ホンダ CR-Z 「日本の自動車市場も捨てたものではない 下記に欠点をいろいろ書いているのですが、こんな時代に生まれたマニュアルミッションのスポーツモデルですから、素直に」のユーザーレビュー

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ホンダ CR-Z

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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日本の自動車市場も捨てたものではない 下記に欠点をいろいろ書いているのですが、こんな時代に生まれたマニュアルミッションのスポーツモデルですから、素直に

2010.3.20

総評
日本の自動車市場も捨てたものではない
下記に欠点をいろいろ書いているのですが、こんな時代に生まれたマニュアルミッションのスポーツモデルですから、素直に応援したいと思います。
 3月半ば時点での受注台数は約8000台と、年間計画の3分の2、さらにそのうち4割がMT車ということで、軽・ミニバン・コンパクトカー全盛の現在の国内自動車販売市場もまだまだ捨てたものではないと思います。この種の趣味的な車は最初の立ち上がりがよくて、一気に尻すぼみになるのが通例なので、プリウスのような人気が続くかどうかはわかりませんが、いずれにせよ頑張ってほしいところです。
 近年CR-Zに限らずスポーツモデルは、環境意識の高まりや排気ガス規制の強化等の外的要因、更には室内が狭くて実用的でないなどといった理由で、生産終了になる例が多かったです。
 その一方で普通車で売れるモデルといえばミニバンかコンパクトカーという状況です。最近の各社のコンパクトカーは燃費や使い勝手はもとより、走りや装備の面でも魅力的なモデルが多く、よく売れることはうなずけるのですが、ミニバンについては素直に納得できません。私の職場でもそうなのですが、子持ちならともかく独身者や子供が独立している人までがなんで、でかいミニバンなんでしょうか?
 「個人の勝手だろう」と思われるかもしれませんが、自動車は道路という公共空間を占有して走っている以上、むやみに大きいものは避けるべきであると思います。1人で通勤しているのに7~8人乗りで3列シートの車は極めて非効率ですし、大きな車体によって周囲の車の視界を奪っていることを知るべきです。
 話が横道にそれましたが、そういったミニバンに比べてCR-Zのようなコンパクトで合理的、かつエコロジカルな車は非常に知的な選択だと思います。この車は発注されている方は、本来のターゲットの子供が手を離れた40~50代男性はもとより、20~30代の方も多いようです。本当に車が好きで、車の本質を理解されている方はCR-Zのような車を検討されてみてはいかがでしょうか。
満足している点
・洗練度を増した走り味
 ホンダのハイブリッド車として昨年デビューしたインサイトは、トヨタのハイブリッドに比べて簡素な構造であることを利用して、低価格でハイブリッドを市場に提供しようという考え方に基づいた車ですが、それゆえエンジン始動時の騒音振動が大きかったり、そもそもエンジン走行する比率が高くて燃費があまりよくなかったり…といかにも簡易型ハイブリッドカーであるという印象が否めない車でした。
 それに、天井が低くて狭い室内、質感の低い内外装、がさつな乗り味など、車としての洗練度についても、それほど高いとはいえませんでした。
 それにひきかえ、CR-Zは質感を大幅に向上させています。エンジン始動時の音と振動ははっきり看取できるものの、インサイトよりは低レベルに抑えていますし、乗り心地も粗さが少なく落ち着いています。CR-Zは40~50代の男性をメインターゲットとしているようですが、大人が乗るに足る落ち着きと質感を持っていると思います。
・MTの設定がある
 ホンダのハイブリッドシステム「IMA」はモーターをエンジンとトランスミッションの間にセットするというシンプルなシステムです。それゆえCVTなど自動変速トランスミッションだけでなく手動変速機とも組み合わせることができるため、CR-Zには初代インサイト以来となるマニュアルミッションが設定されています。
 ここ最近はスポーツカー・スポーティーカーでもデュアルクラッチ式をはじめとする自動変速が主流となりつつありますし、速さの点でも一般的なドライバーが走らせるならば自動変速ミッションの方が有利でしょうけど、自分で車を操っているという感覚は非常に大事です。この点ではやはりマニュアルミッションの方が優れていると思います。
・スポーティさの演出
 CR-Zの特徴的な装備の一つに、ボタン操作で走行モードを切り替えられる「3モードドライブシステム」がありますが、SPORTモードにするとエンジンのパワー感が増して、なおかつモーターが積極的にアシストしてアクティブなドライビングが楽しめます。
 試乗時には市街地中心で走ったのであまりスピードは出せなかったのですが、それでもSPORTモードでアクセルを踏み込むと気持ち良いエンジン音を発して活発に走ります。エコノミーモードでトロトロ走るだけがハイブリッドカーではないなと思います。
不満な点
・ハイブリッドカーとしての完成度がもう少し…
 長所で洗練度を増したと書いたのですが、あくまでもインサイトに比べてであって、プリウスに比べるとハイブリッドカーとしての完成度は今一歩です。
 渋滞時にブレーキ踏力を緩めてクリープ現象(?)でゆるゆると前進したいときに、プリウスならばモーターのみで静かに走れるのに、CR-Zはいちいちエンジンが始動し、また始動時の音と振動も大きいためかなり気になります。
 また、ECONモードでの走行中もモーターで走行する割合が低く燃費には不利でしょう。
・燃費の数値が今一歩
 JC08モード燃費がCVT:22.8km/L、MT:20.6km/Lとプリウスに比べるとかなり見劣りがします。軽量コンパクトであることが燃費に反映されていないのがちょっと残念ですし、MT派の私としてはMTの方が燃費の数値が悪いのも納得いきません。
(実燃費はMTの方がいいのでしょうけど…)
 実燃費もそれほど良くないようで、試乗車の燃費計の積算数値は13km/Lほどと、ハイブリッドカーとしては不満な数値で、これならフィットの方がはるかにマシです。
 初代インサイトのような燃費スペシャルのグレードがあってもよかったのではないでしょうか…
・リアシートが狭過ぎ
 後席空間がものすごく狭いです。身長175㎝の私が普通に着座できません。頭上は首をすくめないと天井に頭が当たりますし、膝前にも空間がなく、真っすぐに座ることは諦めないといけません。まるで拷問です(爆)。
 本来この車のリアシートはあくまでも緊急用なので、広さ云々を言うのは間違っていると思うのですが、同じような考え方だったEF型CR-Xはなんとか座れる空間だっただけに、ボディサイズが大きくなっているのに室内の狭いCR-Zはいくらなんでもいかがなものかと思います。
・価格が少し高い
 試乗車のαはオプションが何もついていない状態で252.95万円、試乗車はメーカーオプションのインターナビ等が装着されて292万円の仕様でしたが、車格の割にはちょっと値段が高いですね。これにさらに本皮シート等を装着して310万円を超える仕様もあります。
 もちろんインサイトよりは各部にお金がかかった作りですし、プリウスのような安っぽさもないのですが、両車の低価格に慣れるとCR-Zの価格はちょっと高いなという印象です。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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