マツダ アテンザスポーツ 「９０年代前半にはゴロゴロあったのだが、久...」のユーザーレビュー

９０年代前半にはゴロゴロあったのだが、久...

2003.7.4

総評

９０年代前半にはゴロゴロあったのだが、久しぶりに乗って楽しいという感覚があるクルマだと思った。
よくアコードと比較されるが、確かにアコードの方がソツなく仕上がっていて実際速く走ることができるのだが、どうも緻密すぎて楽しくない。私ごときのスキルでは「乗せてもらっている」ような感覚に陥る。
そういう意味では、１つ１つのファクターを見る限り、取りこぼしは決して少なくないし、荒削りではあるが「クルマと一緒に走っている感覚」にあふれるアテンザは欠点があっても「マル」といえる何かを感じる。
きっとここで冷静に「決して優れた商品じゃない」と意見する方々にも負けず、アテンザを絶賛している投稿者は、「でも優れた作品ではある」と伝えようとしているのだと思う。
試乗して「欲しい」と思った人、スタイルに惚れた人、色々あると思うが、リアルスポーツではなくとも、走るのが好きなら後悔はしない選択だと思う。

満足している点

・脚を締め上げたリアルスポーツではなく、ストロークさせながら粘るソフィスティケイトされたスポーティなハンドリング。
・必要にして充分な動力性能。
・過去のマツダのレシプロとは違うスムースで実用的なエンジン特性。
・踏力に応じて充分に利くブレーキと雨天時でも舵が抜けないＡＢＳ。
・ＨＯＬＤモードより余程使いやすい普通のゲート式ＡＴ。
・視認性の高いインパネと、それなりに慣れるアナログ操作の操作系。
・ドアを閉める音でもわかる、ボディのしっかり感。
・広い室内と荷室スペース。
・走りの割にそう悪くない燃費。

不満な点

・大きなギャップを超えるとき足回りがゴトゴトとバタつく。不整路面でバネ下の重さを感じる。
・ＡＴがダウンシフトを受け付けてくれない。特に上りヘアピンの立ち上がり等はマニュアル操作で１速に入らず（シフトインジケータが２のまま空しく点滅する）、一旦Ｄレンジに戻してキックダウンする必要があるなど、意味がない。安全マージンを取り過ぎ。まあ慣れてしまったのでＭＴが欲しくなるほどではないが。
・容量不足ではないが、ブレーキフィールがスポンジー。23Sのフロントくらいはオプションでもよいから対向ピストンキャリパー（16inchで充分）とかを用意してほしい。
・標準装着のＧ社製タイヤはクルマの性格をスポイルしている。とにかくゴーゴーうるさい。脚が良いので無闇にハイグリップである必要はなく、もっとしなやかな味付けのタイヤをチョイスした方がよいのでは。
・ＢＯＳＥのオーディオはかなりソースを選ぶ。しっとりした音は苦手。インダッシュＣＤチェンジャは便利だが、システムの入替が難しい。
・センターコンソールが平板でプラスティッキーなイメージ。天井の内張もブカブカで、触るとがっかりする。もちろんそんな理由でこのクルマを選択肢から外すのはナンセンスではあるが、多少安っぽいのは否定できない。
・ヘッドライトがプロジェクターなのにハロゲンでは光量不足。夜間走行が少しでもあるならＨＩＤ装着は必須。
・後方視界はお世辞にもよいとは言えない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験