ホンダ N-BOXカスタム 「ビギナーからダウンサイザーまで満足」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ビギナーからダウンサイザーまで満足

2022.6.20

年式

2017年9月〜モデル

総評

見た目のカッコ良さ、ネームバリュー、パワフルで安定感のあるしっかりとした走り、運転のしやすさ、先進安全運転支援技術の充実度、たっぷりと積めるラゲッジと、スーパーハイトワゴン軽に欲しいものがすべて揃っているN-BOX。リセールがいいのも魅力です。

満足している点

価格がやや割高に感じるためあまり売れていないようですが、助手席スーパースライド仕様はセンターウォークスルーができるようになるため、小さな子供がいる子育て世代にはとても使いやすい仕様です。車外に降りなくても子供のそばに移動できたり、荷室から荷物が取り出せるのが大助かり。

不満な点

ライバルではアウトドアなどで汚れた子供が乗車する際なども気にならず、掃除がしやすい撥水加工シートがオプションで設定されていたりしますが、N-BOXにはないのでアウトドア好きのファミリーにはちょっと魅力減かもしれません。

デザイン

5

どことなくアメリカンな雰囲気だった初代から、現行モデルはヨーロピアンな雰囲気に変身。そこに、軽でもナメられない威風堂々としたグリルやスタンスをプラスしているのがカスタムです。でも無駄がなくスッキリとしていて、野暮ったくないところも秀逸。

走行性能

5

上下も左右もスカッと開ける視界の良さ、手が届きやすい収納スペースや、ひと目でわかるスイッチ類、適度に包み込んでくれるシートがリラックスできる運転席。自然吸気エンジンでも、出足から十分なパワーでシッカリと加速していってくれますが、ターボに乗るともはや高速域まで余裕で、軽の枠を超えた安定感にも感心。山道などでのメリハリもつけやすく、手足のように思うがまま運転できる1台です。

乗り心地

4

運転席と助手席は文句ナシの乗り心地。ターボモデルになるとカーブなどでの剛性感もアップし、不快な振動も一発でおさめてくれる印象です。後席も初代と比べるとかなり跳ねなくなりましたが、微振動が気になる場面も。ただ、窓が大きく開放的で、足元スペースも広大でラクな姿勢が取れる心地いい空間なので、それほど気にならないかもしれません。

積載性

5

Honda得意の低床設計による大開口部は、最大112cmの横幅があり、掃き出し口からフラットで積み込みやすいです。後席もワンアクションで簡単にフラットにでき、前後スライドも19cmと大きいので、いろんな使い方ができます。後席の座面を跳ね上げるチップアップもでき、背の高い荷物は後席足元に積むこともできて便利。

燃費

4

ボタンを押しておくだけで自然とエコドライブをしてくれるE-CONがあるので、意識しなくても無駄な燃料消費を抑えてくれるのが嬉しいところ。市街地では少し実用燃費は落ちやすいですが、トルクが104Nmあるので山道や高速走行が多いならターボモデルの方が結果的には低燃費になることも。

価格

4

カスタムはトップグレードが200万円オーバーですが、L以外はパワースライドドアが両側につき、先進安全装備のHonda SENSING、前席シートヒーターが全車標準装備ということを考えると、それほどライバルに比べて高額というわけではないでしょう。ただ、ナビが全車オプションとなるのは痛いところ。