マツダ CX-5 「カーシェアで2リッターガソリンのCX-5に乗ってみた。」のユーザーレビュー

カーシェアで2リッターガソリンのCX-5に乗ってみた。

2020.9.28

総評

カーシェアで走行距離40,000kmのCX-5を借りて、通勤に使ってみた。
2Lモデルで、非力に感じる場面もあったが、基本的に運転がしやすく、圧倒的な長所はないけれども、ファミリーカーとして非常にバランスが取れたクルマだと思った。
これで200万円台なら、買い得感は高い。

個人的には良いクルマであることは重々承知したが、「では買うか？」と聞かれるとまたいろんな煩悩が出てきて、ガイシャなど「ヒトと被らないクルマ」が欲しくなったりするんだろうなぁ。

先日試乗させて頂いた25Sに比べると、エンジンの非力さが気になったので、★は３つ。

満足している点

・国産SUVの中では出色のスタイル。

・今まで乗った車の中では、一番まともなペダルレイアウト。そして、運転しやすい。
・ヘッドアップディスプレイは、老眼持ちにありがたい装備。
　
・この内容で200万円台後半なら、破格。

不満な点

・やはりモアパワーが欲しくなる。
　CX-5を買うなら2.5L以上のガソリンか、マイレッジを稼ぐ人には、ディーゼル。
・非力なので結構エンジン回転数を上げて走るケースが多くなるが、「ミュイーン」と回るエンジン音は決して「快音」ではない。
・路面が荒れているところでのロードノイズは、もう少し抑えたい。首都高速を走った時の静粛性は文句なかったが。
・さすがに諸々の質感はジャーマン御三家やボルボなどよりは、明らかに劣る。
　値段を見てから言えと言われそうだが、その辺りがやはり御三家を買う理由になるのだろう。

デザイン

4

マツダの「魂動」デザインは、シンプルで緊張感のある面構成が特徴。
ポリメタルグレーや紺色なんて、たまに街で見かけると、つい２度見してしまう。

走行性能

2

2L、156psのエンジンは街中で使う限りは十分だが、十分以上の余裕は、ない。
首都高を走ると、頻繁に加減速を行うことになるのだが、その都度キックダウンが行われるのは、やはり煩わしい。少なくとも2.5Lガソリン以上のパワーソースが妥当と思われる。

乗り心地

4

第２京浜など、路面が荒れた舗装路を走ると、結構ロードノイズが響く。
その一方、60km/h以上だと嘘のように静かになるので、首都高などを流すとなかなか快適。

ACCも使いやすいが、LKAは白線ギリギリに近づいたときに初めて「コンッ」とアシストをするタイプなので、頼りすぎると車線内をジグザグに彷徨うことになる。
なので、無精せずにちゃんとステアリングを操作しましょう。

積載性

4

積載力は４人とその荷物を運ぶには、十分な容量と思われる。

最廉価グレードのため、電動テールゲートは装備されない。

燃費

3

何の変哲もない（と言っても、SKYACTIV-Gなので、レギュラー指定なのに13.0の高圧縮比エンジン）2Lガソリンなのだが、注意深く走れば街中でもリッター10kmは行くと思う。

ちなみに、20SのWLTC市街地モード燃費は11.9km/L。

価格

4

前回25S L Packageのクルマレビューで書いたが、CX-5は全体的にお買い得感が強い。

ちなみに、今回乗ったレンタカーは、恐らく最廉価モデル（20S）だと思われるが、プロアクティブにしか付かないはずのLKAやヘッドアップディスプレイが装着されている（20Sではオプションでも選べない）のに、プロアクティブで標準装備なはずのパワーテールゲートやパドルシフト、19インチホイールが装着されていない謎仕様。

マイチェン前のモデルなので、微妙に装備が変わったのか。

故障経験

レンタカーなので、割愛。