■「正常進化」と一定の評価がある一方「冒険して欲しかった」との声も
ホンダは2023年8月3日、軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」を2023年秋にフルモデルチェンジすることを明らかにするとともに、新型に関する先行情報を公開しました。これまでのモデル同様、ノーマルタイプに加え、質感を高めたカスタムモデル「N-BOXカスタム」が設定されます。
3代目となる新型は歴代モデルのイメージを継承しながら、特にN-BOX カスタムは上質さを向上させています。そんな新型N-BOXカスタムに対し、早くも多くの反響の声が集まっています。
【画像】「どう変わった?」 ホンダ 3代目「N-BOX」シリーズを写真で見る(50枚以上)
日本の乗用車は現在、新車のうち約4割近くが軽乗用車だといいます。
そしてその軽市場において、全体の半数近くを占めているのが、背の高いボディと後席両側スライドドアを組み合わせた「軽スーパーハイトワゴン」ジャンルで、なかでもN-BOXは長く人気の中心となっています。
初代は2011年12月に登場しました。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用した新設計のプラットフォームやパワートレインをベースに、エンジンルームを最小限のサイズに収める一方、当時の軽乗用車で最大級の広い室内空間を生み出しました。
高い着座位置でミニバン並みの見晴らし性能を備えるほか、スクエアなスタイリングも、安定した厚みのある形状のボディ下部と組み合わせた個性的なデザインに仕上げ、強さと安心感を訴求しています。
こうした造り込みや良好な使い勝手、内外装のデザインなどが支持を集め大ヒット作となりました。
初代同様のコンセプトをさらに進化させ、2017年8月にフルモデルチェンジした2代目も同様に大ヒット。
直近では登録車を含む新車販売台数で2年連続1位、軽四輪販売台数においては8年連続1位を獲得し、日本で一番売れているクルマとして、多くのユーザーに支持されています。
なお2021年5月には、ホンダ車史上最短で累計販売台数200万台を達成。さらに2023年3月末で累計販売台数350万台を突破しました。
このようにN-BOXは、ホンダにとっても近年まれに見る大ベストセラーカーといえ、今回のフルモデルチェンジも非常に力が入っている様子がうかがえます。
3代目となる新型は、歴代同様に安定感ある四角いフォルムを基本にし、一見するとキープコンセプトに映りますが、造形そのものから上質さが感じられるデザインを心がけたといいます。
なかでも上級仕様となるN-BOXカスタムは、品格のある佇まいと高性能を感じさせるデザインを目指したとホンダでは説明します。
緻密な造形のフロントグリルや、フロントの横一文字ライト、そして安定感を増したエアロフォルムなどが印象的です。
そんな新型N-BOXカスタムに対し、SNSなどでは早くも多くの反響の声が集まっているようです。
多く見られたのは「これはめちゃ売れそう」「待ってました」「そつがない仕上がり」といった、新型を待望する声でした。
現行型の2代目N-BOXはデビューから丸6年が経過しており、新型に対するユーザーからの期待度も高そうです。
一方で、そのスタイリングに対する評価は分かれているようです。
「代わり映えしない」「悪くはないがもう少し変化が欲しかった」「冒険が足らない」
このように、キープコンセプトであることを指摘するコメントが散見されます。
また「N-BOXカスタムは押し出し感が足らない」というように、シンプルな上質さを狙ったスタイリングに物足りなさを覚える意見もあるようです。
しかし多くの既存ユーザーを抱える大ヒットモデルの新作だけあって、これまでのN-BOXシリーズの個性的なデザインを好むユーザーも多く、その流れを継承した新型に対し肯定する声も同様に多く見られます。
「正常進化」「N-BOXカスタムは男性からも女性からも好まれそう」「輸入車のような成熟」「内装の質感が良くなった!」「ゴテゴテしたクルマが増えているので新型はすっきりしてて良いですね」
なかでも内装の進化を喜ぶ声は多く見られましたが、反面で「価格高騰が心配」と危惧する人も少なくないようです。
※ ※ ※
ホンダでは新型N-BOXについて、今秋発売に先駆け8月より先行予約の受付を開始するとともに、全国各地で順次実車の先行展示を行っていくといいます。
新型の実車と触れ、新しい内外装を目の当りにすることで、ユーザーの評価にも今後変化が起こっていくことがありそうです。
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