2021年9月
■2021年9月
ホンダは、新型「シビック」を2021年8月5日にフルモデルチェンジ、同年9月3日に発売した。
11代目となるシビックは「人中心」のクルマ造りを深く掘り下げ、親しみやすさや存在感を持たせながら、乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマを目指したという。
エクステリアはフロントからリヤエンドまで水平基調で繋げ、流れるようなルーフラインでクーペイメージを強調。ボディサイズは全長4550㎜×全幅1800㎜×全高1415㎜、ホイールベース2735㎜。「EX」と「LX」の2グレードが設定され、外観上はドアモールディングの違い(EXはシルバー、LXはブラック)、18インチアルミホイールの切削面の塗装(EXはダーク切削クリア)で差別化されている。
インテリアは不要なデザインを廃した造形をするとともに、直感的に操作しやすく、触感にもこだわったスイッチを配置した。清潔感や心地よい五感への刺激などを重視して、爽やかで心地よく移動のできる空間を演出。EXにはプライムスムースのドアライニングセンターパッド、ヘリンボーンブラックのパワーウインドウスイッチパネル、シルバー加飾メーターバイザーなどの専用インテリアが与えられる。先代に対してホイールベースを35㎜延長したことにより後席の居住性を向上させたほか、荷室容量についてもクラストップレベルの452Lを確保した。
パワーユニットは最高出力134kW(182ps)/6000rpm、最大トルク240Nm/1700~4500rpmを発生する1.5リッター直噴VTECターボを搭載する。トランスミッションはパドルシフトを備えたCVTと6速MTを用意。燃費性能は両タイプともに16.3km/L(WLTCモード)を実現している。
装備では10.2インチのフルグラフィックメーターをEXに採用したほか、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「ホンダコネクト」を全モデルに標準装備した。EXにはBOSE社と共同開発した12スピーカーの「BOSEプレミアムサウンドシステム」を搭載している。
先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」は標準装備。広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラ、前後ソナーセンサーを採用した。また、シビックとしては初となるトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、周辺状況に応じて照射範囲を自動でコントロールするアダプティブドライビングビームをホンダとして初めて採用した。
ボディカラーは「プラチナホワイトパール」、「クリスタルブラックパール」、「ソニックグレーパール」、「プレミアムクリスタルレッドメタリック」、「プレミアムクリスタルブルーメタリック」の5色が設定されている。
■2022年7月
ホンダは、ハイブリッドモデルの「シビックe:HEV(イーエイチイーブイ)」を2022年6月30日に発表、翌7月1日に発売した。
新たに設定されたシビックe:HEVには、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステムを搭載。エンジンで発電、モーターで駆動するシリーズハイブリッド方式は他のe:HEVと共通ながら、PCU(パワーコントロールユニット)は軽量化と高出力化を行うことで力強い駆動を実現させている。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)は内蔵するリチウムイオンバッテリーに低全高の新しいセルを採用することで、バッテリーモジュールの重量あたりのエネルギー密度をさらに高め、パッケージ効率を向上させた。
エンジンは新開発の2.0リッター直噴ガソリン。最高出力104kW(141ps)/6000rpm、最大トルク182Nm/4500rpmを発生し、これに135kW(184ps)/315Nmの走行用モーターが組み合わされる。従来のe:HEV用2.0リッターエンジンに対して高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域を拡大しながら、低回転から高回転までの幅広い領域でエミッション(燃焼ガス中の有害物質)を抑制、燃費や排出ガスクリーン性能、静粛性を向上させるとともにリニアに応える加速性能を実現させたとしている。燃費はWLTCモード24.2km/L。
クーペイメージを強調させたエクステリアはガソリン車と共通ながら、フロントアッパーグリル、ドアガラスまわりのサッシュのグロスブラック化に加えて、ドアミラーをブラック化。全長4550㎜×全幅1800㎜×全高1415㎜、ホイールベース2735㎜のボディサイズはガソリン車と同一となる。
インテリアはガソリン車EXと共通のプライムスムースのドアライニングセンターパッド、ヘリンボーンブラックのパワーウインドウスイッチパネル、シルバー加飾メーターバイザーを装着。メーターにはe:HEV専用の10.2インチデジタルグラフィックメーターが装着され、加減速をわかりやすく表現しるために、パワーメーターが採用されている。また、さまざまなシーンに応じて選択できるドライブモードに、パワートレインやステアリング、メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を国内のホンダ車に初めて採用。ドライバーの好みに合ったセッティングが可能となっている。
先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」は標準装備。広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラ、前後ソナーセンサーを採用した。また、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、周辺状況に応じて照射範囲を自動でコントロールするアダプティブドライビングビームも装備されている。
ボディカラーはガソリン車と同じく、「プラチナホワイトパール」、「クリスタルブラックパール」、「ソニックグレーパール」、「プレミアムクリスタルレッドメタリック」、「プレミアムクリスタルブルーメタリック」の5色が設定される。