マツダ デミオ 「スカイアクティブの始まりであり第一弾となったDE型デミオスカイアクティブ」のユーザーレビュー

スカイアクティブの始まりであり第一弾となったDE型デミオスカイアクティブ

2023.2.5

総評

マツダが起死回生のために生み出したスカイアクティブテクノロジーだが、第一弾となったデミオは、やはり既存のモデルに搭載するために4-2-1エキゾーストが採用できず、圧縮比14とカタログ燃費30km/Lを達成するために、レブリミットを5500rpmに絞ったため、パワー・トルクが既存エンジンより落ちた。
CVT採用によりパワー・トルクダウンを補う形にした。
燃費のために無理してる感があり登坂路では、パワー不足を著しく感じる。
そして現行は、4-2-1エキゾーストを積めるようにボディ全長を伸ばしたため、昨年の改良でレギュラー仕様で圧縮比14を達成しており原点回帰となった。技術革新により、現行は1.5のみとなったが、パワー・トルクダウンせずとも(むしろ僅かだがトルクが0.1kgmアップしてる)圧縮比14を達成してることでスカイGの完成形と言える物になっている。

満足している点

コンパクトなボディのため日本の道路環境にマッチしていて、エコカーで1.3Lだけど、パワーは街乗りでは必要十分。最良30km/L(60km/h巡航)走り高い燃費性能がある。
またこのグレードにのみDSCとフロントガラスが遮音ガラスになっており、またホーンがデュアルになってる。スカイアクティブ以外は、DSCや遮音ガラスはメーカーOPにすらなくホーンはシングル。

不満な点

スカイアクティブは、エンジンルームのスペースの関係かヘッドライトがハロゲン。後にシューティングスターというグレードにLEDヘッドライトが採用される。しかしLEDヘッドライトが出始めた頃の物で暗いと言う人もいる。また雪国では、ヘッドライトウォッシャーが装着(OP設定に無い)されてないため、ヘッドライトに雪が付着して明るさが低下する問題がある。
街乗りでは必要十分なパワーだが、DE型デミオスカイアクティブは、カタログ燃費をクリアするために、レブリミットが5500rpmからになっており、DJ型の1.3のエンジンよりパワー・トルクが劣るため、高速や山道の登坂路ではキツい。CVTが旧来のもので、渋滞した道や急加速でギクシャクする。
また重量軽減(直噴エンジンやI-STOP機構を搭載してるため車重が嵩んでる)のため、燃料タンク容量が他のグレードより減らされて35Lと軽並の量。長距離走行では、500〜600km走った辺りで半分以下になるため給油が必要。
意外にも他のグレードとさほど給油頻度が変わらない。容量減らされたのになぜかテンパータイヤが残されてる。テンパータイヤを廃止すれば燃料タンク容量を削る必要ないのでは？と思う。BLアクセラも3ヶ月後にスカイアクティブが出て、アクセラはパンク修理キットになってタンクは前期型や他グレードと変わらぬ55Lの容量となってる。
またこの頃のマツダ車は、防音材など薄造りで高速ではロードノイズがうるさい。
後席シートに段差ができて車中泊し辛いこと。フラットボードというものがあるみたいだけど、対荷重が10〜15kgほどみたいなので車中泊はやはり厳しい。

デザイン

3

プジョーぽいデザインがヨーロピアンな香りがして当時、祖父がドイツ車乗りで代車でVWポロを借りてきたが、ポロと比べても見劣りしない。内装はプラスチッキーで安っぽいが。

走行性能

3

やはりマツダ車である以上、エコカーだからと言って走りは妥協しておらず、DE型デミオは、ワインディングを縫うように走れる。

乗り心地

3

マツダ車としては柔らかめの設定になってる。しかし段差で跳ねやすい。

積載性

2

このクラスとしては平均的なラゲッジ容量。
インパネのドリンクホルダーが1つしかないため助手席に乗ってる人は、ドアポケットに入れるしかない。

燃費

4

燃費はエアコンを使わない時期で、最良30km/L以上の燃費を叩き出す。(60km/h巡航)
街乗りで流れが良ければ20km/L以上走る。高速では100km/hまでなら22〜24km/L。120km/h区間だとやはりパワーの無さから回し気味になり燃費が20km/L切る。

価格

5

新車でも当時のマツダ車は買い求めやすい価格で、デミオスカイアクティブは、発売当初140万とリーズナブルな価格だった。

故障経験

オートエアコンを制御してる外気温センサーの故障。
10〜12万km走行の間に4輪のダンパーの故障。
11万キロ辺りで前輪ブレーキのパッドの寿命で交換。
事故ってドアやフェンダーの板金。バンパー交換をしている。