ディーゼルエンジンについて 日本でディーゼル乗用車が輸入、国産共に発売されない理由はなぜですか？ 欧州ではディーゼルのほうが多いし、厳しい環境基準にも適合しています。

Question

昔見たいに悪いイメージはないので発売すれば売れると思うのですが？

日本車のメーカーには以前のように色んな車種に
ディーゼルを用意してもらいたいです

輸入車のメーカーにも日本にディーゼルの色んな車種を
輸出してもらいたいです
今の技術なら日本の厳しい排ガス規制をクリアできるハズです

Answer 1

●どうして欧州向け日本ディーゼル車が日本で発売されないか？
下記3つの理由によります。

(1) コストが高い
(2) イメージがまだ悪い
(3) 販売戦略に合致していない

●コストが高い
ディーゼルエンジンは，圧縮比が高く，過給圧も高いため，エンジンブロックやピストンなどを非常に頑丈につくる必要があります。さらに排気処理のため下記が必要になります。

リーンNOx（窒素酸化物）触媒 … 触媒表面にNOxを吸着し，時々，燃料を濃くし，発生したH2やCOで吸着したNOxを還元
DPF … 微細なPM（炭化水素の粒子）を除去するフィルタ
DOC … 酸化触媒

なおリーンNOx触媒を使わない場合，SCR（尿素水によりNOx還元システム）が必要です。

これらの費用は，従来のガソリンエンジンより50～100万円くらい高くなります。このため燃費改善分でプライス差を吸収できなくなっています。

●イメージが悪い
日産エクストレイルやマツダCX-5，アテンザによりクリーン・ディーゼルのイメージができつつありますが，まだまだ社会に十分浸透していません。多くの方は，10年前の石原都知事によるペットボトルによるススのパフォーマンスの印象が強く残っています。

●販売戦略への合致
トヨタやホンダは，他社に勝てる技術としてハイブリッドに力をいれています。また日本は渋滞比率が高く，ハイブリッド車の燃費改善効果を享受できます。このため欧州では，ディーゼル車を販売している日本メーカも，日本ではハイブリッド車に力を入れたいのです。

●日本の規制は厳しいか？
日米欧ともほぼ同じレベルです。

日本＝ポスト新長期規制（2009年）
欧州＝Euro6（2014年） ～ ポスト新長期規制と同じ規制値
米国＝TierⅡBin5（2009年） ～ PM規制値はポスト新長期規制と同じで，NOxがさらに厳しい

Euro6規制の開始は14年からですが，日本，欧州ともメーカの対応は完了しています。このためダイムラーやBMWのようにEuro5規制対応技術を少し直して（Euro6用に），日本で販売できます。

●どこのディーゼル技術が高いか？
マツダは，上記のリーンNOx触媒（あるいはSCR）なしでポスト新長期規制に対応しましたので，後処理コストを大幅に下げています。これは圧縮比を下げ，燃料噴射から自発火までの時間を長くすることで，ガソリンエンジンのように予混合燃焼をおこなってから拡散燃焼をさせます。これにより燃焼室内の高温スポット域を減らして，高温で発生するNOxを低減しています。この燃焼方式では未燃分が増えてしまうため，排気量2.2Lという小さいエンジンに2ステージの過給を使い，低回転域から十分な酸素量を供給し，未燃分を減らしています。ただマツダも一番厳しいTierⅡBin5には，低圧EGRクーラを加えて，燃焼温度をさらに下げています。
マツダ以外の日本メーカおよびドイツメーカは，圧縮比16～17くらいを使い，基本的にSCRあるいはリーンNOx触媒をつかっています。圧縮比をさげてNOx後処理をなくす手法もありますが，圧縮比が低いと熱効率が低下し，最大出力が低下するため，圧縮比をあまり下げないで，ダウンサイジングをさらに進める（リッター100馬力）ことで燃費を稼ぎ，リーンNOxを使うようにしているメーカもあります（BMWなど）。
つまり技術的に高いのは，マツダ，ドイツメーカということになります。これ以外の日本メーカでは，トヨタと三菱が高い技術をもっています。日産は，後処理のみ開発しており，基本開発はルノーです。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

Answer 2

かつてはトヨタでも
下はスターレットから、上はクラウンにまで
ディーゼルエンジン搭載グレードは有りましたが．．．

結局は排気ガス規制など「以前」の問題として
主流にはならなかったし．．．ごく一部のＲＶにのみ
ごく一部のユーザーが購入していた
が現実だっかたと．．．

ディーゼルエンジンは
ガソリンエンジンと比較して高価で
詳しくはカテマスのe60fuenfer1さんの回答を参考に．．．
エンジン本体も、燃料噴射も排気ガス浄化装置も
ガソリンエンジンよりも割高で．．．

エンジン「以外」の部分は全く同じ車ならば
ガソリン車よりもディーゼル車の方が価格が高くなり．．．
燃料費が安いと言ってもも燃費が良いと言っても
所有中の走行距離が短い日本では、その価格差は埋められない
からディーゼル車の方が割高なままで．．．

ディーゼル車とガソリン車との価格差を無くすには
ディーゼル車の側の装備を減らす必要があり
ガソリン車のＡＣはオートＡＣ、ＨＤＤナビ付きラジオＤＶＤ/ＣＤ
としたら
ディーゼル車のＡＣはマニュアルＡＣでＡＭラジオだけ．．．
と装備に差を付けないと．．．

となれば「どちらを選びますか？」ですよ．．．
実際に、過去のディーゼル乗用車の殆どが
装備品を減らした下位グレードでしたしね．．．

見栄を張る為の
安楽な運転の為の
豪華装備が無くなった．．．車が売れますか？

欧州や北米のように所有中の走行距離が多いのならば
購入時に割高なディーゼルでも燃料費と燃費の良さとで
差額分の埋め合わせては出来ますが．．．

ただ．．．
マツダ等のメーカーには
トヨタや日産のＨＶ/ＥＶへの対抗馬として
選択肢を広げる意味でディーゼルを投入して欲しいですね

今の日本の市場はトヨタだけが勝ちすぎていて？
面白みが無い．．．ように感じますネ、sr500andzephyr750さん
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/sr500andzephyr750

Answer 3

日本のディーゼル規制は、世界一厳しく規制を超えるのは、とても難しいです。
とても高い壁がありほとんどのメーカーがこの壁を越えれません。
・トヨタが２０１４年に１・４Lクリーンディーゼルをデビューさせると発表
したものの内情は、メドが立っていない状態。
・スバル２０１２年にクリーンディーゼルを発売すると言ったが後退。
現在発売予定は、無い。
・真っ先にクリーンディーゼルを発売した日産ですらあまり熱心じゃない。
そもそもルノー製ディーゼルエンジンだから。
・ホンダは、２００８年に１．６Lクリーンディーゼル発売する予定だったが
凍結。 最近開発を始めたが高い壁を越えられないでいる。

２０１３年最大の注目度が三菱のデリカD:5クリーンディーゼル。
２０１３年は、デリカ以外のクリーンディーゼル車は、ほとんどなさそう。
今の所、マツダと三菱だけがこの超高い壁を越えるエンジン造れます。
ディーゼルに関しては、マツダと三菱にかなうメーカーは、ありません。

Answer 4

ある意味、マツダのせいかもしれません
マツダのSH-VPTS型エンジンにコストと性能の両面で対向するのは大変な感じです
追随しようとすれば、どうしてもSH-VPTS型と比較されます

Answer 5

＞日本でディーゼル乗用車が
輸入、国産共に発売されない理由はなぜですか




ミッションの問題が第一です
日本で輸出しているディーゼル乗用車の
９０％以上がＭＴ車

日本は９５％２ペダル車の異様とも思える国です

輸出１６００ｃｃディーゼル車もＭＴのみ
スバルの水平対向ディーゼル車もＭＴのみ

ガソリン１５００ｃｃクラスは
ＡＴ・ＣＶＴが国内で大量販売されておりますが

日本国内で輸出販売されている
ディーゼル１５００ｃｃクラスの
対応するＡＴ、ＣＶＴミッションがありません

ディーゼル２０００ｃｃでも
対応するミッションは
ＡＴだけで、ＣＶＴは対応できません

ディーゼルエンジンとＡＴ・ＣＶＴミッションは
相性があまりよくありません
ＭＴが非常に良い相性になります

Answer 6

ベンツ、BMW、アウディ等が、ディーゼル車の販売を日本でも開始しましたが、今のところ、様子見と思いますよ。昔の音はうるさいし、排気ガスが、黒っぽいという悪いイメージがありますからね。マツダで、SUVと乗用車の販売が開始されましたが、これからでしょうね。昔ですが、日産のエルグランドの販売で、ジーゼル車が売れると思って販売したら、ガソリンエンジン車しか、売れなかったという、苦い経験がありますからね。

Answer 7

東京都のディーゼル規制条例で一気に悪役に貶められたから。

最近はMAZDAのCX-5 のように燃費が良くてパワフルな
クリーンディーゼルが注目されているから、また少しずつ
出てくるかもしれない。