ダイハツ タントファンクロス 「アウトドア志向のファミリーに向けたタフなヤツ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
3
価格
4

アウトドア志向のファミリーに向けたタフなヤツ

2022.11.25

年式
2022年10月〜モデル
総評
プレーンな標準仕様、迫力あるスタイルのカスタム系とはひと味違う“第3のタント”を求めていたユーザーには注目すべきモデル。スライドドア+大空間のキャビンはファミリーにはもちろん、ソロキャンプにも使えそうだ。
満足している点
ファンクロスならではの専用デザインがグッド。居住空間は同類のタフトを上まわり、シートアレンジを活用すれば4人乗車+キャンプ道具も積み込めそう。ミラクルオープンドアはアウトドアシーンで便利なアイテムとなりそう。
不満な点
内外装のデザイン変更だけではなく、大径タイヤを装着して車高をアップ、4WDの悪路走破能力を高めるなど、SUVらしさを強調させたクロスオーバーモデルがあってもよさそう。
デザイン

4

ファンクロスのエクステリアはアウトドアシーンに調和するアクティブ感とタフさを表現したスタイルとした。専用のフロントグリルやバンパー、ヘッドランプを採用し、シルバー加飾、サイドガーニッシュ、ルーフレールを装着し、アクティブなイメージを追求。インテリアもオレンジ色の差し色やカモフラージュ柄でタフさを表現したインテリアとしている。
走行性能

4

ファンクロスにはターボエンジンとNAエンジンが設定されている。試乗したファンクロスターボは動力性能に余裕があり、高速クルーズでも余裕ある走りが確かめられる。操舵力の軽めのステアリングは女性にも扱いやすそうだ。タイトなコーナーでは4輪がしっかりと踏ん張るような安定感が得られ、一体感のある走りが楽しめる。
乗り心地

4

ファンクロス専用のチューニングはなく、既存のターボと同じセッティングを受けている。DNGAプラットフォームは操縦安定性を高めると同時にフロアまわりからの振動もうまく抑えられている。100km/h時のエンジン回転数はおよそ2500回転と低く抑えられているのでクルージング時のエンジンノイズは低め。風切り音のほうが耳につく。
積載性

4

ファンクロスは後席の背面肩口のレバー操作だけで前倒しが可能。フロアの段差は大きくなったが、余裕ある室内高を生かすことで背の高い荷物も積み込める。専用アイテムとしてはっ水加工のフルファブリックシート表皮やはっ水加工シートバック(後席)を採用した。夜間の荷物の積み降ろしに便利なラゲッジルームランプがデッキサイド右側と天井に、USBソケットがラゲッジ右側に追加されているのも便利。
燃費

3

ファンクロスターボのWLTCモード燃費は20.6km/L。実際の試乗では高速燃費が16.2km/L、郊外路主体で17.2km/Lとの数値を得ている。最新コンパクトクラスの燃費のよさを踏まえると、軽ターボはやや物足りないか?
価格

4

カスタムRSが187万円なのに対して、ファンクロスターボは180.95万円とこちらのほうがリーズナブル。ちなみにNAのファンクロスは172.15万円。ターボとは8万程度の違いだが、走りのよさを重視するならターボを選んだほうがよさそうだ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
ダイハツ タントファンクロス 新型・現行モデル

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