ホンダ シビック (ハッチバック) 専門家レビュー・評価一覧

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ホンダ シビック (ハッチバック) 新型・現行モデル
15 件中 1~15件を表示

※掲載内容は執筆日時点の情報です。

  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    3
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    4

    1.5Lに待望のスポーツモデル追加

    2024.11.26

    年式
    2024年9月〜モデル
    総評
    2021年8月に登場した現行シビック(11代目)がマイナーチェンジを行った。1.5Lターボ、2.0e:HEV、そしてタイプRの布陣は変わらないが、ターボとe:HEVが変更を受け、ターボには新グレードとして「RS」を導入。RSはHondaの初代「シビックRS」(1974年)が原点。以降、各モデルに用意されるグレード名でロードセーリングの意味がある。
    満足している点
    新グレードである「RS」の追加だ。エンジンスペックこそ他の1.5Lモデルと同じだが、エンジン内部に手を加えて回転の落ちを早期化し、素早いシフト操作をアシスト。また、サスペンションを引き締めて路面の追従性を高め、前ブレーキを大径化して制動力を高めた。タイプRほど過激ではないが、性能全般はかなりスポーツ走行向き。往年のファンも納得の出来映えだ。
    不満な点
    正直なところ大きな不満がない。2021年の1.5Lターボ、そして2022年のe:HEV追加時から、世界中のユーザーから寄せられた声に対して真摯に向き合い方向修正してきたからだ。それでもあえて重箱の隅をつつくとすれば、5.7mという最小回転半径の大きさか。四隅の見切りが良いため取り回しにはそれほど苦労しないが、狭い駐車場では1回、切り返しが増えることがある。
    デザイン
    今回のマイナーチェンジでは、フロントバンパーの形状をより立体的にするなどの変更を行いながら、RSのヘッドライトまわりにはブラックカラー処理(他のグレードはボディカラーと同一)を行い差別化を図った。さらにRSは専用のハニカムデザイングリルも装備する。e:HEVでは要望の高かった明るいグレーカラーの内装色が追加され、前後席をカバーする2面ガラスのサンルーフが選べるようになった。

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  • まるも 亜希子
    まるも 亜希子(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    3
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    4

    ハードすぎないスポーツMT登場

    2024.11.26

    年式
    2024年9月〜モデル
    総評
    外観に大きな変更はないものの、さりげなくスポーティな演出が加わっているRS。でも中身は細かなところまで丁寧に作り込んでおり、北米で販売するセダンのSiと同じレブマッチシステム採用で誰でもスパッと決まるシフトフィール、反応のよい吹け上がりが日常のドライブから楽しくしてくれます。高性能タイヤでごまかさず、接地性と追従性を自分でコントロールできるところも魅力的です。
    満足している点
    足まわりのセッティングを出すために、1990年代初めに登場して一世を風靡したEG型シビックで使われていたSPVバルブを、サプライヤーさんがすでに生産終了していたにもかかわらず頼み込んで再生産してもらったという熱意がすごい。そのバルブを使うことでショックの油圧のシリンダー径を大きくすることができ、セッティングの幅が広がるそうで、もしかすると当時のEG型シビックに乗っていた人がこのRSに乗ると、どこか懐かしく感じるような乗り味を受け継いでいるのではないでしょうか。
    不満な点
    4ドアセダンではあるけれど、RSはドライバーがいちばん楽しいと感じるクルマに仕上げてあるため、後席の乗り心地は少し硬めです。路面の継ぎ目を拾ってドスっドスっとした振動がきたり、ゴツゴツとした微振動は多めに感じます。後席の快適性を重視するならMC前のMTモデルの方がよかったと思います。
    デザイン
    もともとのシビックのデザインがとても伸びやかでオトナカッコイイので、今回は大きな変更はなく、さらに熟成させ磨き上げたという印象です。RSではヘッドランプのインナーがブラックになっていたり、空気の流れを連想させるブレードバンパーの形状がややシャープになっていたり、フロントマスクがより精悍に。テールランプにもクリアブラックが入り、ホイールもデザインは変わらずブラック一色になっています。前後の「RS」バッジがピリリと効いた、大人っぽいスポーティさがクールなデザインです。

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  • 西川 昇吾
    西川 昇吾(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    5
    燃費
    2
    価格
    2

    スパルタンじゃないけど走りが楽しいCセグハッチ

    2024.9.30

    年式
    2024年9月〜モデル
    総評
    国産でも何台かCセグメントハッチバックはあるが、その中でも随一で高級志向なモデルと言える。それは価格設定もしかりだが、装備や走りの質感なども踏まえたところでだ。そのため他の同クラスのライバルと比べると、多くの人に自信を持って勧められるモデルではないかもしれないが、良さは確実にあるし、選ぶ人はポジティブな理由で積極的に選ぶモデルだろう。
    満足している点
    走りの質感の高さは満足度の大きいポイントだ。剛性感があり、クルマと路面との対話を楽しむことが出来るフィーリングとなっている。また、大きなラゲッジスペースと広いトランク開口部で積載性能が高く、荷物を多く載せられる実用性の高さも魅力だ。
    不満な点
    価格設定が高い印象があるのはウィークポイントと言えるだろう。仕上がりや質感を考えれば仕方ないと感じる部分ではあるが、ライバルと比べるとグレード構成として見ても安い選択肢がない。また、ノーマルなモデルでもハイオク指定なのは愛車にしたとき気になるポイント。
    デザイン
    プレーンでありながら、要所要所でエッジが効いていて、長く付き合えるけどしっかりとカッコよさも持ち合わせているデザイン。ワイド&ローな雰囲気で、アンダーが広い台形のような塊感も安定感の高さを感じさせ、高い走行性能を予感させる。ルーフからテールエンドにかけて続くCピラーのラインも個人的には好みだ。あらゆるシーンにマッチするスポーティなデザインといった印象。

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  • 瓜生洋明
    瓜生洋明(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    4
    価格
    3

    爽快な走りはまさに「4ドアのスポーツカー」

    2024.9.30

    年式
    2024年9月〜モデル
    総評
    もはや絶滅危惧種となっている国産ミドルクラスセダンのなかで、唯一気を吐いているのがシビックだ。ただ、グローバルで見ればホンダの屋台骨を支えるモデルであるだけに、その完成度の高さは驚くべきもの。デザインや機能面にやや北米らしさを感じなくもないが、アコードと比べると日本のユーザーにも十分マッチする1台と言えるだろう。マイナーチェンジで追加された「RS」は、シビック最大の特徴である爽快な走りをさらに高めており、スポーツカーを求めているユーザーにもおすすめだ。
    満足している点
    なんといっても、爽快な走りがシビック最大の魅力だ。500万円以下のモデルとしては、いわゆるスポーツカーも含めてトップクラスの走りと言えるだろう。そして「RS」は、そうしたシビックの特徴をさらに昇華させている。一方、タイプRのようなサーキット走行を前提としたモデルではないため、日常的な走行シーンでも必要十分以上の快適性を備えている点も特筆すべきポイントだ。
    不満な点
    機能装備が充実している反面、かつてのように手頃なクルマではなくなってしまった。加えて、ボディカラーを含めたオプションの幅が狭く、カスタマイズする余地が少ないのはマイナスポイントだ。
    デザイン
    クリーンな印象のエクステリアデザインは、インパクトこそないものの、多くのユーザーに好まれるものとなっている。ただ、フロントのデザインはスポーティであるのに対し、リアのデザインはやや重たさを感じる。ファストバックスタイルのためやむを得ない部分はあるが、もう少し「ワイド&ロー」が強調されるとよかったかもしれない。インテリアのデザインも、シンプルかつスポーティなものとなっている。マイナーチェンジにより、このクラスとしてはめずらしく、ホワイト系のインテリアとサンルーフが装着できるようになったのはうれしいポイントだ。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    2

    毎日の運転が気持ちいい

    2024.8.26

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    ボクのなかでシビックに対する評価はとても高いです。ガソリン車もいいし、ハイブリッドもいい。どこがいいかといえば、走りのレベルの高さですね。そして2024年のマイナーチェンジでは、ガソリンエンジン(1.5Lターボ)のMT車にスポーツグレード「RS」を追加。通常のシビックに関してはすでにレビューを書いているので、今回は「RS」中心のレビューをお届けしたいと思います。結論から言えば「普通のシビックはいい。運転好きならRSはもっといい」。まずポジションとして「タイプRほどサーキット寄りではなく、日常から峠道や高速道路までを楽しむためのスポーツタイプ」と覚えておくといいでしょう。
    満足している点
    「RS」のいいところ、それはズバリ……ハンドリング。普通のシビックもレベルが高く、旋回中の安定感は素晴らしいとしか言いようがありません。シャシーのポテンシャルが高いのでしょう。RSはそんな旋回時の安定感の高いハンドリングはそのままに、ハンドルを切った直後の車体の反応を少し鋭くした感じ。この「少し良くした」というのが絶妙で、シャープ過ぎたりやり過ぎたりではなく、それこそ普通に交差点を曲がるくらいの日常の運転範囲で「気持ちいい」と思える味付けです。「BMWのスーッと曲がる感じみたい」といえばわかりやすいでしょうかね。
    不満な点
    サスペンションだけでなくブレーキやエンジンのレスポンス(フライホイールの軽量化で回転上昇も回転落ちも鋭くなった)も性能を磨いた「RS」の走りはもう文句なし。ただ、価格は……もうちょっと頑張ってもらえるとうれしいところ。「タイプR」よりはお安いとはいえ、420万円超えですか……。
    デザイン
    マイナーチェンジでは「RS」だけでなく全車ともフロントバンパーなどのデザインが変更され、従来モデルに比べてスッキリした印象。いずれにせよ、先代の“ガンダムチック”から一転してプレーンになった新型シビックのスタイリングは個人的にはかなり好きです。

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  • 一条 孝
    一条 孝(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    3
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    4
    燃費
    5
    価格
    3

    ネーミングはシビックタイプe:HEVで!

    2022.11.25

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    シビックe:HEVはただのハイブリッドではなく、走らせることが楽しくなるモデル。操縦性と乗り心地のバランスもよく、欧州のライバルとも互角以上に渡り合えるポテンシャルを備えている。それでいて抜群の経済性もe:HEVならでは。SUVやミニバンはちょっと……と思っている人には検討に値する選択肢だ。
    満足している点
    シビックと聞くと即座にタイプRをイメージしてしまうが、日常使うシーンでの快適性や経済性、走りの楽しさではe:HEVでも十分以上に満足できる。ボディは輸入Cセグメント並みの大きさでも車両感覚がつかみやすく、多くの立体駐車場が利用可能なのもいい。
    不満な点
    e:HEVは400万円に迫る国産Cセグメントとしては高額なモデルだ。価格のところでも書いたが、内容を知ると納得出来るものの、装備をシンプルにした安価なグレードがあってもいい。ガソリンターボと同じく、リーズナブルなLXを設定するのもありだと思う。
    デザイン
    基本デザインは先に登場したガソリン車と共通。e:HEVもスポーティさを印象づける仕上がりで、ガソリン車と異なるのはドアミラーがブラック塗装となり、フロントアッパーグリル、ドアモールディングがグロスブラック塗装となる。さらにリヤバンパーロアーガーニッシュが専用タイプとなるなど、ガソリン車との差別化が行われている。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    3

    ハイブリッドの完成度が凄い

    2022.11.22

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    クルマの出来は素晴らしいです。本当に素晴らしい。もう少し手の届きやすい価格だとうれしいのですが…。
    満足している点
    たくさんあるのですが、ここで声高に主張しておきたいポイントは3つ。ひとつはクルマの完成度の高さ。なかでも動的性能のクオリティは、Cセグメントハッチバックにおいて世界のトップを走っているかも。ふたつめはガソリン車でMT(マニュアルシフト)を選べること。しっかり用意してくれているのはうれしいですね。そして3つめは、「e:HEV」と呼ぶハイブリッドモデルの「アクセルを踏む歓び」の濃さ。効率だけでなく人間の感性に寄り添ったことで実現した、こんなにも楽しいハイブリッドはそうお目にかかれません。
    不満な点
    価格水準が高いこと。もしかすると周りのライバルたちが「安すぎる」ということなのかもしれませんが、比べると「う〜ん」となってしまうのが正直な印象。それに見合うクルマの出来だということは理解していますが……。
    デザイン
    バキバキのガンダム系だった先代から一転、新型はシンプル&クリーンなデザインと方向性を大きくスイッチしました。基本的なプロポーションは同じなのですが、テイストを変えたことで上質に見えますね。

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  • まるも 亜希子
    まるも 亜希子(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    4

    オトナなデザインで車格アップ

    2022.11.21

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    11代目となったシビックは、史上最高に流麗で上品さのあるスポーティデザインにホレボレ。発電用としてはパワフルな2.0Lエンジンと2モーターのe:HEVは、SPORTモードのアクティブサウンドコントロールが爽快な走りを演出します。1.5Lのガソリンモデルは6速MTが一体感のある走り、CVTでは上質感のある走りと、2つのキャラクターがあるのも魅力的。積載能力も高く、ファミリーカーとしても十分に満足度が高いはずです。
    満足している点
    希少なMTモデルを設定してくれたのは喜ばしいこと。しかも、1.5Lエンジンは先代から最大トルクが20Nmアップし、ショートストローク化した6速MTの小気味いい操作感との相性が抜群で、走っているうちにどんどん楽しくなります。エンジンサウンドとの一体感も高く、気がつけば夢中で走っている感覚です。
    不満な点
    ここ数年のホンダ車では、電動化車両にプッシュボタン式のシフトセレクターを採用することが多く、シビックのe:HEVも採用しているのですが、いちいち目で見なければボタンの位置がわからないことや、うっかりRに指をかけてしまうことも何度かあって、ちょっと戸惑います。見た目はスッキリしていてカッコいいのですが。
    デザイン
    低重心かつシンプルで流麗なファストバックと呼びたくなるプロポーションは、大人の余裕とスポーティさをバランスよく表現していて大好きです。ハニカムケッシュとフルLEDヘッドライトが先進的なフロントマスクも、正統派スポーティな印象です。11代目はセダンがなくハッチバックのみになりましたが、このスタイルならセダンのようにフォーマルな場にも似合うと思います。

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  • 西川 昇吾
    西川 昇吾(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    3
    積載性
    5
    燃費
    3
    価格
    3

    Cセグメントハッチバック「イチ」の走りの気持ちよさ

    2022.11.21

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    利便性やデザイン、経済性やラグジュアリーな雰囲気… 現代のCセグメントのハッチバックはそれぞれのキャラクターが独立していて、似ている車種というのが少ない気がする。その中でもシビックは走りに振ったモデルだと感じさせる。ただ、バリバリのスポーツモデルという訳ではないので、日常での快適性を損なうことなく、一般道での運転が楽しいと感じさせてくれるモデルだ。日々の移動を楽しいドライビングの時間に変えたい人にオススメしたい。
    満足している点
    やはり走行フィールの気持ちよさだろう。バリバリのスポーツモデルではないものの、一般ユーザーが一般道を走って運転する楽しさが存分に味わえる仕上がりとなっている。走る、曲がる、止まる、どれをとっても丁度いい性能で楽しいといった具合だ。走行性能の部分でも述べたが運転する楽しさという部分を重視するならば、是非ともマニュアル車を体験して欲しい。FFレイアウトとは思えないほど、剛性感があって気持ちいいシフトフィールに仕上がっている。
    不満な点
    イニシャルコスト、ランニングコストどちらも含めてあまりコストパフォーマンスが高くないところだろう。特にイニシャルコスト(車両価格)の面はこのクラスのライバルに比べて不利と言える。下位グレード250万円程度のモデルが多くある中で、300万円オーバーからのスタートというのは躊躇してしまう人もいるはずだ。また、ガソリンモデルの燃料がハイオクというのも気になる人は多いだろう。タイプRならばまだしも、この点にハードルを感じる人はいるはずだ。
    デザイン
    ハッチバックというボディ形状ではあるものの、ルーフからリアハッチにかけてのラインはさながらクーペのようで美しく、非常に流麗なシルエットだ。それに合わせてフロントマスクやリアビューもプレーンでシンプルな顔つきとなっていて、親しみやすく美しいといった印象。細部を見ても全体的な印象が統一されているし、走りに期待が持てるデザインに仕上がっている。走りに期待が持てる第一印象だが、バリバリというかやり過ぎている感じがせず、洗練された雰囲気となっているのが好印象だ。

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  • 伊達 軍曹
    伊達 軍曹(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
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    4

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    4

    ある意味孤高のハッチバック。そしてe:HEVはスポーティ!

    2022.11.21

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    SUVやミニバンに人気が集まっている今、5ドアハッチバックのシビックは決してメインストリームにはなり得ない。だが冷静に考えれば積載性や居住性にはほとんど問題はなく、走りも秀逸で、デザインセンスもかなりのもの。「バカでかい居住空間は必要ない」と考えている「車好き」な各位であれば大いに注目すべき存在だ。
    満足している点
    5ドアハッチバックならではの持ち味を生かしたハイセンスなエクステリアデザインと、同じくハイセンスなインテリアデザインはこの車の宝。そしてその気になれば、今や希少な「6MT」を選ぶことができ、そしてe:HEVの走りはきわめてスポーティでありながら、快適でもある。基本的には非の打ち所がない。
    不満な点
    「基本的には非の打ち所がない」わけだが、強いて言うのであれば、1.5Lガソリンターボエンジンのフィーリングと力感はやや凡庸。決して悪くはないが、もう少し「ホンダらしい快感エンジン」ならばさらに良かった。
    デザイン
    ボディタイプとしては5ドアハッチバック。ガラスエリアは広く開放的だが、ボディを薄くすることで「軽快感」が生まれている。そしてAピラーの付け根を後退させつつ、フロントフェンダーの後端を下げることで運転席からの広々とした視野も実現しているわけだが、そのように「機能的」でありながら「スタイリッシュでもある」というのが、このエクステリアデザインの優れた特徴。またインテリアも、十分な操作性の良さを追求しながらも、余計なラインや継ぎ目を排するなどの手法により、きわめてスタイリッシュなものになっている。

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  • 栗原 祥光
    栗原 祥光(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    3
    価格
    3

    爽快ミドルクラスセダンの傑作

    2022.8.16

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    50周年を迎えたシビック史の中で、おそらく最も気持ちのよい1台。意のままに走れる愉しさに満ちあふれている。ちょっと遠回りをして走りを愉しみたいと思わせる1台で、エンジン車を選ぶより、断然e:HEVと言いたい。
    満足している点
    走りの愉しさに焦点を置いたクルマづくり。ガソリンエンジンよりも気持ちのよいハイブリッドユニットを搭載したスポーツセダンは、このシビックが初めてではないだろうか。とにかく走りの気持ちの良さは他の追従を許さない!
    不満な点
    シビックで400万円というプライスタグ。ガソリン車と比べて100万円近く高額なプライスタグをどう考えるか? 少なくともエコのためのハイブリッドではなく、走りのためのハイブリッドで、そこに価値を見出せるかどうかだろう。
    デザイン
    ガンダムと言われた先代と比べ、ずいぶんアッサリとしたエクステリアへと変更。インテリアもかなりシンプルなものへと変わっている。ホイールベースを伸長したことで、伸びやかな印象を受ける1台となった。

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  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    3
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    3

    ホンダ電動化の一翼を担うハイブリッドモデル

    2022.8.9

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    2022年、誕生から50周年を迎えたシビック。1.5Lターボと追加されたe:HEVに、3本目の柱としてホンダ生粋のスポーツグレード「タイプR」が2022年9月に発売される。ホンダ初のハイブリッドモデルは1999年の発売だから今年で23年が経過。e:HEVが示す走行性能と燃費性能の両立はすばらしく、シビックで完熟した。
    満足している点
    クローズドコースの全開走行ではエンジン主体の活発な走行性能をみせた。シリーズハイブリッドだから駆動は電動モーターが受け持つが、発電に向けたエンジン回転の上昇はあたかもエンジン車のようで、高回転域まで気持ちよく回りよく走る。一転、市街地ではエンジンは黒子に徹し、エンジン始動したとしても、その存在を感じさせない。
    不満な点
    走行性能と燃費性能の両立はすばらしいが、実のところ実用性能の高さを狙ったところがあり、飛び道具に欠けるイメージだ。これが惜しい。先進安全技術にしても世界トップレベルの性能を持つのにアピールが足りない。いっそのこと実利を盛大に宣言すれば、かえってそれが特徴となるし、販売台数の増加にもつながるはずだが……。
    デザイン
    2021年に登場したシビックのハイブリッドモデル。ガソリンモデルとの差は少なく、グリルやドアミラーをブラックアウト化するなどごくわずか。リヤエンブレムとして控えめなe:HEVロゴが光る。5ドアハッチバックである点も同じだ。切れ長のヘッドライトはデザイン上のインパクトが強く、すれ違うたびに目を奪われる。好感触を抱かれやすいデザインだ。

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  • 橋本 洋平
    橋本 洋平(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    3

    視界から走りまで爽快さ際立つ

    2021.10.29

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    キャリーオーバーで仕立てられたということで、どこまで違うものが成立するのかが心配だったが、先代と比べると質感が一気に向上したことが感じられる造りを展開していた。基本性能の高さは申し分ない。ハイブリッドやタイプRの追加で魅力はこれから更に高まるだろう。
    満足している点
    ドライバーズシートから見える視界がかなり豊かになり、歩行者などが目視しやすくなったことは素晴らしい。テール周りにクォーターガラスを新たに設定し、後方視界も開けている。カメラやセンサー頼りのクルマが多い中、基本的な視界を確保しようという姿勢は他車も見習うべき造りだ。
    不満な点
    ホイールベースの延長やリアトレッドの拡大をしたことで、直進安定性や高速コーナーリングなどが向上したところはメリットだが、対してタイトターンにおける旋回性能がやや落ちたように感じる。
    デザイン
    先代のアグレッシブなデザインからエレガントなデザインへと改められたスタイルが印象的。先代に比べてショルダーラインを下げ、Aピラーは50ミリ後退すると同時にボンネット後端が25ミリも下げられている。結果として視界はかなりクリアになった。洗練されたデザインと実用性の向上が見どころだ。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    1

    走りと居住性が魅力の新世代ハッチバック

    2021.9.30

    年式
    2021年9月〜モデル
    総評
    クルマとしての魅力は相当高いが、価格の高さがなんとも惜しい。特に走りの楽しさと実用性のバランスも良い。現在は1.5Lターボエンジンモデルだけの設定だが、2022年にはハイブリッドや「タイプR」も追加される予定になっているので楽しみだ。
    満足している点
    Aピラーやドアミラー位置の工夫による斜め前方視界の良さ。ナチュラルなステアリングフィールやエンジンの特性による爽快な走り。ライバル勢に対して荷室がダントツに広いのも魅力だ。そして、マニュアル車好きにとっては、6速MTモデルを用意してくれていることも見逃せない。
    不満な点
    価格設定に尽きる。クルマとしての出来はいいが、実際に買うとなるとライバルを大きく超える価格に二の足を踏んでしまう。これでライバル並みの価格設定ならば、競争力はかなり大きいのだが…。現行モデルになり、日本からセダンが消えてしまったのも残念。
    デザイン
    2021年夏に発表された11代目モデルの日本仕様は、セダンはなくハッチバックだけの展開。プロポーションは先代に近いが、ガンダムチックなテイストから一転してシンプルで流麗なデザインを身に着けた。注目は張り出しを強調したリヤフェンダー。これは必見だ。

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  • 山田 弘樹
    山田 弘樹(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    3

    デザイン
    3
    走行性能
    2
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    4

    タイプRじゃなくてもいい!

    2021.9.27

    年式
    2017年9月〜モデル
    総評
    新型がより大人びたルックスであることを考えても、エッジの効いたデザインはむしろ魅力的に映る。SUV全盛の今にあって、あえてスポーツクーペ的な5ドアハッチを選ぶのはオシャレだと思う。
    満足している点
    スポーティなルックスと、それに負けない走りの良さ。エンジンパワーはもう少し欲しいところだが(日本仕様にSiRが欲しかった!)、6MTを用意してあるので走りは十分楽しめる。
    不満な点
    いくら走りに注力したとはいえ、インテリアはもう少し何とかならなかったというのが率直な感想。
    デザイン
    アメリカンコミックの中から出てきたかのような尖ったデザイン。それでウイングレスの5ドアハッチだとなかなかの存在感があり、若々しくてよいと思う。

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