ホンダ CR-Z 「軽（セルボSR改）から乗り換えての印象」のユーザーレビュー

軽（セルボSR改）から乗り換えての印象

2018.2.12

総評

エコや安全・快適性とスポーツ性能、特化する事のできない相反する性質を、スポーツ寄りで可能な限り盛り込んだホンダのチャレンジ精神の塊である。
例えるなら、中華やフレンチなどの専門店ではなく、お肉はやたらと美味しいビュッフェといったところ。人によっては専門店より高くつくところも似ている。
舌の肥えた人にはどれも不満が出てしまうが、その合計値の高さから見れば、かなり安い車と言えるだろう。

よく86やロードスターと比較されがちだが、所詮1.5Lなので、本来の比較対象はスイフトスポーツやVits RSなど。それ以外の付加価値に高額な差額を払えるかが重要。

満足している点

・スポーティーなクーペスタイル。戦闘機を彷彿させるサイドビュー。ワイド＆ローのスタイルは絶大な安定感をもたらすだけでなく、雪下ろしも簡単。近未来的なメーターパネルにも心躍る。
・モーターアシストのおかげで、1.5Lには釣り合わないワイドボディのクセして加速と燃費の良さ。（中・高速の伸び以外は残念ながら前の軽に劣る）
・電子制御の数々と、CVTならではの継ぎ目のない加速。（もう歳なので気楽に乗れる）
・後席を畳めば荷室は広い。車中泊もできなくはない。
・レギュラーガソリンで可。まだ僅かだがエコカー減税対象といった維持費の安さ。

不満な点

・最大の不満がフロントマスク。人を馬鹿にしたような間抜けヅラ。逆台形のグリルのせい。（これが好きな方には申し訳ございません） 社外エアロに交換させてもらいます。
・後方視界の悪さ。接近、追い抜きをかけてくる後続車が見えません。配線加工して常時バックモニター表示、もしくは追加装備します。
・ドアが長く乗り降りしにくい。シートは毎回、降りる時に後ろまで下げきり、乗ったら合わせ直すのが基本。
・後席は天井低すぎ、足下狭すぎ、乗降しにくい。チャイルドシートを卒業した子供くらいしか乗せられない。ただ重いだけの不要物。
・速度表示がデジタルなので認識しにくい。
・リアフェンダーがワイドなのにFFで、更にリアトレッドはフロントより5mm狭い（セッティングとしては間違いではない）という、設定とデザインの矛盾。
・前の軽と比べて、狭い道で対向車を気にせずスイスイ走れなくなった。

デザイン

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走行性能

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指定速度内では十分なパワー。
モーターアシストがあっても、ボディの重さの分だけ軽ターボより出足は劣る。追い抜き時は過信できない。

ノーマルでも足回りはしっかりしている。想像以上にクイックなハンドリングには驚き。

パドルシフトなので、スポーツ走行時でも両手でハンドルを握ったままシフトチェンジできるため、コーナーで安定させやすい。

雪道は横滑り防止機構のお陰で非常に安定。神経を尖らせておく必要が無て助かる。ただし、真剣走行時は装置が邪魔する事もある。（本来の挙動と違う動きになるため、そこまで予測した操作技術が必要となる）
また、ワイドトレッドのお陰で轍に取られにくく安定する。

まだサーキットでは走らせていないので、限界値は不明。

乗り心地

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一般車と比べたら硬めの足回り。

低いボディとシートポジション、ワイドトレッドなどのお陰で、コーナリング時のロールは少なく安定する。運転姿勢も崩されにくい。

ゆっくりな発進時は（モーターアシストとの連動が難しのか？）僅かにノッキング気味の揺れを感じる。
また、50km/h前後で一定走速度行時、エンジンからの振動が酷い。
バルブ制御が悪いのか？
回転数と共振周期が合わさるのか？
それとも単純に私の車の不具合なのか？
とにかく気持ち悪い。

積載性

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後席を畳んだ状態で、
4人がけテーブルが積める。（脚は外した状態）
アルミスコップが縦方向で置ける。

助手席も最大限に前まで動かし、後席の足元をエアクッションなどで塞げば、身長180cmでも車中泊が可能。

燃費

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市街地で平均13km/L
バイパスなどの定速走行で24km/L以上
スポーツ走行時はお察し。

全体的に前の軽ターボには劣るが、このサイズの車としてはかなり上出来。
システムの違うハイブリッド車（プリウス等）とは比較

価格

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故障経験