よくコブラやコルベットなどのアメ車でＶ８－ＯＨＶで５００馬力だ７００馬力だとうたっていますが、一体どうやったらそんなに馬力が出せるのでしょうか？

Question

ターボとかいうわけでもなさそうですし、一昔前のカマロやマスタングではＶ８ー５リッターでも２００～２５０馬力程度だったと思いますが、排気量が７リットルになったとしても何倍も馬力が出るとは思えないのですが。

Answer 1

OHVのチューニングについてです。

OHVはバルブがほぼ一列に並んでいます。
このため給排気のバルブを同時に最大リフトにしても干渉することはありません。

DOHCの場合はバルブが向かい合って並んでいますので、干渉する可能性があり、オーバーラップ時のバルブリフトは少なくせざるを得ません。

OHVはDOHCに比べてカムの設計の自由度が拡がります。

このレイアウトを活かすと、吸排気のバルブを急激に開き、最大リフトを長く取るといった過激なプロフィールを持ったカムが使えます。
こういうカムを使うと4バルブDOHCに匹敵する吸排気効率が可能になります。

また燃焼室がコンパクトになり、スキッシュエリアも広くできます。
ビッグボアでもあるのなら燃焼速度も下手なペントルーフよりも速いくらいです。

NASCARで使われているエンジンは5.8LのV8OHVですが、9000回転まで回り800ps以上を発生します。
吸気制限を受けての数値ですので、もっと出力を出すことも可能です。

レース用に作られたV8は2バルブOHVであるということを除けば、最新の技術で設計製作されています。

例えばシリンダーヘッドのポートはCFDを使い、最適な形状になるように設計し、そのデータに基づき5軸マシニングセンターで加工しています。

ストリート用に販売されているパーツであってもレース用に近いものもありますので、高回転高出力化は可能です。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございました。技術的なコメントをいただけて理解が深まりました

Answer 2

一昔前のカマロやマスタングではＶ８ー５リッターでも２００～２５０馬力程度だったと思いますが？
排ガス規制のためパワーダウンしていただけだったと思います。

Answer 3

7000ccのトルクは良くて70kです。例えばこれを7000回転で発生させたら680馬力。

シビックのEG6やEK9並みの高回転型エンジンだけどこんなもんじゃないですか？

過給機付ならもっと簡単です。ブースト1kで3500回転で可能です。