーションシステム」も用意されている。
「インテリジェントドライブシステム」も新型Sクラスから搭載される最新バージョンにアップデートされている。「アダプティブステアリングアシスト」は従来のマルチパーパスカメラだけではなく、360°カメラも使用することで対応可能なカーブが増え、車線中央を維持する性能が向上した。また、「アクティブブレーキアシスト」は交差点や曲がり角での右左折時に、対向、飛び出し、巻き込みなどの危険がある場合に警告や自動ブレーキが作動する。「緊急回避補助システム」は自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知するようになった。
配車については、「C200」と「C220d」が2021年秋頃、「C200 4マチック」が2022年の第1四半期を予定している。
■2022年2月
メルセデス・ベンツ日本は、「Cクラスセダン」にエントリーグレードとなる「C180アバンギャルド」を2022年2月17日に追加、同日より予約注文の受付を開始した。
新たに設定されたC180アバンギャルドには、エンジン単体で最高出力125kW(170ps)、最大トルク250Nmを発生する1.5リッター直4ターボエンジン(M254型)を搭載。エンジンとトランスミッションの間には短時間で最大15kW(20ps)、208Nmのブーストが可能なISG(マイルドハイブリッドシステム)を採用する。トランスミッションには9速ATが設定されている。
新型Sクラスから搭載される運転支援機能「インテリジェントドライブシステム」を装備。「アダプティブステアリングアシスト」は従来のマルチパーパスカメラだけではなく、360°カメラも使用することで対応可能なカーブが増え、高速道路上での車線中央を維持する性能を向上。さらに交差点や曲がり角での右左折時に、対向、飛び出し、巻き込みなどの危険がある場合に警告や自動ブレーキを作動する「アクティブブレーキアシスト」、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知する「緊急回避補助システム」などが備わる。
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を全車に標準装備したほか、Dセグメントでは初となる車両の前面に広がる景色の現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出される「ARナビゲーションシステム」をオプションとして用意する。