マツダだけ独歩安が止まらないのは 円高・ＥＵ離脱・タカタリコール・メキシコの他に 特別な問題があるからですか？

Answer 1

マツダの株価は2014年後半に3,200円台をつけてからは一貫して下げ続け、決算発表前後の株価は2,300円で約30%の下落となったのに対して、トヨタの株価は約50%、スズキも約50%、日産が約30%、ホンダが20%以上株価は上昇している。

マツダは過去最高益更新にも拘わらず、大幅な業績回復は、株価に織り込み済みということなのだよ！

今後のマツダの業績について、市場が非常に懐疑的で急速な円安で、株価はやや持ち直し、足元は１,700円台と、2016年７月につけた直近の底値からは上昇しているが、前述の2014年末の高値からは依然低い水準にあるといえる。

更に詳細説明を加えるならば、マツダの特徴は、海外生産比率が当時は20%以下と低く、大半は日本からの輸出、対ドル1円の違いで営業利益には約60億円程度の影響があり、対ドル80円を切るような円高下では、輸出は全く利益を生まず、国内販売も低調もあり収益は低迷を続けたのだ。

マツダがリーマン後の最も業績が悪かった時期に、着々と開発が進んでいたのがSKYACTIV技術で魂動という斬新なデザインを融合させることにより、CX-5、アテンザ、アクセラ、デミオ、CX-3と相次いで新車を投入、それまで国内では全く見向きもされなかったディーゼルエンジンの爆発的な拡販に成功した。

マツダ車は値引きをしないと売れないという状況から、販促費を最小限にした定価販売にも移行できるようになり、これが中古車価格の上昇、新車価格の安定という、歯車が良い方向に回り始めた。

米国ミシガン州でFordと共同で生産していたフラットロック工場での乗用車生産を中止、一時的に海外生産台数が減少し、超円高も手伝って苦しい局面も続いたが、メキシコ新工場の建設、タイ工場の拡張などを通じて、足元では為替感応度が低下した円安メリットが20億円ほどで恩恵が得られていない。

トヨタは1兆円超のマツダの10倍の開発費を全方位で取り組んで開発車種も50車以上、TNGA新しい開発・生産方式に移行し、FCVもハイブリッドまで手掛ける。

マツダ最大の部品調達先の一つはデンソーなのだが、その他は大きな系列部品メーカーが少なく、またその多くが広島近郊に工場で、マツダ以外との取引が少ない100万台＋のスケールメリットしかない部品メーカーが大半だ。


2018年をメドに、SKYACTIV－２という、現行SKYACTIVエンジンの発展型を開発中で、これにはHCCIという夢のような技術が導入されるがSKYACTIVが素晴らしいエンジンだとしても、今後は更に高水準の開発費が足かせとなるが、技術的に最も重要な部品コモンレ―ルは、デンソーから来ているということも知っておきたい。

株カテゴリの実社会を知らぬニート、フリータートレーダーが今後のマツダの業績や株価の将来予測に日柄などテクニカルなど使ったとしても、なんの意味も持たないのだよ（笑）

この件に関しては以前も寄稿したことがあったが、理解されず質問そのものが消されたことがあった。

君も企業研究に対して自己研鑚されて見られよ！

質問者からのお礼コメント

分かりやすい回答ありがとうございました♪♪♪♪♪♪
売りが収まるのを期待して下値を拾いたいと思います♪♪♪♪♪♪

Answer 2

十分ではないですか？

米国が国境税を導入すると、マツダは、米国に工場は持っていないので、自動車各社の中では、最も被害甚大だと言われています。

日経新聞「トヨタは39％、ホンダは44％、日産は54％利益を減らす。そして米国で生産していないマツダのようなメーカーは米国内での競争力を喪失し、利益ゼロつまり撤退を余儀なくされる」