今日、アイルトンセナの映画を観てきました。

Question

充分大人になった今、
彼の人柄や生き方に、強く強く感動しました。

しかし、私はF1について無知すぎます。
どなたかこの映画を見た方、
教えてください。

まず、ポールポジションを取る。ということはどういうことですか？
それから、優勝するには一回のレースではないのですか？
これは、セナとプロストが争い二人同時にレースアウトし中断してしまったときの映像のことなのですが、その時セナが優勝していました。もしろん不戦勝という形でしょうか？レースアウトしたのにどうしてセナが優勝なのでしょうか？
それから、自動抑制装置。。？でしたでしょうか。ウィリアムズの開発したというあれです。それがどういったものですか？それは、今も使われているのでしょうか？
それから、たいへんお恥ずかしい！のですが、
ドライバーズミーティングで、セナ対他のドライバーというような状態になった場面がありましたが、
よく理解できませんでした。

F1を良く知る方、
不憫な私にご説明を～！

理解した上にまた観に行きたい！

Answer 1

ポールポジションを取るとは?
F1でも何でも、いわゆるサーキットを使用する自動車レースは、出走台数全てが横並びでスタートするわけではありません。物理的にコース幅が可能であっても安全面からやはり横一線のスタートはありえません。すると誰が一番前からスタートするのか決めないといけません。そのために決勝レースの前に予選を行います。この際の順位決定は同じコースを全車走るわけですから、単純に一番速いタイムを出した人が一番前、つまりそれをポールポジションを取る、と言う事になります。2番手以降は原則的に1台以上レース中に抜かないと優勝できないわけですから、ポールになるのはレース戦略上もっとも重要な事です。

優勝=ワールドチャンピオンとは?
当時は全16レースで、1位から6位までポイントが与えられ、獲得したポイント回数の上位11回分を合計した数が多いドライバーが総合優勝というやや難解な決定方式を採用していました。単純に全レース勝てれば理想ですが現実的ではないので、2位3位でもとにかく上位でのフィニッシュが重要でした。

セナvsプロストの優勝争い
映画を見ていないのでどのシーンかわかりませんが、89年鈴鹿の最終シケインでの事なら両者接触でプロストはリタイヤ、セナはエスケープゾーンで押しがけをしてもらい再スタートをしてそのまま優勝。しかしレース後当時のレギュレーション(ルール)で禁じられているエンストからの押しがけとシケインショートカットによる失格扱いで優勝は取り消されています。
89年はプロストがワールドチャンピオン、セナは88年にチャンピオンです。映画の構成の問題で混同したようですね。

自動抑制・・・?
多分アクティブサスペンションの事か・・・クルマはカーブに差し掛かると横Gがかかります。この際外側のサスペンションは力がかかり沈み込む事によりタイヤは地面に強く押さえつけられます。対して内側のサスペンションは力がかからず伸びて浮き上がろうとして、タイヤを地面から離してしまいます。クルマの基本、走る・曲がるはタイヤと地面の接地が変化をしないのが理想ですから、上記のような事があるとまずい訳です。少なくても速く走るためには。そこで考えられたのが油圧で突っ張って沈み込みを抑えたサスペンションをアクティブサスペンションと呼びます。ちなみに新幹線にも採用されています。

ミーティング???
こればっかりは映画見ないと当てずっぽうですが・・・
90年鈴鹿GPの前にドライバーズミーティングを行った際に、シケインの取り扱いについての議論。前年の失格をうけて、エスケープゾーンとして後方確認のうえ通過で良いのでは?と主張していた。そのために直進防止ブロックを配置しているのに、あれは何のためだ?と。ごもっともな意見で今年はそのようにすべきと誰もが思っていたのにまた議論をするバカバカしさに嫌気が差した・・・とか。

追
90年鈴鹿のレースは両者因縁のクラッシュでリタイヤ。ポイント数でプロストがセナを逆転する事がこの時消滅したためセナがチャンピオン確定。たぶんレース自体の優勝の意味合いではないでしょう。

質問者からのお礼コメント

ご回答ありがとうございました。すごいですね。お詳しい！そしてとてもわかりやすかったです。やっぱり面白さは知ることから始まりますね。それから映画、観て本当によかったと思いました。