レクサス RXハイブリッド 「ブランドイメージ、車格と価格などのバランスが良好」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ブランドイメージ、車格と価格などのバランスが良好

2021.5.27

年式

2015年10月〜モデル

総評

3列シート車となるRX450ｈLには2列目がベンチシートとなる7人乗り仕様に加え、キャプテンシートとなる6人乗り仕様も設定されているので、後者をショーファーカー的に使うのも面白いかもしれない。クルマ自体の総評はRX300を含め、ここまで書いてきたことを参照して欲しい。

満足している点

RX300同様にブランドイメージ、車格と価格などのバランスは良好なので、まわりからの見られ方などにより｢輸入車は買いにくい｣という人だったら、いいチョイスだろう。また狭いながら3列目シートを持つRX450hLの存在も覚えておきたい。

不満な点

RX300同様に乗り心地などが代表となる、乗って感じる動的質感と呼ばれる高級感が輸入車にまったく追いついていない点。安いクルマではないのだから、ショックアブソーバーやステアリング関係などにもしっかりコストを掛け、シャッキリとしたクルマに仕上げて欲しい。

デザイン

3

エクステリアはRX300と共通なのでインテリアを見ていくと、高級な素材をふんだんに使っていることもあり質感が高いことに加え、インテリアカラーが豊富に揃うところも高級車らしく、インテリアは輸入車と比べてもそん色ない。

走行性能

4

搭載される3.5リッターV6ハイブリッドは、アクセルを深く踏むとRX450ｈという車名相応の動力性能を備えており、速さを求める人でも不満を感じることはないだろう。ただ絶対的な加速力はすごいが、特に楽しさや面白さがある訳でもないというのも事実だ。

乗り心地

3

標準車は｢柔らかいけど、特に乗り心地がいい訳でもない｣、Fスポーツになると「引き締まっているけど、ハンドリングと乗り心地のバランスは標準車より優れる」という傾向はRX300と変わらないが、RX450hは車重が重い分、乗り心地にいい意味での落ち着きを感じる。

積載性

4

RX450ｈもハイブリッドながらラゲッジスペースはRX300と変わらない広さを確保しており、よほどの高さのあるもの以外なら余裕を持って運べる。またRX450ｈには1500Wの電力が使えるアクセサリーコンセントもメーカーオプションで設定される。

燃費

4

実用燃費は12から13km/Lと車格や動力性能を考えれば良好。しかし車重が重く、空気抵抗も大きいラージSUVは速いペースや登坂といった負荷による燃費低下が大きいのも事実なので、叶わないことながらディーゼル車も欲しい。

価格

3

RX300との価格差は100万円というところだが、RXのキャラクターに似合うのはRX450hの方だ。輸入車に対しても同じような価格の輸入車ならRX450hは車格が上となる点などを考えれば、違う評価軸で比較対象になるとは言える。