ホンダ シビック (ハッチバック) 「走りと居住性が魅力の新世代ハッチバック」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
4
価格
1

走りと居住性が魅力の新世代ハッチバック

2021.9.30

年式
2021年9月〜モデル
総評
クルマとしての魅力は相当高いが、価格の高さがなんとも惜しい。特に走りの楽しさと実用性のバランスも良い。現在は1.5Lターボエンジンモデルだけの設定だが、2022年にはハイブリッドや「タイプR」も追加される予定になっているので楽しみだ。
満足している点
Aピラーやドアミラー位置の工夫による斜め前方視界の良さ。ナチュラルなステアリングフィールやエンジンの特性による爽快な走り。ライバル勢に対して荷室がダントツに広いのも魅力だ。そして、マニュアル車好きにとっては、6速MTモデルを用意してくれていることも見逃せない。
不満な点
価格設定に尽きる。クルマとしての出来はいいが、実際に買うとなるとライバルを大きく超える価格に二の足を踏んでしまう。これでライバル並みの価格設定ならば、競争力はかなり大きいのだが…。現行モデルになり、日本からセダンが消えてしまったのも残念。
デザイン

3

2021年夏に発表された11代目モデルの日本仕様は、セダンはなくハッチバックだけの展開。プロポーションは先代に近いが、ガンダムチックなテイストから一転してシンプルで流麗なデザインを身に着けた。注目は張り出しを強調したリヤフェンダー。これは必見だ。
走行性能

4

リニアなステアフィールが好印象。先代よりパワステのアシストを強め操舵力を軽くしたことで、軽快かつスムーズなハンドル操作を実現している。ハンドリングもスポーティで運転好きにもおすすめできる。エンジンは今のところ1.5Lの4気筒ターボのみだが、ハイブリッドの追加が予告されている。1.5Lの4気筒ターボは高回転の伸び感が増し、スポーツドライビングがさらに気持ちよくなった。
乗り心地

4

基本的にはキビキビとした走りを重視したサスペンションだが、動きも滑らかで快適な乗り心地だ。重心が低いのでロール感も少ない。後席は先代に比べて足元スペースが広がるとともに頭上にもゆとりが増し、より心地よく座っていられる。
積載性

5

荷室容量は後席を展開した状態で452Lとライバルを大きく超える広さ。左右6:4分割で後席を倒すこともできる。後席を倒した際の床がフラットでないのは、フラットにすることよりも絶対的な容量を重視して荷室の床を深くしているからだ。トノカバーは個性的で、前後ではなく横に動く巻取るタイプ。
燃費

4

WLTCモード燃費はトランスミッションを問わず16.3km/L。ただしMTとCVTでは内訳が異なり、市街地モードではMT車のほうが燃費がよく、いっぽう郊外モードや高速道路モードではCVT車のほうが有利。これはCVTのほうがハイギヤードになっていることが大きいと思われる。
価格

1

厳しい評価をせざるを得ない。ベーシックグレードでも319万円という価格は、ライバルに相当するトヨタ「カローラスポーツ」のガソリン車最上級グレード(256万6000円)どころかハイブリッド最上級グレード(284万1000円)をも大きく超えるからだ。国産ライバル勢のなかで最高水準を誇る。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ホンダ シビック (ハッチバック) 新型・現行モデル

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