いすゞ ミュー のみんなの質問
知恵袋ユーザーさん
2019.1.27 15:05
stedeeetunigさん
2019.1.28 21:14
結論から申し上げると、総合性能では「フルタイム4WD」の圧勝です。「パートタイム式4WD」が力の発揮できる場面はかなり限定的です。追って詳しく説明しますね。
但し「フルタイム4WD」といっても、スズキのように簡素な「スタンバイ式4WD」であるにもかかわらず、カタログに「フルタイム4WD」と背伸びした記載をしているメーカーもありますのでご注意ください。ここでの「フルタイム4WD」は、常時4輪にトルク配分して走行する「センターデフ式フルタイム4WD」として説明します(スタンバイ式4WDは含まない)。
■ パートタイム式4WD
パートタイム式4WDは、通常は2WDで走行し、緊急時のみドライバーが手動で4WDに切り替えます。例えば、FRベースの場合、エンジンの出力は、エンジン→トランスミッション→トランスファ★→プロペラシャフト→リアデフ→左右後輪へと伝わります。この経路では通常のFR車には不要な「トランスファ」というものが装備されています。このトランスファからは、前輪側にもプロペラシャフトが伸びていて、前輪のデフにつながっています。4WDに切り替えると、このトランスファが後輪の駆動系と前輪の駆動系を直結します。これにより前後輪に優劣なく駆動配分する強靭な直結四駆になるわけですね。この直結4WD状態は、直進走行は問題ありませんが、路面がグリップするコーナーでは、前輪よりも後輪の方が回転が遅いため、前輪と後輪のグリップがケンカをしてクルマが進まなくなります。この現象を「タイトコーナーブレーキング現象」または「タイトロック」といいます。そのまま無理やり走らせていると、タイヤは早く摩耗し、駆動系が故障します。それゆえ、パートタイム式4WDは、通常は2WDでしか走行できません。滑りやすい道や悪路でのみ4WDに切り替えて使うのですね。
<パートタイム式4WDの欠点>
パートタイム式4WDの直結四駆状態のとき、滑る路面では「タイトコーナーブレーキング現象」はかなり軽減します。しかし、これはそれぞれ車輪が滑りながら曲がっているのでカーブでは4輪グリップ走行になっていないということです。この直結四駆状態というのはとにかく曲がりません。この際の注意点としては、2WD状態よりもコーナーが外に膨らみやすい、つまりアンダーステアが出やすくなっています。コーナーをいつものつもりで曲がったら膨らんでしまい、例えば木に激突したり崖から落ちたりなどのトラブルになるリスクが高まります。こうした危険性をよく理解した玄人向けの四駆システムです。それゆえ絶滅に瀕しているというわけですね。また、パートタイム式4WDは、重たい4WDユニットを背負って走っているのに、突如滑りやすい路面に遭遇しても4WDとしての恩恵を受けられないという問題もあります。
なお、4WDに切り替えて直結四駆にしたとしても、前後のデフがオープンデフならば、片輪スタックも対角線スタックもします。なので走破性を高めるためには、前後いずれか、または両方に何らかのLSDやデフロック機構を装備する必要があります。
■ センターデフ式フルタイム4WD
センターデフ式フルタイム4WDは、エンジンの出力を一度センターデフが受けて、そこから前後輪に分配されます。センターデフがオープン状態の場合、コーナーで前後輪に回転差があってもタイトコーナーブレーキング現象は起こりません。また、滑りやすい路面のコーナーでも、4輪がしっかりとグリップした状態で走れます。また、通常走行で常時4WDなので、不意な路面変化においても4WDの恩恵を享受できます。さらにセンターデフをロックさせれば、前後が直結になりますので、パートタイム式4WDと同じ状態となり、前後に優劣なく強靭な駆動力を発揮できます。最も優れた4WDシステムといわれる所以ですね。
しかし、実際にはセンターデフロック機構を持つ車種は多くはありません。理由は、センターデフロックした状態は、パートタイム式4WDのところで説明した通り、多くの危険を伴うからです。また、ドライバーの人為的なミスによってデフロックしたまま走り続けて壊れたり、事故になることなどもメーカーとしては予防したいところです。
また、センターデフも前後左右輪ともオープンデフの場合、4輪のうちいずれかが空転するとクルマが進めなくなります。そこで、多くのセンターデフ式フルタイム4WD車は、センターデフにLSDを装備しています。例えば、よく採用されている「ビスカスLSD」の場合(スタンバイ式4WDのビスカス式とは異なる)、通常のカーブでは効きがじんわりと弱く、前後のいずれかが空転するなどして、前後輪の回転差が大きくなると直結率を高める制御をします。デフロックのような強い直結状態にはならないのですが、効きが穏やかな分、タイトコーナーブレーキング現象にならず、違和感なく走れるわけです。むしろオンロード性能や雪上性能は向上します。
また、デフロック機構(特に左右輪)というのは、電子デバイスとの相性が悪いので、最近ではあまり重宝されません。現代のクルマはABSだけでなく、横滑防止装置やトルクベクタリングなど、様々な電子デバイスを装備することで、飛躍的に走行性能を高めることができるようになりました。走破性でいえば「ブレーキLSD」等は代表的なものです。四輪個別にブレーキをコントロールするABSの制御を逆利用して、空転したタイヤにだけブレーキをかけることで、オープンデフの反対側の車輪に駆動力を分配できます。それも1000分の1秒単位でコントロールしますから、アイスバーンの登坂で1cm進んだら左右の空転が逆転したりしても瞬時に適応し、デフロックよりも繊細な制御ができたりするのですね。しかも重たく複雑なLSDやデフロックのメカを追加装備する必要はなく、普通のオープンデフとブレーキさえあれば、あとはソフトのプログラムだけで走破性を飛躍的に向上させられます。
横滑防止装置もABSの逆利用ですが、例えば右コーナーでオーバーステアになりラインが膨らんでしまったとセンサーが判断したら、内側の車輪だけに強いブレーキをかけることでオーバーステアを打ち消します。しかし、これらの優れた電子デバイスは左右輪をデフロックすると機能しません。今やこうした装置は硬派なランクルやパートタイム式4WDの新型ジムニーにも装備されています。
■ まとめ
フルタイム4WDが世に広まりはじめたのは、1980年のアウディクワトロが市販されてからです。これまで4WDはオフロード性能を高める目的でしたが、フルタイム4WDの登場によりオンロード性能を高めることができました。グリップ路面での運動性能の差は、低ミュー路ではその差が顕著に出ます。パートタイム式4WDはコーナーが不得意なので、雪道コーナーでの安定性は天地の差です。しかもフルタイム4WDは電子デバイスとの統合制御でさらに走破性を高められます。パートタイム式4WDが得意な場面は、左右デフロック状態やLSDが装着された状態において、岩場や深雪ラッセル走行の直線のみということになります。
以上、長くなり失礼いたしました。何かご不明な点がごさいましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。
azw********さん
2019.1.29 07:18
フルタイム4WDとパートタイム4WDで、雪道に強いのはどちらでしょうか?
車両重量の思い・フルタイム4WD
よう会うおっさんさん
2019.1.28 06:55
質問者様が、何を持って「雪道に強いか?」と考えているかです。
・新雪ラッセル
・スタック脱出
ならパートタイム四駆。
それ以外ならフルタイム四駆。
四駆と言っても、フルタイム四駆からなんちゃって四駆まであります。
なんちゃって四駆は、駆動輪が滑ってから四駆になります。
滑りがなくなると二駆になります。
bik********さん
2019.1.27 17:55
運転者によります。
rsfさん
2019.1.27 17:50
前後トルク配分より四輪トルク配分の方がいいんじゃない
フルタイム4WDはオールラウンド、パートタイム4WD?スタンバイ四駆?
スタンバイ四駆なら種類が多すぎて説明不可能
sub********さん
2019.1.27 15:11
4wdは雪に強いと言われるのは発進・加速の時だけです。従って、パートタイムでもフルタイムでも大差ありません。
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