2024年3月
■2024年3月
ホンダは、ミドルクラスセダンの「アコード」をフルモデルチェンジして、2024年3月7日に発表、翌3月8日に発売した。
フルモデルチェンジで11代目となった新型は、「Driven by My ACCORD ~相棒アコードとより高みへ~」をグランドコンセプトに、初代から一貫して持ち続けてきた「人と時代に調和したクルマ」の思想を踏襲しつつ、より高みを目指して最新の安全技術や先進装備を搭載している。
ボディサイズは全長4975mm×全幅1860mm×全高1450mm、ホイールベースは2830mmで、全長を75mm、リアトレッドを10mmそれぞれ延長。従来モデルに比べて、よりワイド&ローなフォルムで安定したたたずまいとしている。また、フルLEDを採用した薄型フロントヘッドライトと、横一文字のリアコンビネーションランプを備えることで、ワイドな印象を強調。サイドシルに施されたブラックガーニッシュは、ボディパネルの上下幅を短く見せることによりボディの長さをより強調させる効果を持たせ、傾斜したリアピラーによって、フロントノーズからリアエンドまでスムーズにつながるスリークなシルエットを作り出している。
ブラックを基調としたインテリアでは、手に触れやすい部分にソフト素材を使用するなど上質感を演出。また、インパネラインやドアラインなどにはマルチカラーのLEDアンビエントランプを標準装備して、7色の中から好きな色を設定することができる。
なかでも注目は、12.3インチHonda CONNECTディスプレーや10.2インチのデジタルグラフィックメーター、11.5インチ相当の大型ヘッドアップディスプレーを採用して、使いやすさと見やすさを向上させた新インターフェースだ。同時にエアコンやオーディオソース、音量、照明の色や明るさなどの設定を組み合わせて登録し、ひとつのダイヤルでまとめて操作することができる「エクスペリエンスセレクション ダイヤル」を国内向けホンダ車として初めて採用している。
加えて、国内向けホンダ車として初のGoogleビルドインを採用。おなじみのGoogle アシスタントや Google マップ、Google Playを車内で簡単に利用することができ、普段からスマートフォンなどで使っているアプリをドライブでもシームレスに使えることで、より便利でパーソナライズされた快適なモビリティライフを実現するという。
パワートレーンは、最高出力108kW(147PS)、最大トルク182Nmを発生する2.0リッター直噴アトキンソンサイクルエンジンに、最高出力135kW(184PS)、最大トルク335Nmを発生する2基の電動モーターとCVTを組み合わせたハイブリッド。グレードはe:HEVのみで、WLTCモードでの燃料消費率は23.8km/Lと公表されている。
走りのテイストが選べるドライブモードスイッチも搭載され、「ECONモード」「COMFORTモード」「NORMALモード」「SPORTモード」に加え、自分好みの設定を登録することができる「INDIVIDUALモード」も設定。また減速セレクターは、先代モデルの4段から6段へと多段化。最大減速度を大幅に高めるとともに、より自在な減速度コントロールを実現したという。最高段である6段に固定すれば、加減速のほとんどをアクセルペダルだけで行うこともできるという。さらに、新開発の「モーションマネジメントシステム」を国内向けホンダ車として初めて搭載。コーナリング時にスムーズな車両挙動を支援する電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」に、新たに「前荷重制御」の技術を加え、さまざまな走行シーンでドライバーが思い通りに運転できるようにサポートする。
安全面では、最新の全方位安全運転支援システム「ホンダセンシング 360」を国内向けホンダ車として初搭載。約100度の有効水平画角を持つフロントセンターカメラに加え、フロントと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備することによって、360度センシングを実現し、従来の「ホンダ センシング」に「前方交差車両警報」、「車線変更時衝突抑制機能」、「車線変更支援機能」が追加されている。
2025年には、「ホンダセンシング 360」に「ハンズオフ機能付き高度車線内運転支援機能」、「レコメンド型車線変更支援機能」、「カーブ路外逸脱早期警報」、「降車時車両接近警報」、「ドライバー異常時対応システム」を追加した「ホンダセンシング360+」も搭載する予定だという。
ボディカラーは、「クリスタルブラックパール」をはじめ全5色を設定した。