マツダ アテンザスポーツ 「軽快なスポーツ風味のファミリーカー」のユーザーレビュー

軽快なスポーツ風味のファミリーカー

2023.2.7

総評

エクステリアのデザインはGC型と比べると大きく見えるためか、デカくてイマイチと言われることもありますが、単体で評価すれば今でも通用するデザインだと思っています。
ボンネットの処理やリア周りの美しさ、全体のフォルムが素晴らしく、飽きることがない美しいスタイリングです。
見た目がスポーティーなので、スポーツカーのような動力性能を求めてしまうと肩すかしを受けるかもしれませんが、セダンの使い勝手と高い積載能力、締まりのある乗り心地と程よい動力性能、なんと言っても走りの良さと快適性の良さを高いバランスでまとめられたイイ車です。
ハンドリングも軽快で、長距離ドライブが楽しくなります。
レギュラーガソリン仕様であることもプラスポイント。燃費はそこまで良くはありませんが、発売当時の直列4気筒2.5Lと考えれば標準的。
下道ロングドライブならカタログ燃費は超えます。
中古車としてはお手頃価格なので、家族が増えてスポーツカーから乗り換えの方に良いのではないでしょうか？

満足している点

とにかくそのスタイリングにつきます。
ボンネットやフェンダーの処理、ヘッドライトからサイドに流れるライン。そして何と言ってもホレボレするようなまとまりのリア周り。8年乗っても飽きることのない外観でした。
セダンの見た目で5ドアハッチバックなので、圧倒的なラゲッジの広さ。カーオーディオをやっていたのでアンプラックと12インチのシールド式サブウーファー一発を積んでいましたが、それでもまだ一泊の荷物+αを楽々収納できます。
室内も広く、後席に小柄な方なら3名乗車でも長距離ドライブにも行けます。後席にチャイルドシートをつけても特に使いにくさは感じませんでした。
乗り味も軽快で、ついついスポーツ走行気味にアクセルを踏み込んでしまいます。

不満な点

内装は今となってはプラスチッキーで、よく言えばシンプル。悪く言えば少し安っぽいです。シルバー加飾部分は、今ならクロームメッキ仕上にするんでしょうね。後期モデルはグロスブラック仕上げになって少し高級感が出た模様。
また、軽快な乗り味ですが、アクセルやブレーキ、ハンドリングはスポーティな演出なので、多少過敏さを感じます。
17インチのホイールで、足回りはノーマルでしたが、路面の状況はよく伝わるため、特に後席では悪路だと突き刺さるような場面もあります。

デザイン

5

外装はどこから見ても素晴らしい。今でも通用する普遍的なデザインでありながら、凛とした美しさにホレボレします。モチーフは刀だそう。

走行性能

4

スポーティーな仕上がりなので、ドライバーの操作に対する反応がよく、ついついハイペースで走りたくなってしまいます。とはいえ絶対的な速さはありません。
MTのシフトは軽い力でスコスコ入りますが、ストロークは長め。
スポーツカーならNGですが、ファミリーカーならスポーティーな味付けと言えるかな。

乗り心地

4

一般的な方には固めな乗り心地。
スポーツカーと比べるならよく締まってるけども固すぎず乗りやすい印象です。
ただし17インチの夏タイヤ、16インチの冬タイヤでの印象のため、18インチ以上の場合は突き上げが少し厳しいかもしれません。

積載性

5

後席はカラクリシート採用なので簡単にフラットに出来ます。相当に広い荷室のため、困ることはないと思います。座席周りの収納はあまりありません。

燃費

3

直列4気筒の2.5Lエンジンとしては、レギュラーガソリンのため、当時としては標準的な燃費です。
渋滞だとみるみる悪化(8〜9km/L)しますが、下道長距離ドライブならカタログ燃費以上(最高記録は15.9km/L)走れます。

価格

4

新車価格も安かったし、二代目のGHは日本ではあまり人気がないため、中古価格も特にATモデルは安いです。
6MTは数が少ないため少し高くなりますが、この価格で買えるマニュアル車はなかなか無いと思います。

故障経験

足回りはASSY交換しないと、距離に応じて異音が出てきます。スタビリンクやアッパーマウント、ロアアーム辺りからコトコト音が出やすいらしいです。私は全て交換しました。
あと、サービスキャンペーンを逃していると、助手席前のダッシュボードがベタつきます。私は新品交換できたので全くありませんでしたが。
他にも、リコールで運転席座面のズレるようなカタカタが治りましたが、背中側は動くと少しカタカタします。
とは言え、致命的な故障はほとんどありませんでした。