なまっくすさん
レクサス IS
グレード:250“version S”(AT_2.5)
2005年式
乗車形式:マイカー
毎年着実に年次改良が施され、乗り心地やステアリングフィールなどは初期モデルと現行のMY12モデル(F-sports)は別物と感じる。
中古車で購入す
2011.11.24
- 総評
- 毎年着実に年次改良が施され、乗り心地やステアリングフィールなどは初期モデルと現行のMY12モデル(F-sports)は別物と感じる。
中古車で購入する場合は、何年モデルなのかを十分確認した上で選択する必要があるだろう。
2005年デビューの初期モデルでは欠点も多く、これが現在に至るまでISに対してのネガティブイメージになっているのではないか。
特に、売れ筋の「Ver.S」が想像以上に乗り心地が良くなく、その割に走行性能も期待値ほどではなかった点などが今もイメージを悪くしているのではないか。
また、IS250に対し、IS350の価格が高すぎるのが残念。装備がほとんど変わらずエンジンの違いだけで約90万程度の差は日本車としてはあまりにも大きい。
しかし全体的には価格と装備のバランスがとれており、LEXUS基準のベンチマークとなる車と思う。
高価と言われる車両価格についても、高性能なナビ/オーディオシステム、通信機能、内装の質感・装備、塗装品質、オーナーズデスク等を考慮すると妥当であり、決して高価すぎるものではないのは所有者であれば分かると思う。
しかしながらライバルが続々とモデルチェンジや改良を敢行する中、デビューから既に6年超経過し、超円高の経済情勢もあいまって、今、「IS」を積極的に選ぶ場面が減ってきているのも事実。
(ただし、ナビシステム、室内の質感については欧州車に対するアドバンテージは今なおある。)
次期ISは、今回もCクラス、AudiA4、BMW3シリーズなどライバルのなかで最後発モデルとしてデビューする予定。いわゆる後出しじゃんけん状態のため、次は市場の目も非常に厳しくなっているだろう。ライバルを徹底的に研究し、欧州車ひいきの自動車評論をうならせるできばえを初年度モデルから実現してほしい。
- 満足している点
- デビューから6年経過した今でも日本車随一のスタイリングと質感の高いインテリア。
同価格帯・同セグメントの欧州車・日本車とはクオリティや質感・装備面では頭1つ飛び抜けている印象。
同じLEXUSでも、これ以降に登場したRX、HS、CTとはインテリアの質感やコストのかけ方が根本的に違う。
エクステリアは言うまでもなく、誰が見てもカッコイイと思えるデザインになっている。(少なくともこのデザインを格好悪いという人はほとんどいないのではないか?)
レジャーだけでなく、冠婚葬祭やゴルフ、旅行、ビジネスにとオールマイティに使えるデザイン。シティホテルのエントランスでも絵になる車だろう。所有感が大変高く、バランスがとれている。インテリジェント・スポーツという名にふさわしいデザインが魅力的。
また価格面でもLEXUSのエントリーモデルとしての役割を果たすため、戦略的な価格が取られており、「250シリーズ」はコストパフォーマンスが高く、リセールバリューも高い。欧州車に比べても快適装備の充実度は高く、この価格帯で希な上質なセミアリニン本革シート・シートヒーター、シートベンチレーション、メモリー付きパワーシート&ドアミラー、オートチルト&テレスコピックステアリング機能を備える数少ない車種。また、助手席も非常に快適。
一般的には走行性能も十分。特に高速道路での実用域(100km/h前後)での燃費が大変良く、リッター15km/hも珍しくなく、非常に優秀。
- 不満な点
- インテリアの質感は良いが、内装デザインはいわゆる「トヨタ風」であることは否めない。
また、各パーツの質感は高いものの、高価に見えないデザインが惜しい。実際、ハード樹脂の部分は少なく、手に触れるところはほとんどが合成皮革、ソフトパッドで構成されているなど手間がかかっている。
MY11モデルからインテリアパネルの質感があがったがそれまでは素っ気ないシルバートーン調の樹脂パネルだったのが残念。
またスポーティな車の割に内装カラーがブラック、グレー、ベージュ系とありきたり。
ATの制御に関しては、Dレンジでパドルシフトが使えないなど不満が多い。(後の改良で有効になったが)
また、ダウンシフトブリッピングがない、変速が遅いなどそもそもパドルシフトがあまり生かされておらず、スポーティな外観とは裏腹に「トヨタの4ドアセダン」と言われれば確かに否定は出来ない面があった。
居住性に関しては、前席は問題ないが、後席が狭く、つま先が入らない仕様となっている。年次改良で改良されずいぶん快適になったが、居住性が良いとはいえない。
また、賛否両論あると思うが、収納スペースの少なさは疑問が残る。
エクステリアの不満はほとんどないが、欧州車に比べると平凡なデザインのホイールやフェンダーとのタイヤの隙間が比較的大きいなどスポーツセダンとしては残念な点も見受けられる。
乗り心地は年々改良されているがデビュー当初のモデルでは、完成度が高いとはいえず、ただ単に固いだけの足回りで突き上げが大きいなど高級車とはいえない乗り心地に、みんカラオーナーの多くの方が不満を述べられていたのは記憶に新しいところです。
しかしながら「決定的な欠点」がなく、完成度は比較的に高いと感じる。(尖った点がないところが逆に魅力なしと感じる意見もあるようですが・・・)
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験