チャレンジ精神あふれる意欲作
エコドライブとスポーツ走行の両立という難しいテーマに挑戦した意欲作ですね。
HONDAのチャレンジ精神を感じます。
スタ
2010.3.1
- 総評
- チャレンジ精神あふれる意欲作
エコドライブとスポーツ走行の両立という難しいテーマに挑戦した意欲作ですね。
HONDAのチャレンジ精神を感じます。
スタイルはいいよね。3本出しのセンターマフラーがなくなったのはちょっと残念だけど、プロトタイプとほとんど変わらない形で市販された点は素晴らしい。
「かっこ悪くなったらやめるからね。」
今時こんな気持ちで創られている車がどれだけあるだろう。
それだけでも嬉しいね。
さて、肝心の走りはどうでしょう?
郊外の流れの良い一般道を試乗させてもらいました。エンジンはフィットRSを改良した1.5L。システム出力は124psと今時のスポーツカーとしては非力なので、抜群の加速感を期待するのは、はっきり言って無理です。でも、ハイブリッドシステムをターボのように使っていて、低速でのトルク不足をIMAシステムがうまく補っています。
ノーマルモードはただのHVですが、スポーツモードで走ればアクセルを踏むとともにグッとモーターのトルクを感じますし、低いドラポジもその気にさせます。
ただ、シートの座り心地はイマイチかと・・・。自分には少々合わなかった。
残念ながらMTの試乗車がなく、CVTでの試乗でした(試乗車はほとんどがCVT)。
でも、6速MTはTypeRユーロをベースにして、IMAにマッチングさせるため、ほぼ新設計で作られたそうです。CVTも楽だけど、やっぱりスポーツカーにはMTがいいですね。機会があれば、是非MTで乗ってみたい。
ピュアスポーツとしては物足りないけど、馬力には頼らないハンドリングの楽しさが味わえるいいクルマだと思いました。スポーティなコンパクトカーとしては面白い。
燃費も大事だし、ミニバンも便利だけれど、それだけではつまらない。
やっぱり車は走ってなんぼ。クルマは楽しくなくちゃね。
- 満足している点
- ・スタイリング
かっこいいね。どこかで見たような同じデザインのクルマが多い中で、デザインだけでも「欲しい!」という気になります。
唯一の不満はナンバープレートの取り付け位置。せっかくのデザインが台無し。
・1.5Lとは思えない低速での加速感。
小型軽量のハイブリッドというホンダIMAの特徴を活かしている。
モーターもバッテリーも大きくて重たいTHSではこうした味付けは難しいと思う。
・6速MTの設定(残念ながら試乗できませんでしたが・・・)
ハイブリッドといっても燃費だけじゃない。
プリウスのような燃費を期待するクルマではないので、お間違いの無い様に。
コンパクトカー並みの燃費で、運転する楽しみを味わうためのクルマだと思います。
・2+2
家族持ちには、たとえ1マイルシートといえども後席があるのはありがたい。
後席を倒せばラゲッジルームは思ったよりも広かったです。
ところが、以下の但し書きが・・・
「リアシートの乗車スペースには余裕がないため、正しくシートベルトを着用できない場合は、リアシートには乗車しないでください」
それって、やっぱり「二人乗り」ってことですか?
- 不満な点
- 燃費も良いし、運転しても楽しい。スポーティなコンパクトカーとしては合格です!
だけど、純粋にスポーツカーとして考えるとどうでしょう?
スタイルが良いだけに、ハイブリッドだけではもったいないと思うのは私だけでしょうか?
昔乗ったCR-X(EF7)を思い出しました。1.6Lの130psと、今となっては非力なエンジンでしたが、900kg以下という軽自動車並みの軽いボディとショートホイールベースで、峠道でハンドルを切ればクルクルと面白いように曲がる楽しいクルマでしたね。
HONDAのIMAシステムは小型軽量とはいえ、モーターとバッテリーだけでも合わせて30~40kgは必要。インサイトに比べて軽くなったが、それでも車重は1130kg。デミオスポルトなら1.5L(113ps)で1000kg。燃費だってそう悪くない。
この車があと100kg軽かったら・・・
ホンダの意欲は嬉しいが、残念ながら「ハイブリッドでスポーツカー」と言うには、あと一歩もの足りない。モーターとバッテリーという重い足枷を取り払って、真のライトウエイトスポーツに仕立てられたら・・・。
ホンダさん。 CR-Z TypeRは無理ですか?
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