レクサス IS 「古典的な乗り物の良さを合わせ持つ現代の車」のユーザーレビュー

古典的な乗り物の良さを合わせ持つ現代の車

2024.2.21

総評

スポーツカー好きでも家族から文句が出ない希少な車種。
CAFE規制に余剰のあるトヨタならではの逸品。
お好きな方は迷わず即買いでしょう。
この価格は安すぎると断言します。
自然吸気型はモノ作りの真骨頂。生産技術の差がモロに出る。直球勝負の車です。

機になる点はボンネットキャッチが1箇所のみ、閉める時簡単にロックされる頼りなさ。高速走行に耐えられるのか？
250キロ超巡行が余裕でいけるスペック。欧州車とどこまで差が有るか実際に向こうで試してみたいと思わせる車。

満足している点

トヨタならではの作り込みの良さ。
大気中0.04%にまで減少したCO2を補完するエンジン。

不満な点

トランクに100L級のスーツケースが2個入りません！
E53ではギリギリ入ってました。
最近気づいたのがシートが少し車体中央寄りにセットされてるせいでステアリングセンターが少しずれてる。慣れたら気にならないかもしれない。
オフセットに何か理由があるのだろうか？

デザイン

4

内部はほぼキャリーオーバーな分、外パネルのデザインにコストを割けたのか他社には無い特徴的なプレスライン。
多少子供っぽい感も漂うが後発レクサスの冒険を買って◎
ルーフの溶接カバーがないのはシンプルで好き。
このデザインは飽きが来るかもしれないが、他グレードとほぼ変わらない外観設定に好感。
グレードバッチもそろそろ廃止でいいかも。
何もない方が綺麗です。

走行性能

5

高性能を日常使いで誰でも扱える。
アクセル操作を丁寧にしないと後のタイヤはすぐ交換になりそう。
超高速で長時間走らないと本来のポテンシャルがわからないですが、日本では何の文句も出ないと思います。
3千回転以上から性格が激変するこの二面性が持ち味で、そこが欧州車と違うところ。
AMGは普段街中でもその気にさせる演出。
この車は普段大人しく上品な佇まい。
だが一旦アクセルオンすると急にエンジンの重低音が底から盛り上がってくる。
アクセルペダルとシンクロしたこの音が快感になる。

サーキット走るには明らかにブレーキが貧弱に見えるのでやはり日常用途の車。
日常使用でも充分贅沢感を味わえます。

乗り心地

5

普段静かで、性能からは想像を超えた乗り心地。
特にドイツ車と比べた場合かなりコンフォートに寄ってる。
少なくとも日本の速度規制程度までは静かで低速トルクも効いてるので回す機会はそうそうない。
超高速走行を想定しない事がここまでコンフォートに振れる原因か？スポーツモードでも印象は変わらない。
可変サス機構で高速域はカバーするのかもしれない。
200キロH以上で長時間走行しないとサス性能の評価難しい。

積載性

3

トランクスルーがあるので辛うじて◯
パッケージングが古く狭く感じるのか実際狭い気がする。

燃費

5

5〜10キロ/Lの間。
許容範囲内です。

価格

5

この価格なら米国でも競争力の高さが伺える。
日本フルオプ仕様で1000切る。恐るべしトヨタの生産技術。

レクサスには電気自動車に移行などせず。今後もいい自動車作りをしてもらいたいです。
今のバッテリー使ってエコでもなんでもない事承知の上で電動化やらざるをえないのでしょうが、せめて米国に売る分だけにしてもらいたい。
日本には無用の長物です。
未来のエンジン車開発の為にもっと高くして下さっても買います。（笑）

故障経験