ホンダ CR-Z 「自動車文化の現代的象徴 ドアが2枚しかない？ 後部座席が使えない？ 割高？ ハイブリッドの割に燃費が良くない？ ・・・だったら、プリウスでもインサイト」のユーザーレビュー

自動車文化の現代的象徴 ドアが2枚しかない？ 後部座席が使えない？ 割高？ ハイブリッドの割に燃費が良くない？ ・・・だったら、プリウスでもインサイト

2010.2.28

総評

自動車文化の現代的象徴
ドアが2枚しかない？
後部座席が使えない？
割高？
ハイブリッドの割に燃費が良くない？
・・・だったら、プリウスでもインサイトでも好きなほうを買ってください。
スポーツカーの定義は多様ではあるが、いずれの定義にしても、煎じ詰めれば、「自動車文化の頂点かつ象徴的存在」なのであり、逆に言えば「費用対効果は最低」なのがスポーツカーなのである。
文化、というものを考えてみれば、経済性だけ判断すれば無駄なものばかりだ（経済性だけ考えたら、文化財の保護なんか全部やめてしまえばいいのである）。
さて、このCR-Zであるが、実質2人乗りで外観同様内側も狭苦しいくらいコンパクト、プリウスやインサイトより狭くて燃費悪くて割高であるのだから、経済学的に見たら当然3台の中では最低なのだが、前後方向で車両のほぼ中心に運転手が座れることであるとか、印象的なエクステリアデザインであるとか、何よりその佇まいであるとか、自動車の文化的見地と現代の時代背景から考えたら最高の1台なのである。
もはや感性の問題。
ビビッと来たら買え。そうじゃない人は買うな。それだけだ。
ただ知っておいてほしいのは、経済性だけで自動車を選ぶわけじゃない人も沢山いるわけだし、ハイブリッドは経済性を高めるためだけに存在するわけじゃないんだ。

満足している点

実質2人乗り。
乗車人数が少ないこと(Man Minimum)は、重量配分を適正化しやすく、また運転手を一番操縦するのに自然な感覚になれる位置に配置できるので、スポーツカーの要件の1つとなる。
だから、短所ではなく長所である。
後部座席が形式上存在するのは、アメリカ等2シーターに対する保険料が割高な国での保険対策で、日本ではさほどメリットはないが、この車であれば、シートを畳めば座面とのスキマにノートパソコンを安全に収容できたりして、割れ物精密機械運搬に便利に使用できる。
まぁ、生卵10個入りパックを挟んでもよいが。
・実質2ドア。
ドアが少ないことは、高い剛性でありながら軽いボディを作れるので、スポーツカーの要件の1つとなる。
だから、短所ではなく長所である。
・面白いメーターギミック。
・1500rpmで最大トルクを発生させるセッティング。
ハイブリッドはあくまで今時の世情を考慮してスポーツカーがバッシングされる要素を消し去るために取り入れた技術でしかないわけだが、それでもモーターアシストによってもたらされるフラットトルクは印象深い。
・6MTグレードが存在すること。

不満な点

そんなものは存在しない。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験