ダイハツ ムーヴコンテ 「いたずらに流行を追うことない個性的な1台」のユーザーレビュー

いたずらに流行を追うことない個性的な1台

2022.5.17

総評

アルトラパン同様、デザインが気に入れば「買い」の1台だと思う。

年式が経っているものでも他と比べると高めであることが多いが、マメに探せばいい1台に遭遇できるので、個性的な足グルマをお探しの方には超おススメ。

満足している点

当たり前だが、コンパクトで狭い場所でもスイスイ走る点。

基本設計がミラやムーヴと同じなので安心して使える。

自動車税が安い。

ハイトや電動ドア、流線形といったトレンドに乗っかっていない個性的なフォルム。

全窓のパワーウインドウスイッチに照明がついている。
ドアミラーのスイッチが運転席ドアサイドについている。
そして、そのドアミラーの鏡面は後退時に自動で下降する。

初めは要らないと思っていた「パワーエントリーシート」は慣れると便利。
（中期以降では廃止されたため、猶更そう思う）

今となってはマイノリティなテンパータイヤ装着車種。

どんなにラフな運転をしても15㎞/Lを切らない燃費。

110㎞/h連続走行でも不満を覚えることがない安定性。

4枚とも90°前後まで開くドア。

安直に電動スライドドアを採用していない点。

収納部の多さ。

プラムブラウン（R59）が醸し出す非軽自動車的な雰囲気。

インテリアの質感は上級のコンパクトカーと比肩出来るレベル。

機能パーツの汎用性（流用性）が高い。

不満な点

軽自動車の宿命だが、ボディが薄い。

コラムシフトとインパネシフトの折衷のようなデザインのシフト。
少々使いづらいと思うことがある。

これも軽自動車の宿命だが、乗り味がイマイチ。
凹凸を拾いやすい。

静粛性は不満のないレベルだが、足回りから伝わる音の処理がもう一歩。

フラップ式ドアハンドルであること。
運転席のキーシリンダーが独立式であること。
（盗難防止の観点から好ましくないレイアウト）

初期型のため、アンテナがピラー式である点とトップシェードガラスでない点。

フロントワイパー作動時、リヤワイパーがリバース連動で動いてしまう。

リヤシートを倒してもフラットにならない。
（快適性を優先したのが理由であり、積載性は特に不満はない）

テンパータイヤ収納部のトレーが貧弱すぎる。

リヤシートがスライドしない。
リクライニングが2ノッチしかない。

サビ対策がイマイチ。

デザイン

5

丸くない点がこの車最大のウリであり、美点でもある。

走行性能

5

ベースのL175Sムーヴよりも若干背が高く車重が重いとはいえ、電動スランドドアを採用していないおかげでNAでも十分活発に走る。
トルクもDVVT採用の「KF-VE」のおかげか、NAにしては意外とあるほう。

CVTは乗り始めは若干癖が感じるが、慣れてくると問題ない。

元々は純正14インチアルミ+155/65R14が付いていたが、純正15インチアルミ+165/55R15に換えたら乗り味が悪化することなく安定感が増した。
軽はこのちょっとの違いで劇的に変わることがある。

乗り心地

3

そもそも、軽自動車に高次元の乗り味を求める方がナンセンスなのだが、過走行だからかその点を差し引いてもチョイ硬め。

ショックを新しいものに換えてあげると随分変わるのかもしれないが・・・。

積載性

4

リヤがフラットにならないが、これは後席の快適性に重きを置いた結果であり、積載性には何ら不満無し！

燃費

5

意図的にラフな走りをしてもリッター15㎞を切ることがない。
高速巡航が続くと19㎞/Lを超えることも。
（15万㎞走行の個体であるにもかかわらず、だ）

価格

4

趣味性が強く、個性的な車種でもあるため、ベース車よりも高くなりがちだが、マメに探せば出物はある。
「カスタム」はお好みで選べばよろしい。

故障経験

リヤホイールハブベアリング交換（左右）

右フロントポールジョイントブーツ交換